いじめられっ子の荻野くんに綺麗な彼女ができた。二人は相思相愛で、思わず「幸せだ」と口にしてしまうほど幸せな高校生活。荻野の悩みや考えに共感できるから、読んでる自分も二人の関係を壊したくないと思っている。
なのに、一巻から六巻まで読んでて緊張の連続。古谷 実はこの幸せな二人に何度も何度も執拗に悪意をぶつけてくる。二人の幸せの何と危うく儚いものか。それでも一線を越えることはなく二人の関係は六巻まで壊れずに続く。
最終話。荻野は社会人になっている。彼女(南雲さん)が全てのように感じていたこともある荻野だが、南雲とはとうに別れており現在は違う女性と交際中。妊娠中だという南雲の姿を想像しつつも現在の彼女に愛してるという荻野に南雲への未練はなく、(最終マイナス一)話まで感じさせていた、南雲さんを失ったらこいつ壊れんじゃないの、ってな危うさももうない。荻野は成長していたのだ。
シガテラと違い、救われないエンドの 安達哲『さくらの唄』を先に読んでしまった人に勧めておく。
タコが熱い。軍儀のエピソードにはホロリ。
ONE PIECEは面白いんだけど「さあ泣け。さあ感動しろ」って強要されてる気がして好きになれない。ルフィの能天気さもわざとらしく感じられて嫌い。
HUNTER×HUNTERのタコとキルアの友情には素直に感動できるのにね。
第3レース終盤、ジョニィが唐突に語りだしてからジャイロとジョニィの精神的優位が入れ替わった。(着順もジョニィ > ディオ > ジャイロだし)。
最初はジャイロにくっついてレースに参加したジョニィもいつまでもジャイロの後を追うだけではないということ。
そしてジャイロも今巻で聖人の右目を手に入れたことで、最初から使えた鉄球という "特技" (技術) が強化されて (スタンド) "能力" を手に入れたけど、決して完璧超人ではないということ。
そうでないと面白くないから。