中身ががらっと変わっていてびっくり。浦島太郎になっていた。Rubyist Magazine 出張版で hikidoc.rbが添削されていて、そのコードをベースに書き直したらしい。
tDiary-2.2.0同梱の hikidoc.rbにあった、複数行PREや複数行プラグイン記法が干渉する問題がなくなっている、というのがアップデートの目的。
Wikiスタイルでこういう本文を書くと
!_ <<< {{{}}} >>> {{'test'}}
このような HTMLになっていた ( {{'test'}}は testになっているべき )が、
<h3><a name="p01" href="./20080111.html#p01"><span class="sanchor">_</span></a> _</h3> <pre> {{{}}} </pre> <p>{{'test'}}</p>
VERSION 0.0.2では直っている。
HikiDocのアップデートに伴って、HikiDocを呼び出す部分を下のように変更する必要がある。
def to_html( string ) html = HikiDoc::to_html( string, :level => 3, :use_wiki_name => false, :allow_bracket_inline_image => false, :plugin_syntax => method(:valid_plugin_syntax?) ).strip
本文中にべた書きしたWikiNameをリンクにしてほしくない。
[[beautiful_stuff.png]]など角かっこに入れた画像っぽい URLを <img>に置換してほしくない。
空タグの終了の仕方は HikiDoc.to_htmlと HikiDoc.to_xhtmlを呼び分けることで変更する。
以前の形式のままでも大丈夫なように互換性が保たれているが、警告が出るので。
以前は二重のbrace(=プラグイン記法)など HikiDocにとって意味のある記号をそのまま表示したいときに
\{{plain text}}
とエスケープすることができたがそれが不可能になっている。今は代わりに
{{'{{'}}plain text}}
と書いている。他の書き方もあるかもしれないがプラグイン記法は将来も変更されないだろうから冗長でもこれが確実*。さもないとエスケープ方法が変わったときに過去の日記を書き換えてまわる羽目になる。(今の自分のように)
以前の hikidoc.rbに加えていた変更を新しい方にも。
「記法が有効になる ⇒ これらの文字をそのまま表示するためには一手間必要」
なんだけど、複数行PRE記法(<<<〜>>>)をそのままの状態(一切の修飾が無効)で残しているので必要なら(というか強調や打ち消しが不要なら)そちらを使える。
--- hikidoc.rb.r87 Mon Jan 14 09:43:25 2008 +++ hikidoc.rb Mon Jan 14 09:57:35 2008 @@ -328,11 +328,11 @@ INDENTED_PRE_RE = /\A[ \t]/ + # ''em'', '''strong''', ==strike== and {{plugin}} are available. def compile_indented_pre(f) lines = f.span(INDENTED_PRE_RE)\ - .map {|line| rstrip(line.sub(INDENTED_PRE_RE, "")) }\ - .map {|line| @output.text(line) } - @output.preformatted restore_plugin_block(lines.join("\n")) + .map {|line| rstrip(line.sub(INDENTED_PRE_RE, "")) } + @output.preformatted compile_modifier(lines.join("\n")) end BLOCK_PRE_OPEN_RE = /\A<<<\s*(\w+)?/
強調は有効にするけどプラグインは無効がいいなら、追加分の最終行を
+ @output.preformatted compile_modifier(restore_plugin_block(lines.join("\n")))
こうすればよいが、そうするとモディファイア(''em'', '''strong''', ==strike==)をモディファイアでない、そのままのテキストとして書く方法がなくなる気がする。
* プラグイン記法の中身は HikiDocを利用するアプリケーション(Hikiや tDiaryなど)によって許可される内容が変わってくる。プラグインを利用して書かれた HikiDoc形式の文章は HikiDocを利用するアプリ間でポータブルでないかもしれない。全然確実ではなかった。実際この書き方は Hikiに、有効なプラグインの呼び出しではないとエラーにされてしまう。だってただの文字列だから……。