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脳log[20170228]



2017年02月28日 (火) 「インスタンス化」■instantiateの訳語だと思うがどうだろう。「インスタンス化」と聞くと「インスタンスにする」と読み下され、当然のように「何を?」という疑問が湧いてくるのだけど……。もちろん答えは、ヒープやスタックから切り出してきた特定のサイズのメモリを、であり、それに特定の解釈を与えてある型・あるクラスのインスタンスに仕立て上げることをインスタンス化と言うのだろうけど、「何を?」というのは注目すべき点ではないので「インスタンス化(=~をインスタンスにする)」という用語を使用することに抵抗を感じる。「(ある型・あるクラスをお手本・鋳型にして)インスタンスを作成する」というのがしっくりくるかな、と。さらに言えばやってることは型抜きなんだから「型抜き」って呼ぶことにすれば……まず伝わらないな。それにクッキーのあれを抜き型と呼びはしても型抜きといえば縁日の何かを指すことが多いらしく、検索に引っかかるのはそればかり。工業的には打ち抜き加工と言うらしいし。■20161214CAppNodeGroupHandle__PostMessageToAllEditors(member-template ver.).txtで書いた「SendMessage/PostMessage版の明示的インスタンス化」というコメントは「SendMessage/PostMessage版のインスタンスを明示的に作成する」にしとけばよかったな。■というようなことをお風呂で(20170215)頭を洗っていて手が塞がっているときに考えていた。■確認したらコメントでは「インスタンス化」ではなく「実体化」という用語を使っていた。受ける印象が違ってこれはこのままでいいんじゃないかと思ってしまうのは、自分の「インスタンス(instance)」という語に対する理解、具体的イメージが乏しいからなんだろうな。なんだ最初から難癖だったのか。an instance=実例、(論拠となる)例。具体的・即物的なイメージをもっとインスタンスという語に対して持てていれば「インスタンス化」と「実体化」という同じことを指す2つの用語から受けるギャップが縮まって、インスタンスとクラス、実体と型を同列に並べる愚を避けることができて、それらあり様の違う対比される二者の間の変換を~化と呼ぶことを自然に受け入れられたのではないか。■とりあえず「インスタンス化」より「実体化」の方が概念を掴みやすくてわかりやすいので使っていこう。