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脳log[20080111] 鬼車すごい。正規表現で再帰ができる。 | SakuraEditor (ANSI版)は FontLinkが効かないよ | SakuraEditorの正規表現キーワードファイル(Ruby用)を作っていた



2008年01月11日 (金) 文字クラス内で後方参照は使えない。/(")[^\1]*\1/ のようなものは [^1]とも [^"]のときとも違う結果になった。(Ruby1.8, JScript, JavaScript(Fx3rc1)で実験)

最終更新: 2016-11-12T11:41+0900

[正規表現][Ruby] 鬼車すごい。正規表現で再帰ができる。

Rubyの、括弧を使った %記法だって。

irb19> re = /%[Qq]?(?<brace>\{[^\{}]*(?:\g<brace>[^\{}]*)*})/
irb19> strings = %w(%{z}a %{a{b}z}c %{a{b}c{d{e}f}z}g %{{{{}}}z}a %{a{b}c %{z}a}b)
irb19> strings.each{|str| p str[re] }
"%{z}"
"%{a{b}z}"
"%{a{b}c{d{e}f}z}"
"%{{{{}}}z}"
nil
"%{z}"
=> ["%{z}a", "%{a{b}z}c", "%{a{b}c{d{e}f}z}g", "%{{{{}}}z}a", "%{a{b}c", "%{z}a}b"]

どの例も正しい範囲( %{ から z} まで)を切り取っているのがわかる。

  1. この機能が使える鬼車がのってる Rubyは 1.9.0。
  2. PCRE(ver 4.x)の (?P<name>...)と(?P>name)が同じものにあたるらしい。へー、そんなものが。javascript(JScript)の正規表現も新しくならんかな
  3. .NETの (?<open>...)と(?<close-open>...)も同じことができるらしいが、正直わからん*
  4. http://www.kt.rim.or.jp/~kbk/regex/regex.html < 正規表現の各種実装の違いがよくわかる。

 追記@2008-05-09: 対応する括弧にマッチする正規表現のヴァリエイション(<くどい表記だな)

/%[Qq]?(?<brace>\{(?:[^\{}]++|\g<brace>)*})/

若干速い。同じパターン( [^\{}] )の繰り返しも存在しない。http://fleur.hio.jp/perldoc/perl/5.10.0/pod/perl5100delta.mix.html#Regular_expressions を参考にした。

/%[Qq]?(?<brace>\{(?:[^\{}]+|\g<brace>)*})/

上のものの + が一つ落ちたもの。開き括弧が余分にある文字列を食わせると待てども待てども返ってこない。 http://mlog.euqset.org/archives/ruby-list/42232.html で既に書かれている。それに対する返答が http://blade.nagaokaut.ac.jp/cgi-bin/scat.rb/ruby/ruby-list/42233

* http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/bs2twtah(VS.80).aspx#BalancingGroupDefinitionExample

 \1 (後方参照)が、単純にすでに出現したのと同じ文字列にマッチするパターンなのに対して、任意のパターンを指定できるものだと想像してみる。

 追記@2008-05-09: それでは括弧のネストに対応できない。それは条件分岐の一形態。.NETのものはカウンタの増減を指示する構文。

最終更新: 2016-11-12T11:41+0900

[SakuraEditor] SakuraEditor (ANSI版)は FontLinkが効かないよ

ブラウザの等幅フォントを Consolasにした(20080110p01)だけではあきたらずエディタのフォントも Consolasにしようと思ったが……。

Firefoxは FontLinkを設定しなくても Consolasに足りない文字を他のフォントで補完してくれた。SakuraEditorは化けた。レジストリをいじって FontLinkを有効にして Windowsを再起動しても化けた。でも Unicode版の SakuraEditorなら化けなかった。

Unicode版はまだ SakuraEditorのメインストリームではない(というかバグバグ&レイアウト遅い)が、フォントのために乗り換えた。MSゴシックには戻りたくない。

SakuraEditor (Unicode版)

 追記@2008-03-18: レジストリの設定

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\FontLink\SystemLink]
Consolas | REG_MULTI_SZ | M+1VM+IPAG-circle.ttf

 追記@2008-06-04: ANSI版の FontLink対応パッチが 2007年11月に投稿されていた

http://sourceforge.net/tracker/index.php?func=detail&aid=1832567&group_id=12488&atid=312488

最終更新: 2016-11-12T11:41+0900

[SakuraEditor][Ruby] SakuraEditorの正規表現キーワードファイル(Ruby用)を作っていた

テキストエディタは、メモ帳、TeraPadときて、現在は SakuraEditorを、もう五年以上使っている。xyzzy(正式な読み方はないらしい。ジッズィと読んでいる。saxyunの読みがサッキュンなのは詐欺だと思います)や Meadowに移る気は無し。

構文ハイライトには興味がなくて、どこかからダウンロードしてきた強調キーワードファイルや正規表現キーワードファイルを使っていた。間違いがあっても正規表現を直したりはせず、オフにするだけ。邪魔にならなければいい程度の扱いだった。

ところが最近 SHJSをいじってたこともあって中途半端なハイライトが許せなくなってしまった。

 SHJS+ブラウザと同じ表示を SakuraEditorでも!

そのためには鬼車が必要。BREGEXP.dllでは %Q<a<b<c>d<e>f>g> のように入れ子になった括弧の対応を調べられないので。

 前提条件
 Rubyキーワードファイル(ruby_keywords.zip)をダウンロードしてエディタでインポート。

キーワードファイルはこの日記の SHJS(with カスタマイズ版 sh_ruby.js)を使ったハイライトとコンパチ。ただし完全移植ではない。サクラエディタの正規表現キーワードは正規表現一発で、マッチした全体を特定の配色にするだけだけど、SHJSはパターン中のキャプチャグループごとに配色を分けることができる。サクラエディタの制限で、正規表現が行をまたいでマッチできないことも影響がある。正規表現マッチが行をまたげないのは SHJSも同じなのだが、SHJSは正規表現キーワードから利用できるスタックを用意していて、行を超えて色指定を継続できる。