スペースキーやページダウンキーで Webページを読み進めていくと、次のページ、といったリンクが最後にあるのはよくあること。Tabキーでそこにフォーカスを持って行こうとすると、サイドバーを上から下まで辿り本文を上から下まで 辿りする羽目になるのもよくあること。うんざりです。
Firefoxでスクリプトからフォーカスを順(逆)に辿るには
document.commandDispatcher.advanceFocus(); document.commandDispatcher.rewindFocus();
を使えばいいらしいが、onfocusイベントでこれらを使ったのではページは既にスクロールしてしまったあと。DHTMLの onfocusinのタイミングでフォーカスをスキップしたい。userCrome.jsでちょちょいと何とかならんものか。
マウスが手許になくなったとき恒例のぼやきでした。
驚いた。Firefoxでブラウズ中に普通のサイトでどせいさんフォントが表示されたから。
そのサイトは font-familyとして fantasyを指定していた。自分はどせいさんフォントをインストールしていた。でも Firefoxが fantasyと cursiveなフォントとして どせいさん を選んだ理由がわからぬ。そんな設定項目があっただろうか。(フォントにそういうメタデータが含まれているのだろうか。プロポーショナルか等幅かをプログラムが見分けられる(はず)のだから不思議はないか)
何日かマウスを使っていないのでブラウザ(Firefox)のキーボードインターフェイスが気になる。
Firefoxの設定で「オプション > 詳細 > 一般 > アクセシビリティ > キー入力時に検索を開始する」を有効にすると、Ctrl+Fやスラッシュを押してからでなくとも、目に付いた単語をタイプするだけでインクリメンタルなページ内検索が行える。このとき検索結果の文字列にフォーカスが移動するのが非常に都合が良くて、リンク文字列がアルファベットであればタブキーを使って順番にフォーカスを移動するよりスムーズにリンクにフォーカスをあててページを移動できる。
Firefoxの拡張機能のひとつである Mouseless Browsingもまたキーボードを使ったナビゲーションを円滑にする。そのアプローチは全てのリンクにシリアルナンバーを割り振るというもの。リンクの右下隅に表示される数字をタイプして Enterを押すとリンク先に移動し、Enterの代わりにプラスキーを押すと新しいタブで開くといった具合。
ところで、「オプション > 詳細 > 一般 > アクセシビリティ > キー入力時に検索を開始する」と Mouseless Browsingは競合する。数字をタイプすると両方が同時に動き出すのだ。
最初は、Mouseless Browsingにはシリアルナンバーを割り振ることだけを任せて、Find As You Typeで数字をタイプしてリンクにフォーカスを合わせ、リンクをクリックするのは Enter(新しいタブで開くなら Ctrl+Enter。どちらも Windows版 Firefoxの標準割り当て)、でうまくいくように思えた。実際、悪くない動作をする。
唯一、気に入らないのはスクロール位置がガタガタ移動するのが避けられないこと。例えば 125番のリンクをクリックしようと [1][2][5][Enter]とタイプすると、Enterを押すまでの間に、1番のリンク、12番のリンク、125番のリンクの順にフォーカスが移動しスクロール位置も合わせて移動するので見てて疲れる。前にも書いたが、フォーカスの移動に伴ってスクロール位置が移動するのはストレス。目の見える自分にとってフォーカスをあてたい対象は今、見えている範囲にあるのだから。
原因は Find As You Typeがインクリメンタルな検索を行うことにあって、Mouseless Browsingならそういうことは起こらないのだが。
Mouseless Browsingは良くできたやつで、こいつの設定に「Use numpad exclusively for Mouseless Browsing」というのがある。これをチェックしておけば、テンキー以外のキーをタイプしたときは Find As You Type、テンキーを使ったときは Mouseless Browsing、とどちらも有効にしたまま棲み分けができる。テンキーを使う時にはスクロールの問題も起こらない。
ところがこれにも問題が。このチェックが有効だとフォームに数字を入力するときにテンキーが使えない。exclusiveだとはいってもフォーカスが文字入力可能な場所にあるときはキーボード入力を Firefoxの標準のハンドラに譲って欲しい。そんなわがままを可能にする修正が下の 4点。元がいいから変更も楽だった。
<Fx profile>*\extensions\{c0bcf963-624b-47fe-aa78-8cc02434cf32}\defaults\preferences\mlb_prefs.js の 13行目に一行挿入。(初期設定を追加)
12 pref("mouselessbrowsing.exclusiveNumpad", false); 13 pref("mouselessbrowsing.exclusiveNumpadUnlessWritable", false); 14 pref("mouselessbrowsing.executeAutomatic", false);
<Fx profile>\extensions\{c0bcf963-624b-47fe-aa78-8cc02434cf32}\chrome\mouselessbrowsing.jar\content\mouselessbrowsing\prefs.xul に 70-72行目を挿入。(設定画面に項目を追加)
67 <row> 68 <checkbox id="exclusiveNumpad" label="Use numpad exclusively for Mouseless Browsing" prefid="mouselessbrowsing.exclusiveNumpad" defaultValue="0"/> 69 </row> 70 <row> 71 <checkbox id="exclusiveNumpadUnlessWritable" style="margin-left:30px" label="Unless a writable element has focus" prefid="mouselessbrowsing.exclusiveNumpadUnlessWritable" defaultValue="0"/> 72 </row> 73 <row> 74 <checkbox id="executeAutomatic" label="Execute automatically without pressing Enter" prefid="mouselessbrowsing.executeAutomatic" defaultValue="false"/> 75 </row>
<Fx profile>\extensions\{c0bcf963-624b-47fe-aa78-8cc02434cf32}\chrome\mouselessbrowsing.jar\content\mouselessbrowsing\mouselessbrowsingInit.js に 164行目を追加。(設定の読み込み)
163 MLB_exclusiveUseOfNumpad = prefs.getBoolPref("mouselessbrowsing.exclusiveNumpad"); 164 MLB_exclusiveUseOfNumpadUnlessWritable = prefs.getBoolPref("mouselessbrowsing.exclusiveNumpadUnlessWritable"); 165 MLB_executeAutomaticEnabled = prefs.getBoolPref("mouselessbrowsing.executeAutomatic");
<Fx profile>\extensions\{c0bcf963-624b-47fe-aa78-8cc02434cf32}\chrome\mouselessbrowsing.jar\content\mouselessbrowsing\mouselessbrowsingEvent.js の 361行目を変更。(条件判定ロジックの変更)
361 return MLB_exclusiveUseOfNumpad && isNumpad;
↓
361 return MLB_exclusiveUseOfNumpad && isNumpad && 362 !(MLB_exclusiveUseOfNumpadUnlessWritable && Utils.isWritableElement(event.originalTarget));
う〜ん。満足。
* Firefoxのプロファイルフォルダ。%APPDATA%/Mozilla/Firefox/Profiles/xxxxxxxx.default
あるページを読んでいる。読み進んでいく。「次のページへ」というリンクがある。タブキーを押す。ページがギュンッと巻き戻って一番最初のリンク*にフォーカスが移動する。さらにタブを押す、押し続ける。サイドバーのリンクを順にたどってフォーカスがページ下方へ移動していく。やがてまたもページが巻き戻る。今度は本文中のリンクを順に下方にたどっていく。やっと「次のページへ」にたどり着く。
今見ているリンクにフォーカスを合わそうとしているのに、フォーカスはとんでもないところに飛んでいく。タブキーを押すことによってスクロール位置が変わるのが非常にストレス。タブキーでフォーカスが移動する先は現在表示されてる(フレームに収まってる)部分だけで良い。
HTML作成者が tabindexをリンクやフォームに割り振っていた場合 tabindexの小さい順にフォーカスが移動するのだった。tabindexが一つでも指定されていればそちらを優先すべきだな。(といっても、tabindexが指定されていて欲しいのは自分がよく使うページだけだけど。不特定の人に見せるのが目的のページで押し付けは良くない。)
tabindexはフォーカスの順番を決めるだけのものではないのだなぁ。
ありものは↓。
Mouseless Browsingを使っているが Find As You Typeと競合するのでテンキーを Mouseless Browsing専用にしている。そうすると、テキストフィールドに数字を入力するのが不便(テンキーが使えないので)。
自前でやる場合、次にフォーカスを得るエレメントがどれなのかを自前で探すのは避けたいところ。それをするんだったら greasemonkeyで onblurを捕まえて、次にフォーカスを得るエレメントを順に辿っていって、最初に見つかったブラウザのフレーム内に収まってる(=見えている)エレメントを focus()すればいいはず。
* 普通はソーステキスト中に一番最初に登場したもの。tabindexが指定されていれば最小の tabindexを与えられたもの。
あちらを立てればこちらが立たず。Firefoxは about:configや user.jsで簡単に設定が変更できるので、メモリ容量と相談してお好みでってことですな。
layout.word_select.eat_space_to_next_word = false
Windows版ではデフォルトで trueらしい。でも今回 探してた設定はコレ↑じゃなくて、画像を読み込めなかった時に表示される altテキストを(画像と同じ)置換要素として表示する方法。
画像を表示できなくて altを表示する場合でも IEのように widthと height属性*を尊重して欲しいわけ。widthが無効でその上 改行(
)も有効でないと来たら、どうやって折り返したらいいの?
HTMLはいじらない。CSSで解決するなら
img { display: inline-block }
となりそうだが inline-blockは CSS2.1で追加された値なので Firefox1.5は未対応。どうしたらいいの?
* 非置換インライン要素に width, height属性は適用できない。