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脳log[20161116]



2016年11月16日 (水) 筆ペン。■ちょっと前にボールペンをやめて筆ペンで字を書こうと思い立った。最初は万年筆がかっこいいと思って、アルファベットではなく漢字を書くための日本製のペン先があることもわかったんだけど、どれもこれも判で押したような樽型ボディなせいでこれという1本を決められなかった(見た目だけならこれは合格だった>『DAKS ハウスチェック クロスリング万年筆』)。俺ドクターグリップが触りたくもないくらい嫌いだったんだよね。トレパンマンを見るような目?■同じサイト内で横にスライドして筆ペンを見つけた。ボールペンでもきれいな字を書く人は書くけども、筆の不自由さはへたくそに、丁寧な線を引くことを強制して矯正してくれるのではないか。紙を押さえつけることができないので距離を保ってインクが乗るのを待つ時間が必要だし、折れ曲がった穂先がねじれたりつっかえたりするので縦横にチャキチャキ走らせることができないし、臆病にぷるぷるしてると線の太さが一定しないしで、緩急のリズムが必要。生きた線を引くのにリズムが必要なのはボールペンも変わらないのではと思うのだけど、それを強制してくるのが筆(ペン)なのではないか。それとも幼時の手習いを思い出しただけか。■オールドタイプな人間なので漢検(20161101)の漢字練習には筆ペンとノートを使ってる。そういう気分にさせるものがあるね。ここまで能書きを垂れておきながら現実には筆ペンはお蔵入り寸前だったし(ボールペンの代わりにはなりませんよ)、紙のノートは一度整理したので1冊も残っていなかった。まさか使う当てができるとは。ノートがない間はお蔵入りしていたペンタブレット(20121216)と水彩LITEを使って書き取りをしていた。■漢字に対する意識がちょっと変わって、書けなくてもいい漢字があるとは考えなくなった。目にした漢字はすべて書けるようになろう、現実に使われている漢字は書けて当たり前だと考えるようになった結果、ちょっとだけ脳みそと時間を割いて字の構成を脳と手に焼き付けるようになった。このときネックになるのが簡略化される前の形と学校でひとつも出てこなかった形。常用漢字?から外れると簡略化は定義されていないし、見たことのない形は書き順すら想像するしかなくて、覚えるためのデータ量が整数の文字コードというよりベクタ画像級になる。線が何本……どちらが長い……止める……払う……くっつける……離す……突き出る……出ない……どちらでもいい(※巳と己の両方が許容されていたりする)……知ってる形に見えるけど線が1本少ない……などなど、ちょっとでも少ないデータ量でコードしようと努力しながら手と口を動かしてる。そうこうするうちに符号化文字集合が拡大していって、文字コードひとつで引き出せるようになるんじゃないですか。