株式市場では近年、指数に連動した投資手法が拡大。金融機関では個人投資家ら向けに、TOPIX の値動きに連動するように幅広い株式に投資する上場投資信託(ETF)などが売られている。ETF を通して、国際的には緩い基準で選ばれた企業にも資金が入ることになり、投資家からは「企業努力に関わらず投資してもらえるのはいかがなものか」「株価形成にゆがみが出かねない」との指摘が出ていた。」 不可解なのは投資家のコメント。発言者の姿が見えない。最初のコメントからは、努力をしていない企業が投資を受けるのはけしからん、という主張が窺えるけど、自分はそれが無批判に受け入れるべき真理だとは思えないし(「じゃあトップ1社が総取りすべきですか?」「あなた自身の投資先は誰から見ても妥当なものですか? そもそも妥当さの基準とは?」)、だから他人の投資行動を批判するその投資家の姿と立ち位置が見たくなるが見えない。2番目のコメントはナイーブすぎると思う。歪みのない株価の形成要因ってなんですか。IR 情報ですか。それだけですか。日銀と年金はどうですか。戦争はどちらですか。誰かが選ぶ主要 500 銘柄はいいけど、誰かが選ばずにまとめただけの 2168 銘柄はダメなんですか。(株価を歪める力が低すぎるという意味で)ダメかもしれないけどそれを心配するのは東証であって投資家のあなたではないのではありませんか。指標にする場合でもしない場合でも、自分にとって都合がいいだけの TOPIX が欲しいという主張と違いますか。そういう主張を載せる朝日新聞は誰の代弁者をしているんですか。自分は金融にあるのは利害の調整だけであり「べき論」があるとは思ってないから、投資家の口を借りていながら人間不在で書かれた記事のこの部分は、利害を隠したおためごかしの垂れ流しにしか見えなかった。TOPIX の変更に関係づけて日本経済の利害を書いてくれ。いちプレイヤーはどうでもいい。そこにしか興味がない。