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脳log[20080112] tDiaryの hikidoc.rbを VERSION 0.0.2(r87)に



2008年01月12日 (土)

[tDiary] tDiaryの hikidoc.rbを VERSION 0.0.2(r87)に

中身ががらっと変わっていてびっくり。浦島太郎になっていた。Rubyist Magazine 出張版で hikidoc.rbが添削されていて、そのコードをベースに書き直したらしい。

tDiary-2.2.0同梱の hikidoc.rbにあった、複数行PREや複数行プラグイン記法が干渉する問題がなくなっている、というのがアップデートの目的。

Wikiスタイルでこういう本文を書くと

!_
<<<
{{{}}}
>>>
{{'test'}}

このような HTMLになっていた ( {{'test'}}は testになっているべき )が、

<h3><a name="p01" href="./20080111.html#p01"><span
class="sanchor">_</span></a> _</h3>
<pre>
{{{}}}
</pre>
<p>{{'test'}}</p>

VERSION 0.0.2では直っている。

 tdiary/wiki_style.rb の変更

HikiDocのアップデートに伴って、HikiDocを呼び出す部分を下のように変更する必要がある。

		def to_html( string )
			html = HikiDoc::to_html( string,
				:level => 3,
				:use_wiki_name => false,
				:allow_bracket_inline_image => false,
				:plugin_syntax => method(:valid_plugin_syntax?) ).strip
 use_wiki_nameオプション(false)を追加。

本文中にべた書きしたWikiNameをリンクにしてほしくない。

 allow_bracket_inline_imageオプション(false)を追加。

[[beautiful_stuff.png]]など角かっこに入れた画像っぽい URLを <img>に置換してほしくない。

 empty_element_suffixオプションを削除。

空タグの終了の仕方は HikiDoc.to_htmlと HikiDoc.to_xhtmlを呼び分けることで変更する。

 呼び出し方法を HikiDoc.new.to_htmlから HikiDoc.to_htmlに変更。

以前の形式のままでも大丈夫なように互換性が保たれているが、警告が出るので。

 エスケープ方法が変わった(というかなくなった?)

以前は二重のbrace(=プラグイン記法)など HikiDocにとって意味のある記号をそのまま表示したいときに

\{{plain text}}

とエスケープすることができたがそれが不可能になっている。今は代わりに

{{'{{'}}plain text}}

と書いている。他の書き方もあるかもしれないがプラグイン記法は将来も変更されないだろうから冗長でもこれが確実*。さもないとエスケープ方法が変わったときに過去の日記を書き換えてまわる羽目になる。(今の自分のように)

 行単位のPRE記法(空白インデントする方のPRE)で、強調、もっと強調、打ち消しするための変更。ついでにプラグイン記法も有効になる。

以前の hikidoc.rbに加えていた変更を新しい方にも。

「記法が有効になる ⇒ これらの文字をそのまま表示するためには一手間必要」

なんだけど、複数行PRE記法(<<<〜>>>)をそのままの状態(一切の修飾が無効)で残しているので必要なら(というか強調や打ち消しが不要なら)そちらを使える。

--- hikidoc.rb.r87	Mon Jan 14 09:43:25 2008
+++ hikidoc.rb	Mon Jan 14 09:57:35 2008
@@ -328,11 +328,11 @@
 
   INDENTED_PRE_RE = /\A[ \t]/
 
+  # ''em'', '''strong''', ==strike== and {{plugin}} are available.
   def compile_indented_pre(f)
     lines = f.span(INDENTED_PRE_RE)\
-        .map {|line| rstrip(line.sub(INDENTED_PRE_RE, "")) }\
-        .map {|line| @output.text(line) }
-    @output.preformatted restore_plugin_block(lines.join("\n"))
+        .map {|line| rstrip(line.sub(INDENTED_PRE_RE, "")) }
+    @output.preformatted compile_modifier(lines.join("\n"))
   end
 
   BLOCK_PRE_OPEN_RE = /\A<<<\s*(\w+)?/

強調は有効にするけどプラグインは無効がいいなら、追加分の最終行を

+    @output.preformatted compile_modifier(restore_plugin_block(lines.join("\n")))

こうすればよいが、そうするとモディファイア(''em'', '''strong''', ==strike==)をモディファイアでない、そのままのテキストとして書く方法がなくなる気がする。

 追記@2008-02-10: tDiary-2.2.0.20080119で hikidoc.rbが r87になった

 追記@2008-02-10: tDiary-2.2.0.20080210で 警告がでない呼び出し方法になった

* プラグイン記法の中身は HikiDocを利用するアプリケーション(Hikiや tDiaryなど)によって許可される内容が変わってくる。プラグインを利用して書かれた HikiDoc形式の文章は HikiDocを利用するアプリ間でポータブルでないかもしれない。全然確実ではなかった。実際この書き方は Hikiに、有効なプラグインの呼び出しではないとエラーにされてしまう。だってただの文字列だから……。