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脳log[20231115]



2023年11月15日 (水) 残念な電子レンジについて書きたい。安くても必ず何かが欠けているだろうという点において信頼を寄せているメーカーなのだけど、買う人がいて、あるので使っている。■1. 使いやすいアナログボリューム的なつまみがあるのだけど、これを操作の起点にできない。使用頻度で考えて特定の操作を割り当てても良さそうなものだけど、ボタンを押して、つまみをひねって、また別のボタンを押してはじめて動き出す。少しだけ延長したいときも同じ。つまみをひねっても延長できない。ボタンを押してひねって別のボタンを押す必要がある。フラットで極めて押しにくいボタンなので何回も押したくないのに。■2. ピーピーうるさい。計ったら毎分5、6秒のあいだピーピーピーピーピーと5回鳴っていた。文句はいっぱい出てくる。まず、電子レンジはそもそも動作音がうるさいのだから、停止するだけで十分なシグナルになる。極端なことを言えば鳴る必要がない。内部の明かりが消えるという視覚的な面でもシグナルがあるので、耳が聞こえなくてもわかる。うるさく鳴る必要がない。2つめ。停止した電子レンジを放置しても火が出るなんてことはない。こちらはわかっていて、他のことをしているから放置しているのだ。お前に付きっきりじゃないんだから、しつこく呼び出すんじゃない。3つめ。黙らせるために扉を開くといつまでも内部の明かりが点灯したままになる。ありがとう。開けっ放しで放置することも許してくれないんだね。結局、バタンバタンと開けてすぐ閉めることで永久に黙らせることにしている。その方が冷めないしね。この、開けるのにそこそこ固くて、閉めるのにバタンと音を立てるしかない扉も気に入らない。前のものは常に半開きになるせいで作動しなくなって貼り付けた磁石で補助されていたので、トレードオフがあるのはわかるけど、今のは最初の新しいうちからがさつで気に入らない。4つめ。できあがって放置するからうるさいのだからとできあがりを他のものと揃えようとして、中にものを入れて強度と時間をセットしてスタートボタンを押すだけの状態にしておいた。そしたらしばらくしてピーとひと声鳴いてすべて忘れた。ピーピーピーピーピーとはいつまでも鳴くし、開ければいつまででも点灯してるけど、設定されたことはすぐに忘れる。すばらしく馬鹿な機械。ユーザーが何をしているか、何がしたいか、どうあって欲しいと考えているかということが全く読めていない。見事なほどに期待を裏切る。■バランスを取るために。パックごはんを温めるのに 15 分湯煎していたのが2分に短縮されはした。なくても数年間困っていなかったし、いらいらさせる機械ならない方がましだとも考えるけど、あるならあるで最低限の役目は果たしている。いくらで買ったのか知らないけど、これが値段なりというものなのだろう。高くていいものか安くて得なものがいいと思うけどね。■■■話がややこしくなるだけの蛇足。最初の一文「安くても~機能が欠けている」の接続「~ても」のこころについて。機能が欠けているのは安いことの帰結だと考えられるのだから、逆接である「ても」より順接の方が適切なのではないかという疑問への答え。なぜ逆接が選ばれたのか。安いということで「いいな、買おうかな」という期待を抱かせるのだけど、機能や完成度の不足を知って「じゃあやっぱりいいや」と期待外れに終わる、その心理の反転が逆接を選ばせたのだと思う。間違ってないよね? だけど「安いけど~欠けている」に書き直しても通じるしより適切な気もするんだよな。元の文は補足が必要で言葉が足りてないのか。