/ 最近 .rdf 追記 設定 本棚

脳log[2023-05-14~]



2023年05月14日 (日) [AtCoder] 今日は ARC160。配点 400-500-500-(あとは知らん) はゼロ完あるで。参加賞は茶パフォかな。■A 問題「Reverse and Count」。数列を前から見ていく。その値が a であるとする。a より小さい要素が右側に sub 個あるとして、K<sub であるなら、右側にある小さい方から K 番目の要素と a を範囲とする操作が答え。さもなければ、a を含む a より左側の数列の並びをそのまま温存するような操作がいくつあるかを考える。a の左に l 個、右に r 個の要素があるとすると(l+1+r=N)、evn = l+1+r*(r+1)/2 回の操作が a までの数列を固定する。これが K-sub を超えるなら次の要素に処理をまわす。今は a の位置に a より大きい要素を持ってくる操作を考える。a より右にあって a より大きい要素のうち K-sub-evn 番目の要素と a を範囲とする操作が答え。説明しててもわからん。難しいね。提出 #41421021 (AC)。1時間半ちかくかけて 2WA のち AC。■C 問題「Power Up」。これは精進。最初は素朴に A の要素を小さい方から処理するのだと思った。個数を数えて何回の操作が可能か数える。そして次の要素の個数を操作回数分だけ加算する。それではだめなのだな。たとえば現在の要素が a であるとして、最初 n 個あったとする。最大限の操作を駆使して n+c 個まで増やすことができるとする。n+c 個を操作対象にするとき a 以下の要素から成る集合の多様性が最低になる一方、もともとあった n 個の範囲内で操作をしたりしなかったりする場合は、a 未満の要素を対象にした操作にはなんの制限もかからず集合の多様性が最大になる。というのをどうやって管理して数えるのか。提出 #41424512 (AC)。A 問題の AC から1時間後でコンテスト終了からは 30 分後の AC。かかった時間を考えると A 問題の配点は低かったと思う。■B 問題は苦手な苦手な ABC-D の臭いがしたし、ARC の問題ならさらに難しいに決まってるので一瞥だけして飛ばした。正しい判断だったと思う。■■■@2023-05-17 精進。B 問題「Triple Pair」(ぎりぎり水 diff)。動画を見た後でいまさらだけど、x≦y≦z を仮定して並べ替え(6通り3通り3通り1通り)を考えるところまではすぐに考えた。2数の積が N 以下なんだから入力の平方根の範囲で全探索できることもわかる。でもコンテスト終了後にちょっと考えたときは z に関してループを回していた。それは難しくない?■提出 #41484353 (AC / 180 byte / 350 ms)。動画で見た通りに y についてループを回した。普通に ABC-D だったと思う。ただし苦手な苦手な ABC-D ではある。


2023年05月13日 (土) [AtCoder] 精進。今日あったパナソニックグループプログラミングコンテスト2023(AtCoder Beginner Contest 301)-E「Pac-Takahashi」(青 diff)。最初はメモ化再帰だと思った。「順列総当たりが許されない制約(N≦16)だけど、A<B、A>B を区別せずに2回目以降の数え上げがサボれるなら許される」制約だったから。でも実装を始めるとパラメータが多くてうまくメモできなかった。そのうちに TSP とかワーシャルフロイド法が見えてきた。■最初の提出 #41382752 (WA×19)。無効値が -1 と T+1 の2種類あって、-1 がうまく扱えていなかった。■2番目の提出 #41386679 (WA×5)。パックマンの餌が1個もない場合に答えが nil になってしまっていた。■3番目の提出 #41392115 (AC / 3117 ms)。無効値を T+1 に統一したり多重ループの一番深い部分を効率化するなど清書しているうちに WA×5 の原因がひらめいて、制約を確かめたら間違いなさそうだった。終了から5分3秒後の AC。一番悔しいやつ。■コンテスト成績証。上がるんだ……。喜べないかな。■■■ABCD のふりかえり。A 問題「Overall Winner」。Array#tally で集計して出現数を比較する。同数なら最後の文字を見れば答えられる。Array#tally を使うとき出現数が 0 のときに nil が返るのが予想外で実行時エラーを起こしがち。■B 問題「Fill the Gaps」。隣接2項を見てあいだを補完する。Gateway Timeout のせいで最初の提出は虚空に消えた。その後も E 問題で提出が消えたり、消えたと思わせてちゃんと WA になっていたりした。だから再提出前には提出一覧を確認したんだよ、ペナルティを重ねないために。■C 問題「AtCoder Cards」。これも Array#tally で集計した。'atcoder' の各文字に対してはオールマイティ(@)が使えるが、それ以外の文字は出現数が正確に一致していなければいけない。数の一致とオールマイティの数が足りているかを確かめた。■D 問題「Bitmask」。すべての ? が 0 だったとして可能な最小値を求めて N と比較する。あとは最上位の ? から順番に 1 に変えてみて、N を超えない限りはさっきの最小値に加えていく。こういう数の扱いは BIT#lb メソッドの実装でなじみがある>#38427641。典型力について書かれた「chokudaiのブログ」にも言及があるよ(「この一連の操作のコストは(書き換えた要素の数によらず)2^k である。」「kを使った場合のコストは、k-1以下のすべてを使ったコストより高い」)。自分は「わかる」のではなく「知っている」だけなのだ。最小値を求めるときに String#to_i を無引数で呼び出してしまって1ペナ。


2023年05月12日 (金) また「英語と日本語の間に空白を入れる/入れない」の話を見かけますが、趣味や好みや習慣の話は別にして、業界的には「和欧間にアキはあるべきだがそれは空白文字であるべきではない」でFAです」「ようするに「空白文字でテキストの見た目をどうにかしようとするな」なんだよな」「まあ、とはいえです。たとえば「LaTeX文書における段落内の改行」はどうなんだという話にもなるわけなので、絶対の何かがあるわけではないです。和欧間のアキも個人の文書では好きなように書くのでいいと思いますが、少なくとも「空白文字を挿入すべき」とは言えないというのが大意です」■コンチョクのはなし。いくらか前から現在まで自分は日本語と英語の境界にスペースを入れる派閥に属している。ついでに言うと数字と単位のあいだにも入れるようにしている(日本人がやりがちな間違いとして英語圏の人が指摘しているのを読んでから。欧文ルール? 単位が匁とか町のときの正解は知らない。算数ルールでは単純な数字ではなくて式のとき式と単位のどちらかに括弧を付けると習った気がする)。その方が間違いなく(プレインテキストであっても)見た目が整うからなんだけど、それを指して空白文字で見た目を作っているつもりはないのだな。スペースの部分までが英文ルール(単語の分かち書き)というつもり。たまたま隣の文字がひらがなやカタカナや漢字だったからって、英単語の前後にスペースを入れない(入れてはいけない)理由にはならないと思うん。「和文の文字組みの都合でしかないとも思う」に同意するってこと。■関連して RFC 3492 に広末を探しに行ったら予想外にブリグリを見つけて嬉しくなってしまった。どれでしょう。(N) だよ。■関連するようなしないような、和製メディアプレイヤーがやらなくてたとえば Songbird がやっている処理。the brilliant green という名前やタイトルがあったとして、これを T の並びに加えるのが和製で、B として並べるのが Songbird。午前/午後/AM/PM の使い分け(0時12時前置後置)とあわせて注目したい微妙な差違。総じてよそ者の扱いが雑なのではないかな。■ツリーをたどっていたら最初の一連のツイートの人が「意味に立ち返ると "de" の機能として空白が必要な箇所だと思うので、編集者として仕事をするときにはわりと自明に「空白文字を入れる」になりそう」というケースもあることを書いていて、えっと、業界ルールが謎です。特に固有名詞に関して意味を優先するのはまったくわかりません。


2023年05月11日 (木) 私は異なる人々にこの話をしてきましたが、プログラマは一様にこの話を聞くと 歓喜するのに対して、経営者は目に見えて不機嫌になりました。 いっぽう純粋な数学者は、なにが面白いのか理解できないようでした。」■難しい。反応をどう解釈していいのかよくわからない。プログラマは歓喜するらしいけど、高級言語しか使えないようなダメなプログラマは操車場のように低レベルな現場で巻き起こる騒動には考えが及ばず、当たり前のように2種類の車両が交互に向きを揃えて整列してると考えてそう。それは私です。経営者が不機嫌になる理由がたぶん自分と同じ期待を当初から持っていたからだと思う(「調査してみると、経営者の決定がきちんと操車場に伝わっていなかった」)。それなのに最終的な解決方法が現実的ではあっても理想に届いていなかった(「ささいな問題として……」)。数学者の興味をひくには、数学者の言であるとされる「あなたの話は具体的でわかりにくい。もっとわかりやすく抽象的に説明してくれませんか?」がヒントになりそう。話が具体的すぎた。最後に、ペアを考えることで解けた競プロの問題を嬉しそうに挙げておきますよ。灘校文化祭コンテスト 2022 Day1-D「Double Permutations」(20220504)


2023年05月08日 (月) [AtCoder] 精進。ARC102-D「All Your Paths are Different Lengths」(青 diff)。やることはまあまあすぐにわかる。数値の2進表現をグラフに直す。L と N の制約がそのような配分になっている。ビットごとに頂点を割り当てて隣接ビットへ1の辺(重み2べき)と0の辺(重み0)を張る。それだけだと L がフルビットでないときに困るけど、1のビットに対応してそのビットが最初に倒されるビットである場合を表す辺を張る。■提出 #41255174 (WA×7)。こういうジャッジスクリプトを使っていた>judge.rb27。入力される L の上限は 20 ビットある。そのときに N=21 となる答えを返していたのが WA の原因。N は 20 以下に制限されている。L のビット数+始点1+終点1くらいの頂点を使わせてくれてもいいと思うけど、L のビット数と同じだけしか許されていない。■提出 #41257168 (AC)。すごく苦しんだし、その過程では3進数でやろうかとも考えたけど、結局、始点と始点に隣接する頂点を機械的にマージすることで答えが合った。いらん苦労だったと思う。制約が無駄に厳しかった。あるいは上手い考え方があったのか。■提出 #41260968 (AC)。3進数でやった。たぶん最大ケースが L=531440(10)=222222222222(3) で、解答が N=13;M=57 になる。M が上限の 60 に近いがセーフ。あんまりややこしいので初めて秘密兵器(ノート)を使った。ノートを見れば明らかだけど、2進数であるか3進数であるかにかかわらず、自分が考えるとどうしても桁数+G(終点)の頂点を使ってしまう。MSB を S(始点)として使用してもだ。だから2進数でやったときに L のビット数+1を使ってしまって制約を1だけ超えてしまった。■3進数で真の最大ケースは L=885734(10)=1122222222222(3) だったかも。このとき解答は N=14;M=60 になる。上限いっぱいでぎりぎりセーフ。辺の制約(M)がキリよくおおざっぱなのに対して頂点の制約(N)がタイト過ぎて無駄に解答の様式(=ただの形。記述の癖以上のものではない)を縛ってると思うんだよな。


2023年05月05日 (金) [AtCoder][Ruby] 普段のコンテスト参加スタイル。AtCoder でジャッジに使われる Ruby が今のところ Ruby-2.7 なので C:\Program Files\Ruby27 にインストールして、コマンドプロンプトで ABC300.rb27 とか ruby27 ABC300.rb27 で実行できるようにしている。■方法は? ruby.exe の名前を ruby27.exe に変えるのはあまりうまくなさそうだし、ruby27.exe という名前のシンボリックリンクを他所に作っても x64-msvcrt-ruby270.dll みたいなライブラリにパスが通ってないと実行できないしで、~\Documents\PATH という名前のフォルダをパスの通ったフォルダとして用意して、ruby27.bat という名前のバッチファイルを置くようにしている。中身は次の2行だけ。@set PATH=C:\Program Files\Ruby27\bin;%PATH% @ruby %* 他にも ruby18.bat、ruby19.bat、ruby25.bat、ruby31.bat、irb27.bat、ruby27-prof.bat とかのファイルがある。Ruby-1.9 のあと AtCoder に触れるまで Ruby から離れていたことがわかりますね。原始的だけど面倒がない。■デスクトップに空の ABCxxx.rb27 ファイルを作成してサクラエディタで開いて、コマンドプロンプトも開いて準備完了。ブラウザとエディタとプロンプトを行ったり来たりしてる。あとアニメとかの動画をデスクトップいっぱいに最大化して再生してる。静かすぎるのも集中できないものらしいですよ。オートインデントだとか補完だとか整形だとか構文エラーの指摘だとか、機械に不随意に横から茶々を入れられるのが耐えられないのでエディタには多くを求めていない。■BIT とプライオリティキューとセグメント木と組み合わせの事前計算をイチから書くことはもうないので、そのときはエディタの GREP 機能(Ctrl+G)で過去ファイルを漁っている。プライオリティキューとセグメント木にはバグったものが混じっているのがわかっていて、うっかりしていると過去のバグを再現してしまう。■コードテスト勢(実在をやや疑っている)よりはよく準備してると思う。言語リファレンスはここ☞。できることは全部リファレンスに書いてある。専ら Array#insert の第一引数と第二引数のどっちがどっちだったかと、ビット演算子の優先順位を確認するのに使っている。他に競プロで使うようなものはだいたい覚えてるかな。Ruby だけだからね。C++ で書こうとすると cpprefjp が手放せない。■こういうお役立ち記事があるのは知っている。「RubyプログラマがAtCoderの環境をatcoder-cliとonline-judge-toolsで快適にしてみた - Qiita」。使われているのはどれも有名どころのコマンドで、AtCoder に限らず使う機会が多くあると思う。参考にしてまったく損はない。だからそうでない原始人スタイルもあることを書いた。


2023年05月02日 (火) [AtCoder] 精進。ARC100-D「Equal Cut」(青 diff)。最大値とか最小値とか見えるので二分探索で解きたい気持ちになる。何をボーダーにして判定するか。最初に考えたのは4つの部分列 B,C,D,E の和 P,Q,R,S が最低いくつ以上でなければならないか。そうすれば部分列の和は途中までは基準を少し超えたところで揃う。これの何が良くないか。たとえば前の方の部分列が基準を多少大きく超えた方が全体としては凸凹が均されるかもしれない。それは A 数列の配列による。他には部分列の和の差(つまり答え)が超えてはいけないラインを決め打って探索ができるか考えたり。でもまとまらなかった。■提出 #41124597 (AC / 339 Byte / 812 ms)。まず数列を2つに割った。これは総当たりで。次にそれぞれをできるだけ均等に割った。これは二分探索で。仮に2つに割った前半/後半が2等分できるときに、あえて差をつけた方が答えが良くなるケースがあるかをよく検討した。なかった。


2023年04月29日 (土) [AtCoder] 今日はユニークビジョンプログラミングコンテスト2023 春 (ABC300)があった。自分のすべての提出コンテスト成績証。ABCDE の5完水パフォ。C 問題からふりかえり。■C 問題「Cross」。ばってんの大きさを計って集計する。問題文がちょっと難しかった。✖印の判定条件の3つ目が「X 字の先端4点の延長にある4点のうち少なくとも1つは . である」という内容だった。理由はわかる。さもなければそれはより大きいばってんとして数えられるべきだからだ。でも本文中に「バツ印を構成するマス以外に # は書かれていません」「異なるバツ印を構成するマス同士は頂点を共有しません」という条件が書かれている。そうすると結局判定条件としては「少なくとも1つは .」だけど、実際に入力されるものは「4つとも . になっている」ということだ。別にそれで問題はない。ないんだけど、全体として過不足なく丁度になっていないことで考え漏らしがあるかと疑念が生じて考えてしまった。あとは「頂点」ってなんだ?とか。具体例を読めばグリッドの十字部分らしいとはわかるけど、推測ですよ。解答は X 字の右上がりでも右下がりでもいいので端点を見つけて長さを計る。ちなみに最初に考えた解法は UnionFind を使うもので、問題文を読むときも UnionFind が使えるかどうかを確かめながら読んでいた。でも判定が簡単そうだったので UnionFind は書かないで済ませた。■D 問題「AABCC」。来たよ、苦手な苦手な D 問題、数学(素数)、緑 diff(予想)。数字と友達になれないと TLE になるやつ。解けなかった ABC296-D「M<=ab」の反省から N の平方根の範囲で何かする制約だとはすぐに読み取った(この前はそれすらできなかった)。あとはやや長めの3秒制限を信じて打ち切りながら全列挙した。自分の提出は Ruby の中でも一番遅い部類。苦手なんだよ。■E 問題「Dice Product 3」。確率の問題。Ruby による他の提出を見ると一番早い提出がたぶんメモ化再帰で自分のと全然違っていた。自分の解法。まず、N が2と3と5の積に分解できなければいけないので因数を数える。4と6の目はひとまず無視して2と3を数える。1の目は最初からないものとして5面ダイスで問題を解く。その場足踏みはサイコロを振らなかったのと同じことなので。N が2と3と5に分解できたら6の目と4の目の数を決め打つ総当たりで、ダイスの目の並べ方を組み合わせで求めて確率を出す。解答の C 関数の定義がやや不自然だった。引数を n と rs から rs だけにして n は rs.sum で求めることにすると無駄がなかった。■F 問題「More Holidays」。解けなかったのでこれは精進。方針は、1つの x で区切られた長さ 0 以上の o の連続を、K 回連結することを考える。K はべらぼうに大きな数になりうるけど、仮に入力 S に含まれる x の個数が X 個だとしたら K/X と K%X を使ってうまく数える。罠がいくつかある。どの o の連続から数え始めるかを全探索するのだけど、後ろの方から数え始めて K 回連結したときにうっかり T の長さ NM を超えてしまわないこと。まだある。入力の先頭と末尾が o の文字で、操作回数 K が x の個数の倍数で、繰り返し回数 M が十分に大きいとき、末尾と先頭にある o の連続を一体で扱わなければいけない。


2023年04月25日 (火) クリアしたゲームに出てきた「古の民」というワードについて。これが自称として使われるんだけど、そういうことってあるのかなと考えてしまった。つまり、古い民というのはレトロニムなのであって、古い民しかいないときに古い民を自称したりはしないだろうと思った。新参、古参という言葉への色の付き方を考えれば、自ら古さを誇ることが全くないこともないかもしれないけど、可能性としては、古い民が自らを指し示す固有の文字があるとして(その時点で古い民と同じくらい古い民が昔はいたっぽい)、その文字に古い民という意味を割り当てた、古い民と対置される読み手が存在するのかなと。古い民というのは読み手の語彙なのであって、ゲーム内ドキュメントは読み手の目を通してプレイヤーに提示されているのかなと、考えたのでした。その読み手っていうのは実はゲーム開発者なんでしょとも意地悪く思ってはいる。■先住民族とか極東とか。交流があれば外からの見かたを取り込むこともあるのかな。「我ら先住民族」と名乗る人がいるかは知らないけど、自らを地図の右端(far east)に位置づける日本企業は知っている。


2023年04月21日 (金) 登記所備付地図データ公開の時に知ったんだけど、デジタル庁のアドレス・ベース・レジストリが自分のほしいものだなと。実際のデータを見るとわりと何番何号の座標が得られるんだけど、新しい区画のデータがなかったり、○○市△△がすっぽり抜け落ちていたり、かゆいところに手が届かない感じ。一次データを持っているところが素早く網羅的に使えるデータを公開すると、マピオンなどの使い勝手が上がることで恩恵があると思う。待ってるよ。■データ解説書(PDF/2,279KB)を読むと「地番のマスターデータは、未整備で、整備・公開のあり方について検討中です。」「2022年度の整備予定は以下とおりです。(略) 地番マスターデータの整備を実施します。ただし、一般への公開可否は未定です。」と書いてある。すっぽり抜けているのは地番形式の住所っぽい。地番っていうのは何丁目何番何号という形になっていない古い形式の住所(と PDF に書いてある)。登記所備付地図データをみると地番というフィールドがあって、抜けていた地名もあるから、補完できるみたい。デジタル庁の「登記所備付地図データ(地図XML形式)変換コンバータの公開について」というページをあらためて読むと「法務省がG空間情報センターを介して提供したデータを活用し、地番データや筆の形状データを取得・反映していく予定です。」「地図XMLのデータから、筆のポリゴンデータおよびアドレス・ベース・レジストリの整備に必要な属性のみ抽出・出力します。基準点、筆界点、筆界線は出力しません。」と露骨に書いてあったね。備付地図データの方では(何丁目)何番何号もハイフンで繋いで地番扱いみたいだから「地番」といっても同じものではないみたい。■フォーマットされた地番データと新区画のデータを待ってるよ。


2023年04月20日 (木) 新聞の将棋欄で「俗ながら妙手」という表現を見た。妙手なのに俗だと、なんとなく下に見るような雰囲気が感じられるのはどういう手なのか、気になりました。よくわからない価値観。指しやすい手がそのままうまい手、くらいの意味かなと思っている。あえて但し書きを付ける心理はやっぱりわからないが。


2023年04月19日 (水) 『スーパーユーザーなら知っておくべき Linux システムの仕組み』を読み始めた。良いか悪いかは別として、「スーパーユーザーなら」という煽りからは予想できないほどに、当たり前すぎる(と感じる)基本のキから丁寧に書かれている。もう少し薄くても良かったかな。1冊で間に合うと考えれば利点ではある。■印刷について。思わず他の本と見比べてしまったのだけど、意識しないでも気が付いてしまうほど明らかに質が低い。解像度が低く文字の輪郭がなめらかではない。黒色ではない。(解像度の低さと同じことかもしれないけど)影を付けたように滲んでいる。家庭用プリンタで印刷したのかな、という品質。眼鏡を外すまでは気が付かなかったのではあるけども。


2023年04月18日 (火) [AtCoder] 精進2。ABC146-F「Sugoroku」(水 diff)。Sugoroku という名前の問題は、調べて予想の倍あって驚いたんだけど、まであって、前回の ABC でもちょっと変化球で Unfair Sugoroku という名前の問題があった。いずれも確率と期待値の問題。だから初代が最短(辞書順)最小の手順を答える問題だったのが意外。■1手につき1から M マスまで進める。最短であることが第一だから、まずは M マス進めるときは M マス進んでしまう。無理なら M-1 マス、M-2 マス……。いっぱい進みすぎてしまうことで誤って到達不可と判断してしまうおそれはない。それはつまり M マス連続してゲームオーバーマスがあるということであり、どう手順を刻んでも結果は変わらない。次に、同じ手数のなかでは辞書順最小の手順を答えにしなければいけない。このために最短手順を求めるときはゴールから貪欲に最大歩幅で移動を繰り返し、最小手順を求めるためにはスタートから逆向きの移動を繰り返した。結局、最初の1手を最小限に小さく刻んだ後は最大歩幅での移動を繰り返すことになるのだね。■提出 #40753539 (AC / 203 Byte / 113 ms)。すんなり AC できたわけではない。最初は DP のつもりで各マスに最小手数と最小手数の中での最小出目の2つを記録していった。答えは合うけど TLE。次は各手数において到達可能な範囲を表す2つの数を記録していった。M が大きい場合に DP 配列を1マスずつ埋める手間が節約できたけど、これも2ケースは TLE が避けられなかった。最終的に各手数において可能な移動先の先端だけを記録するようにした。■■■精進1。ABC141-E「Who Says a Pun?」(水 diff)。これまでも何回か読んだことがある問題だけど実装には至っていなかった。■提出 #40750806 (AC / 218 Byte / 1688 ms)。N 個の各添え字について、長さ1のプリフィックスが共通するもの、長さ2のプリフィックスが……、と順番にグループを細分化していった。その過程で同じグループの中で最小の添字と最大の添字の差がプリフィックスの長さより大きいことを確かめる。■Ruby によるすべての提出を見ると最速は 87 ms なので 1688 ms は2桁遅い。見ると、添字と長さを0から開始して、見つかれば長さを伸ばす、見つからなければ添字を増やして再検索する、という手順を繰り返すみたい。じっくり見ても混乱するややこしさ。