R[r1] = [c1,c2,c3]
Ruby の AC 提出を順番に見ていったけど、独特な例外を除いてほぼそういう、自分と逆の命名なのがおもしろいなと思った。どう読むんだろう。walls_of_row[r1] という感じで、添字の r1 が変数名の row を修飾すると読むのだろうか。それは良い。でもそれを縮めたときに何を残すのか。R[r1] や row[r1] にすると、「行 r1 (のデータ)」しか読み取れない。すべてがワーキングメモリに収まる競プロではそれで十分ではある。しかし……。自分が C[r1] = [c1,c2,c2]
という名前を付ける気持ちは、C(olumns) of r1 = c1,c2,c3 というもの。利用するときは cs = C[r1]
という形で名前が揃う。名前を揃えるのが「間違ったコードは間違って見えるようにする」原則に沿うと思うからそうしている。行に対して列以外の別次元の情報が1種類か2種類付け加わったときにどうするかを考えてみてもいいと思う。■E 問題「Notebook」。4つの操作を読んでデータがどういう形に育つかを考える。必要なのは末尾の1字。ただし ADD の履歴が必要。DELETE & ADD により分岐して先が分かれる。ノートはポインタ。ノートの存在によりすべての履歴が最後まで参照できなければいけない(データを使い捨てにできない)。自分は逆向きのリンクリストだと思ったけど、Git のデータ構造を連想した人はさすが。2009 年出版で今ではもう古い部分もあるかもだけど根幹は変わらないだろう、『入門 Git』(著:濱野 純(Junio C Hamano))にそういうことも書いてある。Git は名前の変更を追跡していないヒューリスティクスでやっているということは書いてなかったかな。その疑問にはっきり答えてくれたのは GitHub ブログ「コミットはスナップショットであり差分ではない」。コミットがスナップショットなら名前の変更(スナップショット間の関係)のありかが気になるというもの。きちんと答えてくれていた。■F 問題「Hammer 2」は DP かなと思ったけど頭のいいことが思いつかないのでプライオリティキューで素直にシミュレーションをした(そもそも頭の良さは思いつきの良さではないという説)。結果は (TLE×28/AC×74)。まあそうでしょう。後日>20221019■解説放送「パナソニックグループプログラミングコンテスト2022(AtCoder Beginner Contest 273) - YouTube」で E 問題に関連して木構造の Undo/Redo の話題が出ていた。それは TATEditor のことか。履歴の見せ方が難しいだろうなあとは思う。