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脳log[2021-06-10~]



2021年06月10日 (木) 競プロ典型 90 問 062 - Paint All(★6)■これは知識が問われないという点で好き。体感は★4つ。直近の ABC-D (解けないくらい難しい)より易しい感じ。問題の設定が人工的ですごく頭に入りづらいのが苦労するけど、「白いボールが1つでもないと黒く塗れないのに、全部を黒く塗るには……」というところに気がつければ十分。あとは経時的に見て「塗れる→塗れないの2つの状態しかない」とか。


2021年06月07日 (月)

最終更新: 2021-09-14T17:27+0900

[AtCoder]競プロ典型 90 問059 - Many Graph Queries(★7)

AtCoder タグを付けてるけど非公式コンテストです。

この問題はとっかかりがなくて最初から解説を読んだ>解説1解説2解説3

 キーワード「DAG を使いこなそう」

この問題で扱われるグラフは DAG (有向非巡回グラフ) といわれるもので、サイクル(閉路) を含まない有向グラフです。

えっっっ? どこに閉路を含まないって書いてあった? 問題文を3回読み直して気がついた。

辺 i は頂点 Xi から Yi に向かいます。

制約 1≤Xi<Yi≤N

制約が持つ情報量が多すぎて見逃していた。難しい。そして閉路が含まれてるなら含まれてるで、解説3に書かれている強連結成分(SCC)分解を手段として持っておくべきであると。

 提出1 (TLE×6 / 3325 ms / 461844 KB) 得点 2/7

まだコンテスト期間中だけどソースコード共有の動きがあるくらいなので隠す必要はないかなと>「解説が公開されたら、ソースコードを共有していきましょう」。

N,M,Q = gets.split.map(&:to_i)
B = 60 # Bignum に切り替わらないビット数を。
Z = (N-1)/B+2
V = Array.new(N+1){|a| [0]*(Z-a/B) }
E = Array.new(N+1){[]}; M.times{
	x,y = gets.split
	E[x.to_i]<<y.to_i
}

N.downto(1){|a|
	va = V[a]
	va[-1] |= 1<<a%B
	E[a].each{|b|
		V[b].each_with_index{|v,i|
			va[i] |= v
		} if va[a/B-b/B-1][b%B]<1
	}
}

puts$<.map{|ln|
	a,b = ln.split.map(&:to_i)
	next %w[No Yes][V[a][a/B-b/B-1][b%B]]
}

2枚目の解説画像で満点解答のために「ビット演算で 64 倍高速化」と書かれていることから、Ruby で満点解答が望めないのは明らか。Ruby を使うことによる定数倍のハンデが最初から 100 より大きいので……。手元では V = の初期化部分だけで2、3秒かかってるもんね。部分点2で満足している。

AtCoder はスクリプト言語に優しいので、定数倍高速化がキーになるのは非公式コンテストならではかな。解説が大いに参考になる。

昨日の ABC204-D - Cooking の解法はどこか(解説1)で見たような形だなあと思いながら書いていた(この日記を書いてるのは月曜だけど、典型90-059の出題は土曜日だったので、日曜の ABC の前に取りかかっていた)。

 解説と違う点

キーワードからこうだろうと最初に思いついた方法で実装したら解説とちょっと違う。違って良くない。

最初にすべての頂点について到達可能な点を(テキトーにビット演算を使って)調べてからクエリに定数時間で答える、というのがさっき貼り付けたスクリプトだけど、解説ではクエリを 64 並列で調べるようにしていた。クエリが起点にある。

調べたら、重いケースでは頂点数(N=100000)、クエリ数(Q=100000)に対して、実際に到達可能性が参照される頂点の種類が 84000 ちょっとになるものがほとんどだった(例外が 99999)。約 16000 の頂点に関しては到達可能地点を調べたのが無駄だった。まあ、無駄を省こうとするとスタックオーバーフローを避けてごてごてと記述と条件判断が増えるわりに、2割も違わない(それも入力依存)という見かたはできる。

必ずしも良くないばかりでもなくて、頂点数 N に比して辺数 M が大きい場合、想定解法の方が遅くなる。

 提出2 (MLE×1 / 1154 ms / 1244032 KB)

基本は提出1と同じ。30 ビット 60 ビットでテキトーに区切っていた最大で 10 万ビットになりうるビットフラグを、1つの Bignum にまとめた。

多倍長が許されるのは数百桁までかなと思ってたんだけど、(最大で)10万桁でもすっごく速かった。しかしメモリ制限 1024 MB を超えて 1.24 GB 使ったところで MLE。

N,M,Q = gets.split.map(&:to_i)
E = Array.new(N){[]}; M.times{
	x,y = gets.split
	E[N-x.to_i]<<N-y.to_i
}
V = [nil]*N
N.times{|a|
	va,bs,b = 1<<a,E[a]
	va |= V[b] if va[b]<1 while b = bs.pop
	V[a] = va
}

$<.each{|ln|
	a,b = ln.split.map(&:to_i)
	puts %w[No Yes][V[N-a][N-b]]
}

頂点番号とビット位置の対応を逆向きにしたのが工夫(提出1でも Z-a/B という形でやっていた)。たとえば N-1 番目の頂点が N 番目に移動するというのを 0b11 で表現すれば Bignum はいらない。これを素直に 1<<N-1|1<<N で表していたら、ほぼ全ての頂点で N 桁の Bignum が必要になってもおかしくない(頂点1以下全ての頂点が頂点 N に遷移する場合)。しかしあえなく MLE。工夫なしだと 1.29 GB だったから 50 MB だけ減りましたよ。

たぶん Bignum のネックは桁数に比例する部分ではなく、100 桁であれ1万桁であれ必ず必要になる基礎的な部分でのコストなのだろう。その面では 64 ビット版が不利だ。Bignum か非 Bignum かで見れば、上の段落で改善するのは 10 万頂点のうちの 62 頂点程度に過ぎない。桁数部分での寄与は小さい。

 提出3 (AC / 2009 ms / 500612 KB) 得点 7/7

これは提出1、2と違って想定解法と同じ方針。ただしクエリ 64 並列ではなく 10 万並列でやっている。

DP がしたいのに Bignum を頂点の数だけ保持すると MLE になるのをどうすれば良いか。TLE を避けたいなら Bignum を使うしかないがどうすれば良いか。頂点番号の小さい順にどんどん処理を進めて、使用済みの情報は辺もクエリも遷移してきたという DP 要素もどんどん捨てていった。一時的には C 配列に処理待ちの Bignum が蓄えられるけど、どこかから遷移して来るまではそれも 0 (Fixnum) だ。

N,M,Q = gets.split.map(&:to_i)
E = M.times.map{ gets.split.map(&:to_i) }.sort_by(&:first)
A = Array.new(N){[]}
B = Array.new(N){[]}
Q.times{|q|
	a,b = gets.split
	A[-a.to_i]<<q
	B[-b.to_i]<<q
}

r = 0
C = [0]*N
N.times{
	as,bs,c,q = A.pop,B.pop,C.pop
	c |= 1<<q while q = as.pop
	r |= c[q]<<q while q = bs.pop
	C[N-E.shift[1]] |= c while e = E[0] and e[0]+A.size==N
}

Q.times{|q|
	puts %w[No Yes][r[q]]
}

Ruby で満点がありだったのだなあ。道具のせいにしてあきらめなくて良かった。

 提出4 (AC / 1376 ms / 383080 KB)

メモリもタイムもさらに良くなった。提出3がベースだけど、クエリごとに1ビットを使うのではなく、スタート地点 A が共通するクエリが同じビットを共有する。

こちらを参考にして。

昨日はうしさんのライブラリを参考にして解いたため、(A_i,B_i)というクエリを処理するときにはdp[A_i]|=1<<iとしていた。そうではなくdp[u]|=1<<uとし、すべてのペアについて問題を解くことにすれば、頂点番号uに対しては1..uに対応するbitしか保存しなくてよいため、必要なメモリが\frac{N^2}2くらいになるらしい。

頂点番号が小さい順に処理をするという提出3の流れと、頂点番号が小さいものから0に近いビットを割り当てるというのがマッチして、ビットの同時使用量が節約できる。

整理したからそのまま同じではないけど、だいたいこんな雰囲気>typical90_59_nosub5.rb27

@2021-09-14 結局最後のも提出した>提出 #25841973 (1149 ms)


2021年06月04日 (金)

最終更新: 2021-06-05T05:03+0900

[AtCoder] 競プロ典型 90 問057 - Flip Flap(★6)

解説画像はこちら>https://github.com/E869120/kyopro_educational_90/blob/main/editorial/057.jpg

この問題はとても良かった。確実に力になった。問題を解く選択肢が増えた。キーワードは「行列の掃き出し法を知ろう」だって。

最初は独力でパネルを順番に見ていく DFS を書いた。それしか知らない。だけどどうしても入力に左右されるし、あるパネルに影響する複数のスイッチの組み合わせを総当たりするので遅くなる。

入力を前処理して扱いやすくするとは考えてもみなかった。

でまあ今後は、こういうことができると知ったはいいけど、これが適用できる対象の性質を見抜けるかどうか、というところに課題が移ったとみていいのではないかな。簡単ではないね。

具体的な実装にも迷いがある。スイッチ数(N)、パネル数(M)の上限が 300 なのに対して 550 ms の時間をかけている。メインループだけど、

  1. スイッチ群から最も左のビットが立っているスイッチを選んで取り出す
  2. 残されたスイッチ群を処理して最も左のビットが取り出したスイッチのものより右にくるようにする
  3. 取り出したスイッチを押したり押さなかったりする(最も左のビットが立っているスイッチはこれ1つだけなので確実にどちらかを選べる)
  4. 繰り返し

ステップ1の処理が N で、ステップ2の処理が N×M。もっとシュッと片付くうまい書き方があっても良さそうでは?


hai!@magrofly「典型057 Ruby https://t.co/Dri1yBSvuK」 / Twitter

「基底を求める」のはよくわからないけど、「解く」過程では順番に適用していくだけでいいようだ。さっきの手順に当てはめると、基底を求めるのがステップ2に相当して、解く部分がステップ3。ステップ1の検索が不要であると。

 549 ms

最初の提出。無駄にソート、検索している(9行目)。

N,M = gets.split.map(&:to_i)
A = N.times.map{
	gets
	next gets.split.map{_1.to_i-1}
}
S = gets.split.map(&:to_i)

n,T = 0,[0]*M
while as = A.sort_by!(&:first).shift
	i = as[0]
	A.map!{|bs|
		i < bs[0] ? bs : ((as|bs)-(as&bs)).sort
	}.reject!{|bs|
		bs.empty? && n+=1
	}
	as.each{|i| T[i] = 1-T[i] } if S[i]!=T[i]
end

p(S==T ? 2.pow(n,998244353) : 0)
 524 ms

ツイートを参考に改良したが、あまり良くはならない。N,M<=300 だから? 対称差を求める部分(15行目)が富豪的過ぎるから? 前処理の部分でまだちょっと変なやり方をしてる?

N,M = gets.split.map(&:to_i)
A = N.times.map{
	gets
	next gets.split.map{_1.to_i-1}
}
S = gets.split.map(&:to_i)

N.times{|i|
	next if A[i].empty?
	(i+1...N).each{|j|
		next if A[j].empty?
		if A[j][0] < A[i][0]
			A[i],A[j] = A[j],A[i]
		elsif A[j][0] == A[i][0]
			A[j] = ((A[i]|A[j])-(A[i]&A[j])).sort
		end
	}
}
A.reject!(&:empty?)
O = N-A.size

T,as = [0]*M,nil
as.each{|i| T[i] = 1-T[i] } if S[as[0]]!=T[as[0]] while as = A.shift

p(S==T ? 2.pow(O,998244353) : 0)

最終更新: 2021-06-24T16:08+0900

[AtCoder] 競プロ典型 90 問055 - Select 5(★2)

★2つだからってこういう素直なスクリプトを投げた。

N,P,Q,*A = $<.read.split.map(&:to_i)
p A.combination(5).count{|a5| Q == a5.inject{_1*_2%P} }

結果は TLE×21/AC×4。なんだよ全然ダメじゃんかよ。解説画像はこちら>https://github.com/E869120/kyopro_educational_90/blob/main/editorial/055.jpg。Ruby では解説が役に立たない。★6~7相当のより高速な解法があるというから、そちらを解説してもらわねば。


ABC192-F Potion (20210224p01) を思い出しながら悪あがきをした。

N,P,Q,*A = $<.read.split.map(&:to_i)
q = Hash.new 0
S = A.map{|a| q[a%P]+=1; q.dup }
(N-1).downto(N-4){|k|
	S.pop # S.size==k
	q = Hash.new 0
	S.map!.with_index(N-k){|q0,i|
		a = A[i]
		q0.each{ q[_1*a%P]+=_2 }
		next q.dup
	}
}
p q[Q]

これで TLE×6/AC×190≤Q<P≤10^9 という制約がえぐすぎるんよな。大きすぎるし、素数じゃないし。いったいどういう手が打てるのか。


N が 100 以下というところで何かできないかと考えた。3..100 のある i より左から A×A のペアを作って記録し、また 1..98 のある i より右から A×A のペアを作って記録し、3..98 の 96 通りのある A_i に関して i の左右から条件を満たすペアを引っぱって来られないかと考えた。P で割った余りは 10^9 通りになりうるけど、A×A%P が取り得る値は 10000 通りより少ないから、左側のペア×A_i を総当たりしても高々 1000000 通りであり、これは許される。あとは右側のペアが定数時間で選べれば良い。ここでモジュラ逆数が使えるような、使いたいような気がするんだけど、法が素数でないから「a が m と互いに素でなければならず、さもなくば逆元 x は存在しない。」と Wikipedia に書かれていて困っている。A×A×A%P の値が決まっているとき、A×A%P の値が何であれば A×A×A×A×A%P==Q となるか。たぶん1つに定まらないのではないかと思う。ここで詰まった。


Ruby を使う良さってこういうところだよね。ぬるい解法が許されないところ(許されるとそれ以上考えないので)。「Ruby ならではのお楽しみポイント」「この前の日記(20200907p01)で散々 TLE に苦しめられた問題も、C++ なら変数 r を map に、変数 nmin を multiset にすることで、ある範囲のキーを二分探索で検索することも、小さい方からキーを取り出すことも、STL 任せで妥当な時間で行える。適当に速くて短い提出を選んだけどこんな感じ>「提出 #16578878」。トリックは必要ない。」 そこは問題の本質ではないからかかずらいたくないという考えもあるだろうけど、自分が一番楽しめるのはここ。


Ruby で 365 ms の解答が共有されているなあ。見たい、見たくない、見たくない。


典型 90-005 の解説から>「mod の値が 998244353 のような特殊な値ではないので一工夫必要ですが、それでもたとえば 3 種類くらいmod を用意して中国剰余定理で復元する方法などで上手くいきます」。中国剰余定理は Wikipedia やブログを読む機会が何度かあったけど、まだ早い、と理解をあきらめている状態。


線形篩を用いた合成数を法とする逆元の列挙

最終更新: 2021-06-08T14:11+0900

[AtCoder]AtCoder Beginner Contest 170F 問題 Pond Skater

競プロ典型 90 問の 043 - Maze Challenge with Lack of Sleep(★4)が普通に解けたので、Pond Skater (青diff1968)も解けるような気がした(既視感>20200826p01。根拠は必要ない)。

 提出 #23175112 (AC / 777 Byte / 492 ms / 46772 KB)

All AC になるまで死ぬほどバグらせた。これが時間内に解ける未来が見えない。訪問済みフラグが二値ではない。ループの継続条件とキューへの追加条件が同じではない。ループのあいだ無条件にキューに追加していると rand_20_01.txt と rand_20_03.txt の2つのケースでキューが複製要素で膨れ上がってしまう。それ以外のケースでは AC なのに。

無駄に難しくしてる? そうであってほしい。

 Ruby でのすべての提出 (AC のみ / 実行時間昇順)

比較すると短いし速いし省メモリだと思う。テストケースハック(※テストケースは公開されている)らしき提出を除けば。

訪問済みフラグを水平方向と垂直方向に分けたのが間違いだったろうか。途中からフラグ(二値)ではなくなったし、紆余曲折を経て扱いが同列だし、単にコストとして再定義して書き直せるのでは?

 提出 #23175271 (AC / 590 Byte / 374 ms / 39016 KB)

Vh と Vv だったものを C に統合した。さらに短くさらに速くさらに省メモリになった。最初にコストでなく2つのフラグを使って書き始めたのが間違いの始まりだったのだなあ(Maze Challenge with Lack of Sleep(★4)の解き方がそうだったからなんだけど)。


2021年05月31日 (月) クマのプーさん病理テスト」やった。結果はルー(77%)だって。知らないなあ。よく見ると、誰にも当てはまらないのが当たりなのか(はずれキャラしかいない)。もちろんはずれで何の悪いこともない。マイペースで几帳面だと解釈して何の問題もない。■質問の中には回答者自身よりも環境に答えが左右されるものがあった。それはどうなのか。自分は周囲の人間に恵まれてきたのでそれを反映した答えになるよ。あと現状の認識ではなく未来への願望を問う質問もあった。べつにどうにかしたいと思っていないので、当てはまらないという回答になるよ。


2021年05月29日 (土) [AtCoder] 今週 ABC ないの?ってツイートを見かけて、えっ直前になって消えたの?って atcoder.jp を確認したけど消えていなかった。明日ある。そのうち ABC が2回ある週が来るね。■ちなみに今日は ARC があった。ARC の AB 埋めをすべきときなんだよなあ(B 問題が解きたいです)。


2021年05月28日 (金) 好き。「【MV】GIRI-GIRI borderless world / LizNoir 作詞・作曲・編曲:Q-MHz【IDOLY PRIDE】 - YouTube」 特にこっち。「【IDOLY PRIDE】第11話 LizNoir「GIRI-GIRI borderless world」 - YouTube


2021年05月27日 (木) 全部で 10 程度しかチェックしていないのに何か所かでリツイートされていたパズル。「「Twitterでたまたま見つけた、日替わりのカレンダーパズル。 天才が作った臭がプンプンする。 なかなかに難しかったが今日の分をクリア。 https://t.co/j9blzcV2tV」 / Twitter」■興ざめなのは承知の上で、箱入り娘も解いたことだし(20210121)、このパズルもコンピュータに任せて解いてみた>a-puzzle-a-day.rb27。ひとつの日付に対して何通りも答えがあるみたい>num_of_answers.txt。特に難しそうなのは10月6日(7通り)と4月6日(8通り)。しかし、解くのはともかく、作る方は何を考えれば可能になるというのか。■「Makuake|「最近記憶力が落ちたかも…」そんな人に贈る毎朝1回のパズル習慣で楽しく脳に刺激を|マクアケ - アタラシイものや体験の応援購入サービス」 ここによると1つの日付につき答えが最低で7、多いと 200 以上あると書いてある。7と 216 だとしたらスクリプトは間違ってなかったっぽい。でも答えの合計は 25061 であり 12 万通りもなかった。表裏同型とか回転対称を区別してカウントすると、ってことでいいだろうか。まあ、マーケティング的な動機による? でも表裏同型が3ピースで、表裏を別とすると 25061×8=200488 通りになるから、キリよく「答えは 20 万通り以上」になるはずで、数え間違えてる? あり得ない日付(2月30日とか)を除外しても答えの合計は 24405 であり 195240 だから疑念は解消しない。月月、日日などカレンダーとしてはありえないけどとにかくピースが枠に収まる組み合わせかとも考えたけど、59787 通りであり半分以下。謎は解けない。バグか?■解のない日付が生じる別バージョンが紹介されていたのでそのボードもスクリプトに足しておいた(1 をコマンドラインオプションにして実行する)。その場合の解の個数>num_of_another_answers.txt。答えが0なのは3月14日、7月1日、7月3日、11月7日の計4日だと出た。■空き部分を埋める1マスのピースが2つあると考える。この2つを区別し、なおかつカレンダーとしてはありえないどの位置にきても構わないとする。そうすると先に挙げた 59787 の2倍、およそ 12 万通り(119574 通り)が解となる。そういう解釈でいいだろうか。(考えていたのは数字の意味ではなくて全探索に頼らない効率的な探索。少なくとも日付ごとに全探索する現状よりは、ピースを2つ加えて一度だけ全探索をする方が早いのでは?)


2021年05月26日 (水) アクセシブルじゃないクリックイベントを発見する」←これはキーボードで操作できない onclick ハンドラの話だけど、最近ラジオボタンに関するブラウザ(Firefox ESR 52.9)の微妙な反応の違いに気がついたよ。■「ラジオボタン スタイル」で検索すると <input> を隠して <label> で装飾する方法がいくつものサイトで紹介されてるけど、隠し方次第で問題が出る。出た。紹介されていたのはどれも <input type="radio"> を display: none で隠す方法。これだと自分が使っているブラウザではキーボードを使ってグループ化されたラジオボタンの間でフォーカスを移動させることができなかった。ラベル要素をクリックすることでしか切り替えできなかった。これも「アクセシブルじゃないクリックイベント」のひとつ。■ラベル要素はクリックに反応してラジオボタンにフォーカスを移すけど、それ自身がフォーカスを受け取ってキー入力を処理することはない。しかしでは当のラジオボタンは……。規格は知らないけど、非表示(display:none)のラジオボタンは無効(disabled)ではないからチェック状態の設定・参照が問題なくできるけど、フォーカスを受け取らないから操作に支障が出る、という理解でいいだろうか。結局 opacity: 0 で隠した。これならキーボードで操作できる。透明で見えないけど存在している ⦿ のために生じる微妙な空間は無視できる程度だったのでそのまま。■だけど今時は(7から顕著なのを知っているが)、Microsoft の Windows でもキーボードアクセスが蔑ろじゃない? 括弧で囲われたアクセラレータキーはどこ行った? その一方で「Windows 10 の起動時に自動的に実行するアプリを追加する (support.microsoft.com)」方法に shell:startup と入力させる手順があるの、ほんとバカだと思う。


2021年05月22日 (土) 怖くて見てなかったけどこの前の ARC (20210510)のパフォが 300 台だった! えー、つまり灰パフォ? これが初めてではないし、むしろ大体そうなんだけど、ARC の傷を癒すには ABC1回では足りないぜ。なんなら ABC の D 問題にだってたまに……ときどきやられる。■明日の ARC (20時から!)のお誘いメールが来ない……。A 問題から 400 点なのはたいへん厳しい。ARC の 400 点は五分五分だ。

最終更新: 2021-06-08T14:41+0900

[AtCoder] エイシングプログラミングコンテスト2021(AtCoder Beginner Contest 202)E 問題 Count Descendants

解けてしまった問題とまるで歯が立たなかった問題は、日記にならなくて困るという点で共通する。E 問題で Ruby の AC 提出をざっと見たら他の人の解法が異なっていたのでそれを。

ちなみに F 問題の提出(Ruby)はなかった。ゼロだった。まずね、凸包がよくない。それは自分の人生とは一切関わることのない専門用語(だということにしてこれまで無視してきたもの)なので。

話は E 問題。こちらはやること自体は明白で、読めばわかる。木が与えられて、深さを調べるのも、親を辿るのも、基本操作だ。この問題の問題は制約にあって、ノード数もクエリの数も、上限が20万だというところ。定数時間でクエリに答えたい。

 クエリ(U,D)に答える方法1

  1. ある深さ D にあるノードのうち祖先に U を持つものを選ぼうか。
  2. 実装したことはないけどダブリング(要は繰り返し二乗法でしょ?)で効率的に親を辿る?
  3. (ほぼ)全ノードがフラットに並んでたらダブリング関係なくクエリ(N)×ある深さのノード数(N)で死ぬ。

 クエリ(U,D)に答える方法2

  1. あるノード U の子孫ノードを深さごとに数えておこうか。
  2. 深さを調べる深さ優先探索のついでにそれはできるけど、子ノードが記録した配列をマージするのが大変。ほぼノードの数だけマージ操作が必要。マージテク
  3. 実装しなかったのでこれがアリなのかわからない。子ノードのうち底が深くないものから深い方へ、順番に足し合わせていくとどうなるか。

    一直線の木で Σk 個の要素を処理するような実装でなければアリなのか。

 提出 #22827097 (TLE×27 / AC×3)

これはマージしないでいいように1つの深さ記録配列を共有する実装。ただしノードごとに Array#dup した配列をスナップショットとして持っている。配列の要素数の合計がギガ単位になるけどどうかな、と期待して出したけど全然ダメだった。AtCoder の入力マジえげつない。上限は飾りじゃないのよ。

 提出 #22832306 (AC / 708 ms / 285,364 KB)

基本形はさっきのと同じ。クエリを先読みして必要なものだけ記録するようにした。TLE から 22 分経過していてコンテスト終了まで残り 10 分。あぶなかった。

 クエリ(U,D)に答える方法3

これは他の人の AC 提出を読んで知った方法。二分探索を使うらしい。オイラーツアー?

  1. 深さ優先探索で深さを調べると同時に、あるノードに降りてきたタイミングと上っていくタイミングを記録しておく。
  2. クエリがきたらノード U の両タイミングの間に処理をしたノード(=子孫ノード)のうち、ある深さ D にあるノードの数を答える。
  3. タイミング配列をなめて深さを確かめる線形時間の処理は許されない。どうする?
  4. (3つの提出を読んだのに思い出せない) どうする?
  5. タイミング配列を深さごとに分けておくのかな。
  6. クエリが指定する深さのタイミング配列を取り出して、そこからクエリが指定するノードの子孫にあたる範囲を二分探索で切り出すと、答えがわかる……かな? 実装して AC をもらってないので不確か。

確かなことはこのあたりの提出を読めばわかる。(提出の早い順)

メモリ消費にけっこう差があって、自分の提出は最も多い部類。正直どこが原因なのかわからない。


2021年05月18日 (火) 1より小さい正の整数は1より大きい - 西尾泰和のScrapbox」■間違えたし意味がわからなかったし、しまいには1と10の大小関係がわからなくなってきた>「3が1より小さいなら、3は10より大きい」。命題(P ⇒ Q の Q)があからさまに偽だからこの偽の命題を成り立たせる(P 以外の)隠れた条件は何か、という風に逆転した論理を自動的に考えてしまうのだと思う(生存戦略。ヒトは全知全能の神ではないが、無知の知ぐらいはある)。そうなるともう何もわからない……。■種明かしを読めば Ruby で空配列に対するクエリ [].all? が(どんなブロックを与えても与えなくても) true を返すのと同じだと理解できる。■これには疑問>「最後の「3が偶数なら、4は奇数である」が正解多数だから1の"P が偽ならば、Q の真偽にかかわらず「P ならば Q」が真である"は理解してる人が多い」。 偶奇って正負、陰陽、表裏、左右と同じでペアのそれぞれにアイデンティティがあるわけではないので、「3が奇数なら4は偶数だし、3が偶数なら4は奇数」というように納得して正解の選択肢を選ぶことができる。しかしこれはさっき書いた逆転した論理。自分のように偶奇の性質によってたまたま正解が選べただけの人がいるのでは?■■■@2021-06-23 今日読んでいた本『『詭弁論理学』(野崎 昭弘 (著) / 中公新書)』の 171、172 ページにちょうど書いてあった。「『もし Q ならば、Pである。』と『P でない。』とは、どちらも正しい(ことがありうる――Q でないことが結論される)ので、矛盾とはいわないのである。『もし Q ならば、P である。』と『もし Q ならば、P でない。』とも、Q が起こりえない状況においては、『Q でない』ことが確認されるだけで、矛盾ではない。


2021年05月10日 (月) [AtCoder] 昨日の ARC118。A 問題で Float を使ったら WA が出て、雑に .round(5) を呼び出したら AC になった。これが良くなかった。B 問題も同じ流れで Float を使って答えを出したら 5 WA。この WA が消せなかった(round の呼び出し方が間違ってたんだけど、それを直しても、引数を大きくしても、1 WA だったのを後日確認している)。今日になって解法はそのまま整数でやり直したら AC。A 問題の時点で良くない流れができていましたね。C 問題は Coprime (緑 diff) が解けるなら解けても良かったんじゃないかな。自分はまだ克服していない>「Coprime はまた解けなかった」「Coprime の単語が見えた瞬間にあきらめた。完全に苦手意識を持っている」■一応サンプル出力を素因数分解して考えはした。C 問題。素数(の累乗。0乗はダメだよ)の組み合わせで A の要素を作る。上限に注意する。A の各要素は組み合わせに使用する素数のどれかが必ず欠けている(setwise coprime)。A の要素それぞれについてそれを構成する素因数を見たとき、A 数列の全体を各素因数を含む複数のグループに分類できる(pairwise not coprime)。N の上限 2500 に対して A 数列の要素の上限 10000 が低く見えるのが難しいように思った。実際に作ってみて確かめようと思ったが、AC 目前の B 問題を先に片付けようとして、でも B 問題でつまずいたまま起き上がれなかったんだよなあ。


2021年05月09日 (日) 「あなたが20歳だとします。ある初対面の40歳の人Xがいて、その人が初対面の60歳の人に対して話す時とは明らかに異なる口調態度であなたに話しかけて来た場合、その人Xとの関係は今後どうなりますか?」 / Twitter」■ニュートラルでありたいけど目の前で使い分けられるともやもやするかも。年齢差関係なくタメ口の人に対する第一印象には「馴れ馴れしいな」「侮り?」「不作法?」「輩系?」という警戒心が混じる。あ、これニュートラルではない? タメ口を抵抗なく受け入れるための能力的、人柄的なハードルは高め(礼儀正しさという美徳をすでに捨てているわけなので)。超えられないなら困った人であり、敬遠するかも。立場、役職の違いはハードルを越える助けにならない。たぶん年齢差も助けにならない。年齢差にふさわしい何か(それが人柄や能力、ふるまいなど)があって初めて敬意が抱けるのであって、年齢差そのものがマイナスを押し上げるプラス要因になるわけではない。■ともあれ、相手によって対応が変わるのは当たり前のことであり(関係って相互的なものだ)、要はうまくやれているかどうかだと思う。■差別的な口調態度というのをタメ口に限定して書いてきたけど、高圧的態度、聞く耳を持たない態度だったならそれは論外です。死ね。


2021年05月07日 (金) [Git] 「これは神! GitHubが、クリックするだけで親リポジトリと同期できるようになったらしい!」■しかしですね、こういうひねくれ者もおります。「自分の GitHub リポジトリにコピーブランチはいらない。ローカルの作業リポジトリで git fetch --all して <remote>/master などと参照すればよい。」■「マンガでわかるGit 12話「本家リポジトリに追従する方法」 | リクナビNEXTジャーナル」にある「最後にプッシュして完了」の手順が必要ですか、っていう話。それをしないとできない操作は何ですか、っていう。■■■たぶん基本的な考えとして、ブランチ作成/プッシュ/プルを GitHub の自分が所有するフォークリポジトリに対してのみ行うというフローが想定されているのではないか。つまりローカルリポジトリは自分が所有するフォークリポジトリのクローンとして作成し、origin (フォーク。自分の GitHub リポジトリ)を起点に作業をする。にも関わらずこれまでは本家リポジトリに追随するという目的のために、ローカルリポジトリから本家リポジトリを参照する必要があった。今回の GitHub のアップデートによりローカルと本家の繋がりを断つことができ、origin を中心とした作業フローがより完全なものになるとか?■自分は git checkout -b myBranch 本家/mastergit push -u myGitHubRepo myBranchgit rebase 本家/master [myBranch] というフローで作業をするために、「自分のではないリモートリポジトリへのプッシュをできなくする」「新しく作成したブランチが自動的に設定する、分岐元との繋がりを断つ(--no-track を既定値にする)」という下準備をローカルリポジトリで行っていた。そもそも「(クローンしたなら)リモート名 origin を削除する。余計な自動化も自分が管理しない名前もない方がまし」という考えによってリモート名 origin が存在しなかった。■だって origin ってリポジトリ名なの? ブランチ名なの? 本家なの? フォークなの? そういう曖昧なものの上で作業をしたくない。ましてそれ(origin)が他人(git)のお膳立てなら、助けではなく余分な複雑さを持ち込むようにしか思えない。定型のタイプの繰り返しに倦んできた頃に提案してくれたなら考えないこともない……かな? それでもやっぱり自分は pull は使わないので(許容できるのは checkout や add までであって、自動で merge/rebase は乱暴だ)、origin もいらないんだよな(本家リポジトリにはその代わりにわかりやすい名前を付けます。「ブランチ名とひと目で区別できるように、リモート名は @ を付けたり大文字にしたりしようかな」)。■自分にとって3つのリポジトリの関係は「本家―ローカル―フォーク」として捉えられている。でもひょっとしたら「本家―フォーク―ローカル」の想定もあるのかもな、と考えてみた次第。でも自分で GitHub にフォークリポジトリを持たなくても「本家―ローカル(フォーク)」の2者間でもフォークは成り立つので、中心に GitHub 上のフォークリポジトリを置くのは、GitHub の中の人の立場としてならともかく、個人としては順序が違うと思う。メンタルモデルはひとつで十分だ。そのとき GitHub 上のフォークリポジトリは3番目に位置するオプショナルな存在となる(だから意識しなければこれを忘れる>「フォークする。プルリクエストを出すためには GitHub 上でフォークしたという事実が大事」 新規作成した空のリポジトリにプッシュしても PR は出せないのである)。■しかし GitHub のアップデートによって今後は、GitHub と origin を必須の前提として作業フローからリモートの区別・存在感を消すのがある種最適な選択になるのかもね。本家とフォークの2つのリモート名を使い分ける必要がなくなるのなら、単純化がなされるのなら、割り切りによる制約がむしろメリットと感じられる人もいるだろう。さもなければ無駄に複雑化して面倒なことをしているなと自分は思います。