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脳log[2021-07-02~]



2021年07月02日 (金) なぜUserクラスは負債化しやすいのか “風刺動画”から理解する情報システム開発とモデリング - ログミーTech」■タイトルだけ読んで反応するんだけど、コーディング対象として「User」の名前しか発見できなかったのが敗因では? たぶんそういう状況への反省からこの辺のアイディアが出てきてるんだと思う。「PHP Mentors — 「Lean Architecture / DCI Evening」参加レポート」 ざっくり言うと、コンテキストに応じてロールをアタッチしたりデタッチしたりすること。一人一人の User は存在する。しかし負債化する User と異なりこの User は場(コンテキスト)に応じていくつかの役割を受け持つことができる。それらを全部一緒くたにしてひとつの User クラスにまとめたのが間違いで、個々の側面を Role に分離してモデル化すべきだった、という話だったのではないかと想像しました(読みなさいよ)。■役者(User)と振る舞い(ロール)だけではない。演じる場が第三のコーディング対象。ユースケースという表現もされている。「ユースケースのコードをオブジェクトよりも上のレイヤーに取り出す、ということをやってみましょう。今、ユースケースのコードは、オブジェクトのクラスの中にあります。このユースケースの部分を、クラスの外側に出すのです。そうすると、オブジェクトの方は基本的なクラスのインスタンスのままなので、とても単純です。しかし、これらは実際のところユースケースの一部にはなりません。では、ユースケースの部品は何でしょうか? ロールですね。ユースケースの部品は、ロールの中にあります。開発者は、このようなロールの中からいくつかを選んでまとめます。このまとまりを、コンテキストと呼びます。 つまり、コンテキストがユースケースに相当します。」■ゲームの造りにこれと似た構造があるという話。世界があってプレイヤーキャラクターがいて、プレイヤーははしごを登ったり椅子に座ったり運転席に乗り込んだりする。ゲームの造りとしての話だけど、プレイヤーが世界中のあらゆるオブジェクトに対してどう振る舞えばいいのか何が起こるのかを知っているのではなく、逆にインタラクティブオブジェクトの方がプレイヤーキャラクターの動きをプログラムして操っているのだとか。なんか似てない?


2021年07月01日 (木) [AtCoder] これ面白い。「「ABC-D 虐殺三銃士を連れて来たよ。」 『ABC-D 虐殺三銃士?』 ABC155 Pairs (1845)「億マス計算を負も考慮でやらせちゃうぞ~」 ABC191 Circle Lattice Points (1953)「座標小数にしたけど余裕だよな?」 ABC207 Congruence Points (2074)「幾何幾何幾何平行移動回転移動オラオラオラオラ」」 / Twitter」■Pairs を含む回の ABC は参加していなかったけど、Pairs は最近解いた>20210401p01。なお、取りかかってから AC までひと月半かかった模様。他の2問はコンテスト中に通している。結局のところ、(ABC の) D 問題にしては、という枕詞ありきの評価なのだ。頭を(あまり)使わずすぐに実装に取りかかれる問題が好き。書き上がるまで一時間かそれ以上かかってるし、複素数の取り扱いを間違えて必死で高校生時分の記憶を掘り起こしたりした結果なのであって(定積分だって忘れていた>20210618)、得手にしているわけではないけども。■■■@2021-08-19「億マス計算」って元ネタがある用語だったのか。「ARC037-C 億マス計算」 百マス計算から直接派生して使ってるのだと思ってた。


2021年06月28日 (月) 今日とりあげる競プロ典型 90 問は「030 - K Factors(★5)」。★5つでまずまずの難易度だけど、Ruby で想定解法を通すのは不可能ではないかと思う。500 万回までのループならありでも、5000 万回のループを Ruby で2秒はなしだと思う。かといって組み合わせでどうにかできるのかもわからない。定数倍改善の努力の跡>TLE×13TLE×12TLE×7TLE×3。サンプルの5が強すぎるので、これが通れば AC への道が開けそう。しかしもう万策尽きている。(N, K) に対応した答えを埋め込む?(やらない) ところで、Crystal だと素直に書いて 271 ms らしいですよ。


2021年06月27日 (日) 昨日の競プロ典型 90 問「077 - Planes on a 2D Plane(★7)」■実にタイムリーだった。過去に蟻本に2度取り組んで2度投げ出しているのだけど(20200602p02.03)、しおり代わりのスリップが次はここからだとネットワークフローのページに挟んであるのですね。ちょうど前日にお風呂でページをぱらぱらめくっていたので、すぐにこれが「二部マッチング」の問題だとわかったというわけ。その言葉と概念を仕入れていた。あとは蟻本の C++ コードを Ruby に翻訳する簡単なおしごと。最初の一歩はこういうのでいいでしょう(「慣れてから理解が追いついてくるのを待ってもよいのではないか」)。■提出 #23754353 (TLE×7 / 部分点1+1+2 / 同じ内容) さてどうしよう。見よう見まねなのであってなんの策もない。実行時間制限が 1.5 秒のところ C++ で 400 とか 700 ms かかるらしいんだよなあ(Ruby に手があるのか?)。■■■「二部マッチングでTLEに苦しんだ話 - あなたは嘘つきですかと聞かれたら「YES」と答えるブログ


2021年06月26日 (土) 「「ワクチンを接種した後も感染対策は引き続き必要なのであればQoLは変わらないのでワクチンは打つべきでは無い」という意見を見かけて、直後素で『頭が悪いなら考えなければ良いのに・・・』という感想が浮かんでしまった。」 / Twitter」■この間違い探しけっこう難しくないですか? ワクチンを接種した場合もしなかった場合も「感染しない」ことを比較の前提にしてしまっていることが間違いかなと思ったけど、そんな気がするだけ。


2021年06月25日 (金) 今日の競プロ典型 90 問。取りこぼしていた「051 - Typical Shop(★5)」を通した。「キーワード:半分全列挙をしよう」と書いてあるのは知っているのだけど、解説を読む前の提出がなまじ TLE×1 だったせいで捨てるに捨てられなくて、今日まで無得点だった。しかし意地でとうとう通した>#23736923 (1593 ms / 同じ内容)。if k==2 が最後の TLE 対策。それも含めて思いつきを全部試してみましたみたいな頭悪そうな雰囲気が気に入っている。■if k==2 の中身は Pairs と Handshake の解答のオーダーを改善する過程で出てきた形>20210401p01


2021年06月24日 (木) 今日も競プロ典型 90 問。■「073 - We Need Both a and b(★5)」 すごく難しいです。解説を読んでも難しいです。青 diff 後半だった「ARC112-C DFS Game」は(時間をかけて)解けても、これはまだ。解説を読めばプログラムの型はできていたことがわかる。大きなミスは、あるノードを根とする部分木について考えるとき、「単色になる場合」と「二色になる場合」を数えるにあたって、切り捨てる場合があることに気がつかなくて(解説のこの部分「辺(pos,bi)を削除するとき頂点 bi を含む連結成分が 'a', 'b' 両方含む必要がある一方、削除しないとき 'a' しか含まないから」)、必ず単色・二色のどちらかに振り分けようとしていたこと。一応 AC>#23696813 (同じ内容。あ、concat と << でスタックに二重に積んでる)■「074 - ABC String 2(★6)」 前日より★が多いけど、これは★3つくらいのあっさりさで解けた。「この桁の変化は(逆向きだけど)すごく見覚えがあるぞ」「だけど繰り下がりに伴う変化だけちょっと違うぞ」というあたりから。.tr.to_i+.tr.to_i (@2021-06-28 .to_i 一発(相当)で計算できるこんな言語もあるらしい。「2001を2進数で解釈するというのは通常だと意味が通らないが、dcにおいては構わず2×2^3が使われる」)■今日はこの他に取りこぼしていた「045 - Simple Grouping(★6)」を Ruby で通しておいた。組み合わせの総当たりが bitDP でできるというのは初めて知った。Avoid War がまだ通せないとは 20210622 で書いたけど、そのときに覚えた部分集合の列挙をビット演算で行う方法(蟻本に載っていた。144 ページ)がさっそく使えた。1つのケースだけ 20 秒くらいかかって TLE になるので、その場合だけ別の方法で答えを出すなど>#23710778 (1087 ms / 同じ内容)。□わずかな時間を削るためにいろいろと猪口才なことをしている。配列の配列を作るときに長さ14で2^{15}個のインスタンスがいいか長さ2^{15}で14個のインスタンスがいいかとか。2点間距離をメモした D 配列がそのまま DP 配列(E)の初期値であるとか(だから本当は3ビット以上立っている数に限って列挙したい)、DP 配列のその他の初期値が最大値ではなく 0 でいいとか、それによって中間ループを K 回回さないで済んでるとか。ループの中で最初から最後まで使われている d 変数の初期化が実は1回だけですよとか。最内ループの C if A && B が多少冗長ではあるがコストの順に並んでいて総合的には得するだとか(少なくともローカルでは)。しかし、点を一列に並べて端っこから2番目の点を無き者にしてループの指数を1減らす試みは失敗した。


2021年06月22日 (火) 競プロ典型 90 問 072 - Loop Railway Plan(★4)」■テストケースが甘々だから通ったけど、16×16 のドットだけのケース(自作)を通せる解答が作れなかった。これって「023 - Avoid War(★7)」の2点小課題(1≦H,W≦17)が未だに通せない理由なんだけど(真っ白の盤面が壁になっている)、72 問目では許されてしまうのか。


2021年06月20日 (日) Ruby で AtCoder をやってるとよく見かける名前と同じ人が Ruby に速度改善パッチを投げていた(ということに気がついた)。え、すごい。これで Ruby で勝てる(そういう話か?)。


2021年06月18日 (金) 「左の問題を中2に出したら3分後に右の解答が返ってきて絶句した https://t.co/hFaGZQbc3j」 / Twitter」■あかん、定積分わからへん。えっ、それだけの情報で面積求まるの?っていうのが最初の感想。範囲が -1 から 1 までってわかるのに気がついて、x^2-1 の(用語不明)が x^3/3 だから、1 と -1 を……どんな式に代入するのか思い出せない。1^3/3-(-1)^3/3 だと思ったけどそれだと 2/3 なので、4/3 (図中)でも 1/3 (訂正ツイート)でもない。■ところで、錐体っていつ習う? 覚えがない。■ X 軸を無視してるのが良くない気がする。つまり、斜線部っていうのは二次関数だけでなく X 軸と組み合わさってできあがってる範囲なわけだから……(で、どこをどう修正したら 1/3 になる?)。■謎は全て解けた! x^2-1 の(用語不明)は x^3/3 でなく x^3/3-x だ。微分のつもりで定数項を捨ててはいけない。で、これに……?■ X 軸に沿って積分をする。\int_{-1}^1 dx が幅。高さにあたる値は y=0 と y=x^2-1 の差であり、y=0 の方が範囲内では上だからこう 0-(x^2-1)。面積は縦×横だから \int_{-1}^1 [0-(x^2-1)]dx。(用語不明)して 1 と -1 を代入して、-(1^3/3-1)--[(-1)^3/3-(-1)] = 2/3+2/3 = 4/3。だいぶ思い出したのではないか。1/3 との訂正ツイートは違う部分を訂正していたものと思う(よく見たら 1/3 は「体積」だってね)。


2021年06月17日 (木)

最終更新: 2021-06-17T19:54+0900

[AtCoder]競プロ典型 90 問035 - Preserve Connectivity(★7)

解説はこちら>解説1解説2解説3

 LCA とダブリング

実装したことはないけどダブリング(要は繰り返し二乗法でしょ?)で効率的に親を辿る?」と書いたのがつい先月のことだけど、とうとうダブリングを実装する機会が訪れた。

この問題がどうして、選ばれた複数の頂点を決まった順番で環状に並べて隣接する頂点ペアの LCA が辺の本数になって割る2が答え、になるのかは解説3を読む。今は LCA にだけ注目する。

LCA の取り扱いは「巨大企業」や「筆塗り」で経験があるけど、線形より効率的な LCA の検索が案外面倒くさい。「最小共通祖先 [いかたこのたこつぼ]」にいくつか手法がリストアップされているけど、自分が知っている手段はセグメント木だけであり、セグメント木は書くのが面倒くさい。

そこでダブリングです。

 提出 #23482710 (TLE×26 / 810 Byte / 2207 ms / 42608 KB) ※まだコンテスト期間中であり見られないはず。

間違えた(TLE)。

A = [ps=P.dup]
(D.max-1).bit_length.times{ # 1世代上はすでに P としてあるので、1回分繰り返しが無駄かも。
	A << ps = N1.times.map{|a| ps[ps[a]] }
}

Ans = lambda{|a,dd|
	i = 0
	while 0<dd
		a = A[i][a] if 0<dd&1
		dd >>= 1
		i += 1
	end
	next a
}

A 配列に事前に親、親の親(2世代上)、4世代上、8世代上、とメモしておいて、Ans 関数(Ancestors の略ったら略)で「a の dd 世代上は?」という質問に対数時間で答えられるようにした。Ans 関数がこのようなインタフェースになっているのは、LCA を経由した2頂点間の辺の数を求めたい呼び出しもとで「同じ深さにある2頂点 a,b が初めて祖先を共有する深さは?」という問いを立てて、二分探索でその深さを確定させようとしたから。次のように。

Dst = lambda{|(a,b)|
	da,db = D[a],D[b]
	dc = (1..[da,db].min).bsearch{|dc|
		Ans[a,da-dc] != Ans[b,db-dc]
	}
	next dc ? da-dc+db-dc+2 : (da-db).abs
}

競プロにおいては対数は定数と言われるけれど、かなり大きな定数ではあり、必要がないところで log をくっつけると TLE に苦しめられたりする>「Pairs」。同じ日記に書いてあるけど、「射撃王」や「Handshake」のように余分な log があっても TLE にならないこともある。

 提出 #23482781 (AC / 873 Byte / 1082 ms / 42672 KB) ※まだコンテスト期間中であり見られないはず。

A 配列は正しくはこう使う。共有されている yuruhiya さんの解答 を見ても LCA#lca メソッドが同じ感じだったので、大嘘はついてないと思う。(Dst は Distance の略。D は Depth の略)

Dst = lambda{|(a,b)|
	da,db = D[a],D[b]
	a = Ans[a,da-db] if db<da
	b = Ans[b,db-da] if da<db
	A.reverse_each{|ans|
		a,b = ans[a],ans[b] if ans[a]!=ans[b]
	} if a!=b
	next a==b ? (da-db).abs : da+db-2*D[P[a]]
}

実は解説2にはこれを説明する具体的手順が書いてある(あとで詳しく読んだ)。だけどありとあらゆる落とし穴にはまりたがる自分にとって、「こうすればいいんですよ」とか「こうしてはいけませんよ」いうアドバイスは役に立たないんですな。「要は繰り返し二乗法でしょ」というだけの理解で実装してみて、「あれは良かったここはダメだった」と納得するまでは身にならない。仮にアドバイスのおかげで最初からうまくやれたとしても、それは今回だけのことであり、将来必ず自分の性向に導かれて穴にはまる。早いうちに地図を作っておくべきだ。そうすれば多少は、ね。


2021年06月16日 (水)

最終更新: 2021-06-21T21:06+0900

[AtCoder]競プロ典型 90 問068 - Paired Information(★5)

すごく難しいです。答えの出し方に確証が持てないまま、とりあえずグラフとして解答を書いた。クエリ0に応じて辺を追加する。クエリ1に応じてノードの値を確定しながら X から Y までグラフをたどる。しかし TLE。

 提出 #23506723 (TLE×10 / AC×3) ※まだコンテスト期間中でありアクセスできないのでこっち>提出 #23506723.rb27

次にクエリ0では Y=X+1 だという制約を思い出して、グラフを配列上に配置した。しかしこれでは多少効率が良くなれど TLE は解消しない。制約はノード数(N)、クエリ数(Q)ともに上限が 10 万であり、1つのクエリに答えるのに線形時間をかけることができない。

局所の変更を全体に(対数時間で)波及させるのに BIT がまず浮かぶ。何を記録しようか。階差の累積値かなと思った。つまり、連続する3要素 A,B,C があり、2度のクエリ0によって A+B=S, B+C=T であるとわかっているなら、C-A=T-S から1つおきの2要素の差が直接にわかる。これの累積を記録しておけば、クエリ1で X と Y が 2×k はなれていても直接計算できる。

 提出 #23510943 (AC / 669 Byte / 413 ms / 31888 KB) ※まだアクセスできないのでこっち>提出 #23510943.rb27

結局 BIT は使わなかった。クエリへの答え方は階差の累積という点で同じだけど、クエリの先読みをすれば事前に累積値が記録しておける。更新がないなら値の取得に対数時間がかかる BIT よりただの配列の方が良い。Ambiguous と答えるタイミングは Union-Find で管理した。

 《上級者向け(★7)》 X[i] + 1 = Y[i] の制約を外した場合(ワナにとても引っ掛かりやすいです)

階差を使う解法は完全に「Y=X+1 (T=0 の場合)」という制約に依存しているので、とっかかりを失って困ってしまった。グラフなら困らないが TLE。階差を封じられてどうすればよいか。

 A_1 と A_2、……、A_{N-1} と A_N の関係性がすべて分かっていた場合、A_1 の値を +1 すると、下図の通り +1 される要素と -1 される要素があります

解説が公開された。プラスかマイナスか、そんな単純な関係やったんか。それにしてもそこからさらに(厳しくない方の)制約をクリアさせられることがもうつらい。

Y=X+1 (T=0 のとき) という条件が外れた厳しい方の制約だけど、X から Y へ至る異なるパスがクエリ0によって与えられたときにどうすればいいかわからないでいる。定数時間で答えるためにどのような情報の持ち方をしておけばいいのか(グラフは TLE)。でもプラスかマイナスかという単純な関係なのならば、すべてのパスに関わるノードをまとめて詰め込んでおいて、つじつまが合うのだろうか。

連結なノード間であるノードを基準(たとえばゼロ)にして相対的な値を割り振っておく。ノード間の距離(の偶奇)も記録しておく。迂回路があっても分岐点・合流点のノードが持つ相対値はパスによらず共通だし、パスによって異なる非共通ノードも、ノード数の偶奇はたぶん同じになる。まだよくわからないのは、連結成分ごとに基準となるノードが必要だけど、連結成分同士が連結するたびに基準と相対値のふり直しをして許されるのかというところ。小さい方の連結成分を選ぶようにすればいいのだろうけど。

全部 Union-Find に乗せたいけどうまくいかない。Unite は当然として、Find で集合の代表を書き換えるタイミングでもごにょごにょすると、集合の合体があったとしても偶奇と相対値を適切に(新しい代表を基準にして)更新できると思うんだけど、符号で死ぬほどバグらせる。一見正しい答えに見えても、バグ×バグ=正常だったりする。

 https://github.com/monnu123/atcoder_files/blob/master/kyopro90-68.cpp (monnu さん / C++ / 166 ms)

自分がやりたいのはたぶんこういうの。やっぱりできるんだね。不可能をやろうとしてるのでないとわかったのは朗報。

ところで、Ruby のようなスクリプト言語と C++ の実行時間が接近しているときは、入出力がネックになって C++ の実行時間が遅くなっている印象がある。C ランタイムとの連携を切ったり、std::endl が引き起こす flush を "\n" で回避したり、いろいろ対処法がある模様。

 https://github.com/NachiaVivias/kyopro-tenkei-90-submit-nachia/blob/main/shared-solutions/068-Paired-Information/068-01.cpp (Nachia さん / C++ / 51 ms)

こっちの見た目すっきりな方はすっきりしすぎてて自分がやりたいことと同じなのかどうかもわからない。

ノード数が 2N あるなあ。前半 N 個と後半 N 個の位置づけとは。

偶数世界と奇数世界? これはノード番号 X が偶数か奇数かという話ではなく二部グラフの話なのであって、あるノード X を赤色で塗った場合と白色で塗った場合を同時並行で扱っているのではないか、という……あてずっぽうです。

 提出 #23560415 (AC / 778 Byte / 334 ms / 16544 KB) ※まだアクセスできないのでこっち>提出 #23560415.rb27

やった! うんざりするほどバグらせてついに完成した(UnionFind 全乗せ版)。頭が整理されたところでバグまみれを捨ててイチから書き直したのが良かったと思う(それからもバグらせたんだけど)。

	D[a] *= D[g]
	V[a] += D[a]*D[g]*V[g]

↑ここは無駄なことをしてる。修正版はこう↓

	V[a] += D[a]*V[g]
	D[a] *= D[g]

Union-Find でグループの代表とサイズを管理するのはこれまでのおなじみだけど、同時に代表からの相対値を記録するのは考えたこともやったこともなかった。「重み付き UnionFind」というものがあるらしいが、いったい何に使うものなのか。

ノード数が 2N のすっきり解法は遠くから拝むだけにしておきます。

 https://gist.github.com/masa-aa/4be96f053457dc60625a3552288fb1e4 (masa_aa さん / PyPy3 / 304 ms)

これも重み付き UnionFind。ノード番号の偶奇を利用すれば別途偶奇の管理をする必要がないらしい。クエリへの応答部分でだけ偶奇を気にすればいいというのがよくわからないが、たぶんこれを考えた先に Nachia さんのサイズ 2N のグラフがあると思う。

偶奇を一体でぐちゃぐちゃ扱う(自分)→偶奇に前提をもうけて整理されたグラフを作る(masa_aa さん)→偶奇と奇偶を並行させて偶奇の別を気にしない(Nachia さん)、という違いなのではないか、という印象を持っている。

あ find メソッドで再帰呼び出しをしていない。スタックオーバーフローのおそれがないのはいい。

これだけの学びがあるのは企画の趣旨に照らして(そうでなくても)、すばらしい良問だったのでは?


2021年06月12日 (土) 競プロ典型 90 問 065 - RGB Balls 2(★7)」■サンプル3で7億回ループする提出を投げた。実行時間はお察し(桁が2つ多い)。部分点 3+2。ここからは問題をとらえ直す別のフレームが必要な感じ(=全然わかんないって言ってる)。■■■解説2of3「しかし、この考察だけだと満点が取れません。次にどうすれば良いのでしょうか。」自分「はい、どうすればいいですか?」解説3of3「キーワード:畳み込みを知っていますか?」 名前は知っている。FFT 怖い(未知のものへの恐怖)。『これなら分かる応用数学教室』という本を持ってるだけは持ってるんだけど、16年間積んでいる。よっちゃんいかの人がおすすめしていたときに買った。

最終更新: 2021-07-12T20:54+0900

[AtCoder]東京海上日動 プログラミングコンテスト2021(AtCoder Regular Contest 122)/A,B,C

 A 問題 Many Formulae

A 数列を後ろから見ていく方針は早くに決まったのだけど、初項を [1,0] ではなく [1,1] にしていたミスでいつまでも答えが合わなかった。あと余りを取り忘れて 1 TLE。

 提出 #23369338 (AC / 147 Byte / 106 ms / 24936 KB)

もう 54 分経っている。

 B 問題 Insurance

A 数列をソートすれば賢く答えが求められそうだけど、何も考えずに探索しても良さそう。この前の ABC204-E Rush Hour 2 と違って最初から実数解が求められているあたり、罠もなく素直なのでは?

デバッグ出力を消し忘れて 1 WA。bsearch メソッドで極小値を求めようとして 1 WA。三分探索(名前だけは知っていたが初めて書いた。「三分探索を救いたい - Qiita」)を 100 回試行しようとして 1 TLE。ざっくり半分の 50 回にして AC。本当は探索範囲の幅が許容誤差以下になったかどうかを終了条件にすべきだったそれもダメ?

AC までおおよそ 30 分だから B 問題は A 問題より簡単。

 C 問題 Calculator

盲滅法な探索では時間が足りない。考えても時間の無駄なので興味本位で解説を読んだ>「C - Calculator 解説 by maroonrk_admin

フィボナッチ数? 「競プロ典型 90 問」でも見かけたが、この数列がどうして頻繁にあちこちに登場するのかわからない。限りなくありふれたジェネレータなのか(知らなかったけど A 問題にもフィボナッチ数が現れていたらしい)。あと、計算途中で1を足すという行為が、新しい系列のフィボナッチ数列を開始すること、それらずれたフィボナッチ数列を串刺しにした和が数列として現れるということもあまりピンとこない。そうなの? そんなこと漸化式を見てわかる? 足し算とはそういうものだ、と言われたら言葉がない。私は足し算がわかりません。

とりあえず実験をした。x,y=1,1 を初項として操作3と4を繰り返すとどのように値が増加するか。大体 80 数回で N の上限を超える。今度は x,y=0,0 でスタートして 80 数回の1か所でだけ +1 をすると、80 数回の操作3、4の結果がどういう値になるのかを調べた。これは並べるとフィボナッチ数列になった。

つまり、次の提出における A 数列というのは、フィボナッチ数列を貼り付けたものではなく、+1 するタイミングによって操作3と4を繰り返したのちのちにどれだけの影響を及ぼすかというのを予め調べた実験結果なのである。

 提出 #23379308 (半分くらい WA)

貪欲をすればよい」と解説に書いてあったので貪欲をした。フィボナッチ数列の増加のしかたを見れば組み合わせでどんな数字でも作れそうな雰囲気はある(基数の冪乗を大きい方から取っていくのと同じように)。

この時,i と i+1 両方で操作することはありません. なぜなら,」は読み飛ばした。解説の細かい部分にこだわってもわかりません。

WA の原因は問題を読み誤っていたこと。x か y のどちらかが N になればいいと思っていたが、そうではない。

 提出 #23379741 (AC)

x と y を取り替えればいいのだから、仮の操作列を作ってから必要に応じて操作1と2、操作3と4を交換するようにした。最初からきれいな解答を作ろうという努力はあきらめている。

ARC-C が自分のいるところからどれだけ高くにあるかは垣間見られたのでは? 時間内に B 問題まで解けただけで上出来なのに、レイティングは下がるんですよ。緑に対してあまりにひどい仕打ち。A、B がどちらも茶 diff だといっても、ARC に参加する層にとっての茶 diff だという意味で、ABC の茶 diff 問題とはくらべられないと思うんだ。へなちょこながら ARC に参加する意気にレイティングで報いてほしい(嘘です)。

それもダメ? [[実数の二分探索・三分探索はループ回数を決め打ちしようね - えびちゃんの日記|https://rsk0315.hatenablog.com/entry/2020/04/29/155009]]。探索範囲が過大(過小)な値に寄っていったときに、浮動小数点数の密度が足りなくなって無限ループする? 無限ループしていないことをもって OK としていい?