→見下げはてな (20050923p2)
久々に桜野タズサのダークサイドをみた。4巻ではなんだかんだとお姉ちゃんしてたけど、キャンディには容赦なかった。傍観者の自分までハラハラさせて、「そこでフォロー入れるんだろ」とか仏心を見せてくれるのを期待するんだけど、桜野タズサにそんな持ち合わせはなかった。打たれても自分で立ち上がれる強さとか実力を持ってる人に対してはそれでいいんだけどね、凡人には付き合い難い。ちょっと遠く感じてしまった。
普通でない精神と特異な能力を持った人間と人外の出てくるお話。個性的すぎる周囲の人間の中で、主人公サヤの見せる優しさがこの本唯一の普通っぽい部分。どうしてこの部分を突いてサヤを萌えキャラ化しないのかと。
次も一応チェックするけど先を読ませる力がちょっと弱い。
第一部の締めになるはずの巻だったのだけど
前巻のラストがあまりにアレだったので、担当さんが「ここは一発みんなが幸せになれるラブな短編集でも…」ともみ手しながら提案してきた
ので
メガネとか軍服とか天下一武闘会とか執事
になったらしい。
だもんでシリアスな話や本筋の進展は無し。(人は死ぬけど…)。息抜きというか次への溜めというかそんな巻。本編も良かったけどあとがきと(カバー折り返しの)著者紹介文が相変わらずの調子で、こんなに続くと次は期待しちゃうよ。
約300ページ中115ページまで読んだけど読み続けるのが辛い。置いてけぼり。
どういう世界なのか掴めないまま話が進んで行くのでストレスがたまる。主人公の妹にしてから実在するのか幻覚なのか曖昧。主人公の知らない情報を持ってるので幻覚ではないだろうが、超越しすぎで現実感がない。
これまでのところハンディキャップもちょっと違う世界も必要ない。もっとチェリーを。
コバルト文庫といえば マリみて と 丘ミキ しか知らないけれど、この本の前半部分には確かに コバルト空間 とでもいうものが存在していた。
それなのに、ただのチャット仲間のはずの 4(5)人が持ち寄ったピースが集まって一枚の絵ができあがったときに見えてくるものの複雑、異常さ。明らかになる女の子たちの二面性。一筋縄ではいかない人物ばかりだったことに気付かされる。特に○○○の黒さが最高。
序盤から光ちゃん大活躍。萌えを心得た行動の数々におじさんメロメロなのですよ。
それはそうと、雨との関係は進展しないのに 雪姫 や 堕花光 とはいい感じになってきてるけど、次巻では一途に忠誠を誓う雨に何か報いてほしいな。
20円足りなくって通常版にしたら 100円余ったよ。
今巻も面白かった、スクールランブル。