日日日。結局何冠なのか知らないがとにかくいっぱい賞をとったスーパー高校生。これはホラーらしい。『私の優しくない先輩』は純愛らしく、そっちのが興味あるが単行本なのでいかんせん価格が高い。
ホラーじゃないよね。怖くない。ちーちゃんは怪談好きだけどホラーって言えるのはそこだけ。日常の崩壊ったって主人公は最初から非日常の中で生活してるし。「ジュブナイルホラー」って書かれてたのからホラーだけを抜き出したのは間違いだった。
唐突に感想。
巧い。文体からは若さを感じない。言葉遊びや誤字・誤用、クセのある言い回しもら抜き言葉も読み飛ばしたくなるようなタルい文章もない。
話。語り部である主人公(高校生)は自分の悲惨な境遇に抵抗するでもなく幼なじみのちーちゃんと努めて普通の学校生活を送っている。でもそれは薄氷の上に成り立つ危うい日常に過ぎなくて、ちーちゃんに起こったあることがきっかけでたやすく崩壊してしまう。
もどかしい。現実から乖離していくちーちゃん、(世間から見て)壊れていくちーちゃんを主人公はどうして強くつなぎ止められないのか。抱きしめて安心させてあげられないのか。
破滅に向かって突き進んでいっておきながら、その先にあるラストには拍子抜け。どうせなら徹底的に全部ぶち壊して欲しかった。
この人の本は映画化もされた 秘密 しか読んでない。あらすじによると脳移植を受けた青年が徐々に自分を失っていくという。この辺りに、娘の体に母親の意識が宿る『秘密』に似た匂いを感じたので買ってみた。タイトルも漢字二字で似てるでしょ。
『秘密』では、娘の体を手に入れた妻が徐々に自分の手を離れて新しい人生を歩んでいくことへの夫の葛藤が描かれていて、ラストに至っては完全に夫に感情移入して一緒に喪失感を味わい読後の余韻に浸ったものです。
大学入ってすぐの健康診断で近くになった人にお勧めの本を聞かれたときに『秘密』と答えて変な顔されたのは、今思うと「秘密(教えられない)」と誤解されたのだろう。困ったタイトルだ。
韓国ドラマは妹萌えの楽園だそうで。やっぱりそうだったのですね。母親が天国の階段を毎週見てるんだけど、「お兄ちゃんっ」という田中美里の声に呼ばれてテレビを見ること度々。もしやと思ってましたが、やはり。
"使える"本ではないだろうけど、"読める"本ではあると思う。
ブックオフで買おうか買うまいか決めかねてぱらぱらめくってたら一つの名前が目に留まる。太田克史。あんたこんなとこで何やってんだー(仕事だよ)ってことで購入決定。(何かを期待したわけじゃなくて単なるキッカケ)
著者があまりに自信満々に語るもんだから話半分に聞いてるつもりだけど(二章の途中まで読んだ現在までにも)いくつかうなずかされるところがある。
1.に関して自分は日本語を話すときでさえ言葉によっては口がついて来ないように感じるので表情筋が相当なまってるのだろう。
2.は確かに必要。頭の中にぼんやり文の全体像をためておき、ある程度量がまとまってきたら前後の関係などから 曖昧にしかわからなかった語をはっきりさせて、意味のある文を一つ作る。というようなことができればいいなと思ってる。語→文→パラグラフと脳で扱う単位を徐々に大きくしていけば処理速度が上がってリスニングが楽になる気がする。
3.新聞を読んでいて「メーン」という語に初めて出会ったとき思考が2秒ほど停止した記憶がある。本気で理解できなかった。読売新聞が機械的に[エイ]を[ー]にしてるようなのは前々から気付いてたので逆変換してみて初めて意味を理解できた。いやホントに。
他にもレーバーデーなんてのを見たこともある。意味不明でしょ。レイバーデイって変換して初めて Labor Dayかなって想像できる。
この問題の難しいところは、MAINはメインだけどGAMEはゲーム、NAMEもネームだってこと。個人の文章なら使い分けもありだけど新聞なんかは統一しなあかんにゃろね。