ライジングインパクトはゴルフだった。ブリザードアクセルはフィギュアスケート。
無鉄砲で真っ直ぐでバカな主人公は直視に耐えないこともあるけど、二巻が読みたい。
うはー、青春だー。
三人の著者がそれぞれ一人の視点を分担して書いた、ちょっと変わった試みの本。三つの視点から一つの青い話を、じっくり、たっぷり、ねぶりつくせる、おいしいシステムになっております。
この本の余勢を駆って、『三月、七日』(著:森橋ビンゴ) はもう読んだから『僕らA.I.』(著:川上 亮) をチェック。白いほうの乙一が書きそうとか言われてて期待。
ロリータ ウラジーミル・ナボコフ 若島 正・訳 30日発売/2940円
http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/200511.html#7
文庫になるまで待てるか?
最高だよ。見事なラストだった。爆弾の恋は250年の時を超えた。
雰囲気は銃姫に近いものを思わせる。世界には魔法があり、神の遺した武器があり、『本』を管理する武装司書なる職の人が存在し、我らが主人公の、恋する爆弾ことコリオ=トニスは悪の教団の鉄砲玉として洗脳されている。そして爆弾が恋をした相手は、『本』の中で蜘蛛を象った禍々しい剣を手に戦う少女。
もうね、248ページからが最高に素晴らしい。現在と過去が絡まり合って収束していく様の気持ちいいこと。
本書最大の失点は、『本』の中の少女、まだら色の髪の三毛ボン、もといシロン=ブーヤコーニッシュをカバーに配置しなかったこと。右胸にうさちゃんの刺繍をいれて取り繕ってみても、そばかすのおばちゃんはおばちゃんです。
初ケッチャム。名前を知ったのは 第14回 ちょっと黒すぎる夏——原作:佐木飛朗斗 漫画:桑原真也『R−16』(ニュースな本棚・水曜日・マンガばかり読んでるとバカになる/スズキトモユ)。
期待通りの痛さ。それでもデイヴィッド少年の存在によってグロさだけを売りにした話に終わってない。それにアマゾンのカスタマーレビューによればこれは実話を下敷きにしているらしい。実際にあった事件なのだ。そしてケッチャムは小説の最後で手心を加えている、とも。(ノンフィクションだったら単なるグロ話に終始し、最後のちょっとした救いも読者には与えられなかったわけだ)
ケッチャム作品と実話(HIGH TOONED SON OF A BITCH!)