だけど単行本収入が著者に渡ってなかったことについてはどうにもならないのか。
ロリータ ウラジーミル・ナボコフ 若島 正・訳 30日発売/2940円
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/200511.html#7
文庫になるまで待てるか?
MSHまで載ってんのには驚いた。(自分が最近まで知らんかったから)。でも、良くも悪くも MS製なのだから言語おたくならおさえてて当然のレベルなのか。
最高だよ。見事なラストだった。爆弾の恋は250年の時を超えた。
雰囲気は銃姫に近いものを思わせる。世界には魔法があり、神の遺した武器があり、『本』を管理する武装司書なる職の人が存在し、我らが主人公の、恋する爆弾ことコリオ=トニスは悪の教団の鉄砲玉として洗脳されている。そして爆弾が恋をした相手は、『本』の中で蜘蛛を象った禍々しい剣を手に戦う少女。
もうね、248ページからが最高に素晴らしい。現在と過去が絡まり合って収束していく様の気持ちいいこと。
本書最大の失点は、『本』の中の少女、まだら色の髪の三毛ボン、もといシロン=ブーヤコーニッシュをカバーに配置しなかったこと。右胸にうさちゃんの刺繍をいれて取り繕ってみても、そばかすのおばちゃんはおばちゃんです。