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脳log[20151216]



2015年12月16日 (水) Hiromitsu TakagiさんはTwitterを使っています: "どうしてそうしてしまうのですかねえ。 https://t.co/Xr4MSHw7oL"」■これ(「昨日、深夜公演入場の際、身分証明書提示の案内においてマイナンバーを求めたことがありましたが、こちらの誤りでした。」)が問題になるのはどうしてだろう。身分の証明になるかならないかは提示させた向こうで起こる問題なのでほっとくとして、マイナンバーそれ単体が、ひもつけられた個人の代理人として機能してしまってなりすましの被害が出るとでもいうのだろうか。なら二要素認証が必要だ。■かんたんログインで有名な、IDを発行してクッキーに格納する代わりに携帯電話端末識別番号を利用することの問題を思い出す。マイナンバーがそれなんじゃあ……。あえて共通IDを導入するのは各所が集めた各様のデータを持ち寄り突き合わせて個人の種々側面を統合するのが目的だよね。それは番号を各種属性で肉付けする作業であり、そうやってできたヒトガタがどこの誰であるかはわからない、というのが建前であり最終防衛ラインだろうか。末端・周縁まで含めて我々は国ですから、個人にまつわる全ての情報が端から端まで筒抜けでも安心してくれていいですよ、で済ますのだろうか。■識別番号で検索してみてヒットした>「4 利用者識別番号等の取得 開始届出書をオンラインで提出した場合は、利用者識別番号等がオンラインで発行(通知)されます。また、開始届出書を書面で提出した場合は、後日、税務署から利用者識別番号等を記載した通知書等が送付されます。」(事前準備の流れ|e-Tax)。e-Taxはこれまで利用者識別番号なるものを発行していたらしいけど、マイナンバーがあるならそれを使おうってことになるよね。かんたんログイン……■……と思ったら然にあらず、「番号法上、個人番号のみでは、本人確認を行うことができないことから、番号制度導入後もe-Taxへログインする際は、これまでどおり利用者識別番号を使用することになります。」(社会保障・税番号制度の導入により、e-Taxのログイン時に必要とされている利用者識別番号は個人番号に代わるのでしょうか。|e-Tax)。■マイナンバーのみでは本人確認にならないらしい。コンビニでの印鑑証明の発行を例にとると、電子証明書の入った ICカード(個人番号カード)とその暗証番号が、それのみが要求されている>「マイナンバーカードを利用した印鑑証明の交付について - 印鑑証明マニュアル」。■e-Taxでも、本人確認のための利用者識別番号とは別に、ICカード(住基カード・個人番号カード)に保存された公的個人認証サービスに基づく電子証明書が要求されている。電子証明書がこれ以上なく実在の一個人を指し示していると思うのだけど、利用者識別番号が必要とされる理由がわからない。電子証明書と電子署名は税理士が自分のものを代理で付与できることになっているので、必須ではないので、本人確認には使えるけど使わないってことなんだろうか。証明書を必須にして番号を省略するほうが嬉しいんじゃないかなあ>「2015/2現在、e-Taxが色々期待はずれだった件 - 3.パスワードが3つも必要」。■よくわからんなりにとりあえずの自分の態度。番号はどうでもいい。各所に伝えるものである点で、それは漏れる。自分だけの秘密にできない時点でもう漏れている。それがどういう情報とともに漏れるのかを心配する。Tポイントカード(※番号で識別されるカード)を仮に発行して仮に持ったとして、その際には住所氏名を書かされるらしいけど、その上さらにインターネット上の代理人(ブラウザのことね)までをカード(=番号)に関連づけるようなことを警戒する。番号は書いても住所氏名は書かないよ、と。勤務先にはそうは言えないけど。番号に付随する情報を偽情報で汚染して攪乱しつつ定期的に新しい番号に乗り移るのがパラノイア的に正しい行動?■■■@2016-08-17 違いを覚えておくと理解が早くなる言葉。「識別」「認証」「認可」。識別手段のひとつがIDの割り振りで、認証手段のひとつがパスワードの照合。マイナンバー(電子証明書を伴ったカードではなくただの番号)やメールアドレスはすぐに利用できてユニークであることが期待できる識別手段で、本人確認と呼ばれる手続きは認証に相当する。