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脳log[20190212]



2019年02月12日 (火) 指導役の上司を射殺した警察官の地裁判決。求刑25年が22年になった。前日の新聞を読んだ際に、何の資料もない中ではあるけど、10年以下であってほしいと期待した。■撃たれて亡くなった人も人生のちょうど半ばくらいという若さだけど、撃ったほうもギリギリ未成年(※改正の前後や規定する法律の選び方で変わるが詳しくは知らん)だった。3人の裁判員のうちで同年代の1人が「幼く見えた」「年齢に引きずられず警察官であることを重視した」と語ったらしいのが自分とはきれいな対照だった。■年齢について。成熟段階にある人間の適応能力の高さは自我の不安定さと引き換えであり、未成年の警官を極端な行動をとらせるまでに追い詰めたことの責任の一端を周囲で引き受け、個人に対しては寛容と更生への期待を持ちたい。少年法の適応年齢でスッパリ切り分けられるものではなくグラデーションを付けるのがいい。これまで生きてきた長さに比べて10年間は半分になる。3分の1が刑務所生活になる。十分だろう。それを越えるにしても、15年間というのは想像を巡らせるのも困難な長期であり隔絶された生活がハンデになる。15年がありうる上限だと思っていた。■職業について。あまり多くない警官との関わりの中で知ったのは、警官もただ職に就く世間一般の人間であるということ。「警官だから~」という勝手な期待は、世間一般の人間に裏切られるのと同じ程度に裏切られる。たまたま手の届く場所に拳銃があった不運に同情する材料になりこそすれ、「だからこそ~」という戒めにつなげようとは思わない。拳銃の配備に対する警察への意見も裁判員からあった。■控訴審での減刑に期待する。