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脳log[20241021]



2024年10月21日 (月) 先日のお風呂では(デバッグのネタもなかったので)つらつらとガス灯のことを考えていた。何の本で読んだか忘れたけど、たぶん 19 世紀イギリスの生活に関する本なんだけど、ガスが通ってるパイプの口に火をつける、みたいなことが書いてあったようななかったような。ほとんど覚えていない。それに加えて、ガスの口に息を吹き込むと隣の口の炎が大きくなったり、みたいな記述もあったような気がして、そのあまりの原始的な仕組みに驚いてしまった印象だけが強い。だけど現代社会のインフラも根っこの部分は似たようなものかなとも思う。年中(年度末に?)地面を掘り返してるのがそういうことなのでは。自分としてはそうやって火をつけるとパイプの中のガスが一度に燃えてしまって大変なことになるような漠然とした不安を覚えるんだけど、そうはならないらしいということは、つまり、酸素がないということなのかなと思ったり。ガスって炭化水素かな。たしかに酸素はない。火薬はこれとは違うはずで、というのも、火をつけた花火は水の中につっこんでも燃え続けるからなのだけど、そういえばピクリン酸みたいなかわいいけど敏感そうな名前の化合物をはじめ、爆発するものには N とか O とかがくっついていた。やつらは酸素を自給できるからやばいの? 義務教育の敗北と言われかねない当たり前のことだったり、あるいはまったく間違ったことを書いていたりしていないかというおそれを持っているんだけど(今です)、案外普通の人間はこうだという開き直りもある。一を聞いて十を知るみたいな人間は1%以下の天才に限られた話で、普通は一から十まで聞いて三わかれば上等ですよ(そして下を見れば十まで聞けない人間や聞いてもいないし合ってもいない理解を得てしまう人間にあふれている。自分はそれを行間しか読まないと表現した)。つまり、化学式は化学式として、数式は数式として習いますけども、その意味を解釈したり現実世界に当てはめたりはできないのです。それが普通。教わってないことは(教わったことも半分以上は)わかりません。教わりませんでしたよ。■答え合わせ1。「ガス灯 - Wikipedia」から「イギリス人技師のウィリアム・マードックが、自分の小屋で石炭から出るガスによる照明の実験に成功[1][2]。1797年にはイギリスのマンチェスターでガス灯が設置された[2]。」「初期のガス灯は、直接火口から火を点灯し、炎を直接明かりとして利用するものだった」「19世紀半ばには一般家庭の室内照明としてもガス灯は普及していたが、当時のガス灯は爆発の危険もあり室内の使用に適したものではなかった[5]。」 19 世紀。イギリス。爆発するっていうのは、口を閉め忘れたり火が消えたりで室内にガスが漏れた結果なのかなと思う。■答え合わせ2。「可燃性ガスが爆発する濃度の基準は?爆発範囲の一覧と安全対策も解説 | 計測・測定器のレンタルならソーキ」から「可燃性ガスとは、空気中または酸素中で容易に燃焼する気体」「可燃性ガスと空気の混ざった混合気が着火によって爆発する最低濃度が爆発下限界、最高濃度が爆発上限界です」 空気中または酸素中で。爆発上限界。燃焼ではなく爆発についてだけど、爆発する濃度に上限がある。ガスが濃すぎても爆発しない。■答え合わせ3。「酸素バランス - Wikipedia」から「酸素バランス(さんそバランス)とは、火薬や爆薬の組成が完全に酸化されるために必要な酸素原子が、火薬の組成中に元々含まれているかどうかを見る指標である。火薬や爆薬の組成中に、火薬を完全に酸化するよりも多い酸素原子が含まれていれば酸素バランスはプラス、少なければ酸素バランスはマイナス、同じであれば酸素バランスはゼロと表現される。」「火薬学では酸素が余るように配合するように指導している。 」 火薬というのがそもそもそういうものだった。そのようにデザインされている。今の今までそれを知らなかったんですよ。ところで火薬学って初めて聞いたんだけど、なにか兵法にも通じる古めかしさとかっこよさを感じる。発破技士というワードも関連に挙がっていた。かっこよすぎ。してみると「はっぱをかける」ってそうとう物騒な物言いだ。尻に火をつけるくらいにとどめておこう。ところで、昔の子供はカエルの尻に詰めた爆竹に火をつけて遊んだと聞きました。なんだじゃあ一緒だな!