周りに迷惑をかけまいというのは、何でも自分で決めたいという一種のエゴ。生きているかぎり人は誰かに頼るほかない。だから、うまく迷惑をかけあう能力を磨くほうが先」 お坊さんの言葉なので、これで気を楽にして生きやすくなる人もいるのだろうな。あるいは戒めとしても。■「
役人が恐れるのは、人事の影響を受けるのは自分だけではないと思うからです。直属の上司、その上の上司、部下、ひいてはトップの事務次官、大臣らの人事にも響く、と感じています。私もふるさと納税の時、総務省のある先輩から『君だけの問題じゃ済まなくなるからな』と言われました」 どうして忖度してしまうのか、そんなに我が身がかわいいか、と思っていたのだけど、こういう考えもあるのかと初めて知った。自分はこういう風には考えられないし行動を自制できないので、想像できなかった。■偶然にも同じ日の新聞から。「
女性はもう一つ、被害を訴えにくい理由に「チームに迷惑がかかること」を挙げる。「みんなソフトボールで日本一になりたくて大学に来ていた。だから、自分さえ黙っていれば、と」」 ここでも。連帯責任は人を縛るのに有効なのだなあ。