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脳log[2024-03-28~]



2024年03月28日 (木) 一日のあいだに2つ続いたので「近しい」警察が出動しました。■1つめ。「659ccのエンジンはちょうど『1299パニガーレ』に搭載されるエンジン(デスモセディチ/2気筒)の片側の気筒に近しいイメージ。」■2つめ。「ゲームスピード自体が早めに設定されているためソウルライク作品とは大きく異なるプレイ感ではありますが、強敵やボスを倒せた時の快感は近しいものを感じました。」■(チカ)しいは(チカ)しいとも書く言葉で、(シタ)しいと読んだときと同じように親密さを表す言葉です。より一般的な近さを表すなら近いと書きましょう。余分な文字をくっつけたくなる心理的な傾向が、圧力要因がいくつか考えられると思う。無意識に安易に流されないことだ。つまり、近いという言葉を知らないはずがないのだから、どうしてあえて「近しい」と、結果的に筆者が知らなかったことが明らかになった言葉を選んでしまったのか、理由があるはずだということ。同じミスを繰り返さないために反省ができるはずだ。


2024年03月27日 (水) honto で去年の年末に8冊の本を注文したとき、そのうちの1冊の発売日が知らないうちにひと月ずれていたらしく発送予定が1か月後になっていて、お前正気か? と思いながらひと月待ったけど、昨日 Webike にセール品を含む3つの商品を注文したら、そのうちのひとつがメーカーからの取り寄せであり入荷予定が6月から7月だということがあとになって判明した。キャンセルの選択肢も見えるけど、お前正気か? と思いながら発送を待つことにした。だけど別のセールが始まってそのときの方が得だったらキャンセルして再注文するよ。こういうときアマゾンはオプションがどうであれさっさと分割して送ってくる。発送される荷物の個数が増えるコストを度外視している結果かもしれないけど、それを考慮に入れた場合でも、ひと月も3か月も(未来の未決の)注文と在庫を抱えて(現在の)販売機会を見逃すことに経済合理性はあるのかなと疑問になる。自分にとっても合理性はない。受け取りと支払いの手間が増えるとしても、さっさと送れる分だけ送ってくる方が良い。待てるから待つけどね。アマゾンで2年半待ってタイムアウトしたこともある>20180309


2024年03月25日 (月) 平易な言葉選びを心掛けていたコラムで「奇をてらう」と使ったら「どこの方言ですか?ここでは共通語を使うべきだと思います」とコメントが届いてびっくりした→さまざまな意見が集まる - Togetter」■読んでたら「俺も「とっぽい」って言ったら、どこの方言ですか❓って言われた事あるわ」ってコメントを見つけて笑っちゃったよ。自分が「とっぽい」という言葉を初めて見たのはスーパードクターKで、それ以外では記憶にないよ。さておき、(テラ)うは「衒いのない」とか「衒学」とか、奇を衒う以外にも用例があってそんなにレアではないと思うなあ。女衒のゲンとの繋がりはわからないなと思って引いたら「「衒」は売る意」とあった。繋がりはない? あ、『衒学始終相談』の2巻が来月発売です。これは競プロの話題なんですね。著者の人を知ったのが『レストー夫人』という別の作品を通してで、それをおすすめしていたのがたしか kinaba さんだったので。■以前にもちょっと書いたけど、自分は「(コス)る」ってどこの方言なんですか、と思ってるよ。ネットでは分野を問わず各所で珍しくない頻度で見かけるけども、自分の語彙にはない。ここで言っているのは摩擦するの意味ではなくて、用例を観察するに「執拗に繰り返す」ことを指しているように思える使い方。辞書に当たっても少しでも当てはまりそうな、こじつけてでも解釈できそうな意味は載っていなかった(擦る動作のイチ典型としての往復運動からの連想であろうとは想像する)。だから「片す」や「違くて」「違かった」と同じように、他所で使われているけったいな言葉、だと思っている。けったいも方言だけど、これは自分の言葉。


2024年03月23日 (土) [AtCoder] 今日はユニークビジョンプログラミングコンテスト2024 春(AtCoder Beginner Contest 346)があった。くやちい。F 問題を通すのに2分13秒足りなかった。こんなに悔しいことはない。ではふりかえり。■A 問題「Adjacent Product」。Array#each_cons を使います。■B 問題「Piano」。数が重要なのであって、W=5/B=2 のとき wwwwwbb が見つからなければいけないわけではない。wwbwwbw でもいい。なんで問題を繰り返してるかって? わからなかったからだよ。問題文のせいじゃなく思い込みのせいだよ。累積和でやるの? ややこしくない? とか思って先に CD 問題をやった。そのうちに愚直解法が許されると気がついたので愚直に文字列を連結して、愚直に文字の数を数えた。愚直といっても、初期文字列のサイズ(12)×(B+W)≦2400 だけどね。他の提出を見るともっと豪快なのがいっぱいあった。■C 問題「Σ」。1 から K の総和は K*(K+1)/2。A のうち K 以下であるものを選び重複を取り除いたものの総和を引く。■D 問題「Gomamayo Sequence」。まず、00 もしくは 11 にする場所を決めます。そうすれば、左に向かって 010101...を作るコストと右に向かって 010101...を作るコストの和、もしくは、左に 10101...、右に 10101...を作るコストの和が答えの候補になる。N-1 個の位置のペアに対して、答えの候補が2つずつ。そのうちの最小が答え。やりたいこと知りたいことが明らかになれば、うまいこと累積和を作って単位時間で答えの候補を求める。■E 問題「Paint」。逆順に考えれば上書きされずに塗れる数がわかる。あとは数えて記録するだけ。■F 問題「SSttrriinngg in StringString」。f(S,N) に対してどういう操作がしたいだろうか。ある文字について、あるインデックス以降で最初に現れる位置が知りたい。そして、そこから同じ文字がある個数現れるまでにインデックスがいくつになるかが知りたい。そのインデックスが f(S,N) に収まっているかどうか。これを k に対する二分探索の中で T に沿って判定する。罠がいっぱいあったんだよ。N は S のサイズではない。N はサイズではない(2回目)。二分探索の中で二分探索を行うことに警戒感があって、最初は対策をしていた。このとき参考にしたものと同じ(「261 ms の提出を読んだ。A 数列の値から添字を得る逆引きインデックスを事前に作成するのがキモであるようだった。A の値の範囲は 10000 以下なので、それが配列のサイズとなったところで大した大きさではない。 言われてみれば、そうだね、という感じ(だけど思いつかなかった)。313 ms の提出も 328 ms の提出も 329 ms の提出も、同じ下拵えをしていた」)。でもなんだかいらない気がして途中で消したんだよね。そして TLE (#51604101)。案の定だよ。対策は知っているのですぐに出し直したけど、TLE に混じっていた WA×8 が手つかずだった (#51606089)。25、26行目が機能していないのが明らかなんだよね。二分探索をやめたから is_j が nil になることはない。終了後2分13秒で通ったんだけど (#51610081)、何に時間がかかっていたかと言えば、サンプル3の答えが1ずれていた。その原因が 26 行目の条件式 if is[is_j]<i%Sz に等号が付いていたこと。時間に追われる中でその微妙な差違に気が付くのは無理でしょう。なまじ解けただけに時間不足が残念でならない。■コンテスト成績証。青パフォでプラスではある。しかしものたりないなあ。このチャンスを逃した今、明日の ARC からまたもう何度目にもなる落ち目が始まる可能性だってあるのに。


2024年03月17日 (日) [AtCoder] 昨日はモノグサプログラミングコンテスト2024(AtCoder Beginner Contest 345)があった。22:40 になったら結果も他の人の提出も見ないですぐに離れてしまったんだけど(面白くないことがあったのです)、なんだかすごいことになっていたみたい。EF がどちらも黄 diff だったんだって。恐ろしい大虐殺があったということだ。コンテスト成績証。「早解き大成功で棚ぼた青パフォの回だった」と書いた前回より解いた問題が1問少なくて、順位とパフォーマンスは逆に少し上なのだから、ぼた餅のありがたみが増量している。まあ、お前はいつまで崖を見上げる立場でいるんだって話ではある。あんまりふりかえって書くことはないかな。D 問題みたいなのは箱入り娘ソルバーとかカレンダーパズルに似ている(2021012120210527)。テキトーに計算量を見積もって最大限に手抜き実装をしたら 25 ms だけオーバーしてペナルティを食らってやんの(#51311820)。条件式をループの外に出して AC (#51314164)。■@2024-03-21 E 問題「Colorful Subsequence」。Ruby でがんばったけどこれが限界。提出 #51483115 (TLE×20 / AC×18)。今のところ TLE しかないよ>Ruby によるすべての提出。制約による暴力はやめてください。■■■[AtCoder] 今日は AtCoder Regular Contest 174 があった。自分のすべての提出。結果はまだ。AB は早かったけど C がさっぱりで、早々に見切りをつけて D に集中するも1時間以上かかった。■A 問題「A Multiply」。累積和の問題。ABC338-G「evall」の部分問題みたいなもので、「範囲の両端が + の内側にある場合の寄与は、これは累積和の問題として単独で D 問題あたりにでもなりそうな難易度の問題」と書いていた部分。ABC-D ではなく ARC-A として出てきた。他所でいろいろ読んで場合分けをしているケースがほとんどみたいだったので、自分のやり方を書く。ある要素 A[i] が範囲に含まれるとき、全体の和をどれだけ増減させるかは C*A[i]-A[i] で計算される。これの部分累積和が最大になる範囲を求める。場合分けはしない。判断をすれば判断ミスをするし、分岐すれば分岐した先それぞれでミスをするので。部分累積和の最大を求める方法だけど、名前が付いているらしかった。「Kadane's Algorithm | 最大部分配列 問題 - Ark's Blog」。名前で特定するより自分でひねりだすほうが簡単では? ダイクストラ法もね、優先順位付き(重み付き) BFS という、実態に即した命名の方が理解を促す面があると思うんだよね、固有名詞で特定するよりもね。■B 問題「Bought Review」。星は増やすことしかできない。星を水増しして総数を増やすことに意味はない。それを確認すると無駄な情報が見えてくる。星3の数はいらない。星123を増やす選択肢もいらない。星1と星2を星4と星5で打ち消すための配分を考える問題。二分探索が頭をよぎって線形性を探したけど、実は星4を2つ増やすコストと星5を1つ増やすコストの大小で即座に優先すべき選択が決定する。ぴったり打ち消すのがいいか、1つ星を余らせた方が効率的にも絶対的にも得かは、条件次第で判断が分かれるところ。最適な式を探るより候補を3つ並べる方が簡単。■D 問題「Digit vs Square Root」。小さい N に対して答えを列挙してみると、答えが見つかる範囲が 10 の冪乗とそこからいくつか下った狭い範囲に偏っていることがわかる。1、10、9、8、100、99、98、1000、999、……といった具合。あとはがんばる。ランダム入力に対して愚直解法と答えを突き合わせて1時間20分かかった。つらい。実装しながら Project Euler の Problem 63 Powerful Digit Counts に似ているなと思っていた(20110308p01.02)。■日記を書いているあいだに結果が出た。コンテスト成績証。ARC にはレートを吸われるばかりなので、微増は勝ち。


2024年03月11日 (月) [Sony Reader] BOOX Max2 も持ってるけど外に持ち出すのは今でも PRS-650 だ。13 年前に買ったもの。バッテリーの持ちが悪くなったとはいえ現在の使用頻度では週一で充電すれば十分。だけどとうとうバッテリーの劣化のしかたが線形ではなくなってしまった。前日にケーブルを繋ぎ直したりして2度まで満充電になったことを確認しているのに、翌日に使おうとしたらバッテリーが空っぽだと表示されてしまう……ことがある。必ずではない。けど3割の確率で読もうとしたときに読めないのでは役に立たない。赤色じゃないし刻印もないので愛着もないけど、中古で確保していた予備機を出すときが来たようだ(半年に1回程度思い出したときにバッテリーの充電だけはしていた)。128 GB と 64 GB のメモリーカード2枚を差して使えるものは他にないよ。HDD を内蔵した iPod が画期的だったのはライブラリをまるまる保存できたことなのであって、何を入れて何を入れないかのやりくりを今になって繰り返すことほどあほらしいことはない。■@2024-04-11 代替機も同じようなバッテリーの減り方を見せたので別の原因を疑っている。最近メモリーカードの読み取り不良がちょいちょいあったので、それによって無限に処理が走ってバッテリーが枯渇しているのではないか。スリープ中にカードを抜くようにしてみる。たぶん差し込んだときに走る処理が負担だけど、知らないうちに空っぽになってるよりはましなので。


2024年03月10日 (日) [AtCoder] 今日は ARC173 があった。1時間かけて A のみの1完だけどかすり傷なのでセーフセーフ。コンテスト成績証自分のすべての提出。では A のふりかえりと C の精進を。■A 問題「Neq Number」。1桁ずつ選べる数字を考えてみると、先頭の桁はゼロを除く1~9の9通り。続く桁はどれも0~9から前の桁と同じものを除いた9通り。ある桁の重みは9の冪乗で簡単に計算できる。桁数を決めて、ある桁について K から重みを引くと同時に数字をインクリメントしていけば簡単に答えが出ると思ったけど、細かい部分がさっぱり合わなくて苦しんだ。かつての ABC-D くらいの難易度と問題傾向だと思うんだよね。なぜすぐ解けない。ところで、問題文が難しかった。「例えば 1,173,9090 は “Neq Number” です。」とあるが、1と1が並んでいるのに Neq Number であるとはどういうことかと、Neq Number の定義を何度も何度も読み直してしまった。この日記を書いている今気がついたことだけど、3桁区切りと4桁区切りが混在している不自然さを読み取らなければいけなかったのですか。■C 問題「Not Median」。どういうときに区間の幅が伸びていくかというと、ある数の左側にある数列が、ある数との比較において高低高低高低高低……と並んでいて、反対側には低高低高低高……と並んでいるときに、どういう区間を選んでもある数が中央値になることが避けられない。問題は、そういう均衡を破る最初の位置を効率良く見つける方法。過程を飛ばして結論を書くと、高高となる位置と低低となる位置を記録する2本の BIT を使った。高低は相対的なので処理順を1から N の順にした。そうすると最初は低低の位置はどこにもなく、すべての位置が高高の並びになる。これをスタートにして BIT を更新しながら答えを計算した。ところで、左右の端にある要素については効率良く数える方法がわからなかった。例えば入力が 4 3 5 6 2 1 7 で、4を中央値にしたくないとしよう。4との相対で数列を書き直すと 4 低 高 高 低 低 高 となる。高高や低低の並びを検索したとしても項数を奇数に揃えた途端に釣り合いがとれて4が中央値になってしまう。4 の左に低もしくは高のどちらでも存在していれば即座に答えが確定できるのだけど。だから両端の要素については線形時間を使って答えを出した。■B 問題「Make Many Triangles」はね、解ける人は 30 分くらいで解くみたいだけど(Ruby では2人)、自分にはさっぱりだった。3点以上が乗る直線を引いてグループを作ったとして、どういう規則でトリオを作っていけばいいのか、そういうやり方で答えが出せるのか、何もわからなかった。複数のグループに属する点の扱いもわからなかった。■■■@2024-03-14 B 問題。E8 さんの解説画像を見ました(それと類人猿の人の)。ダメなケースから考えていけば良かったみたい。たとえば、全てが一直線上に乗っているとき、三角形は1つも作れない。では1つだけ直線から外れていたら? 直線上から2点を選んで1つだけ作れる。以下順々にくりかえし。直線上の点が先になくなったときは、直線上にない点を選べばいいんです(※)。テキトーに3点を選べば大体の場合において三角形は作れるんです。だから作れないケースから考えている。そのためには最も多くの点が乗る直線を1本見つければいい(※)。提出 #51223271 (AC / 272 Byte / 342 ms)。へー、なるほどねー。ネタバレを読んだあとではいくらでも知ったかぶりができますけどね。当日は早々に見切りをつけて C 問題に専念していたわけで、次にこのような問題が出るときも、やっぱり途方に暮れて全く手が出ないと思うな。■※を付けた2つの部分に飛躍がある。自分では超えられない飛躍が。たとえば直線上の点がなくなったとき、他に選べる点が他の1つの直線に乗っている点だけだった場合は? わかりやすく2本の直線に半分ずつの点が乗っているとき、交互に2個と1個、1個と2個で組を作っていけば無駄なく三角形を作っていけることはわかるけど、いつでもこんな風にうまくいくだろうか。1本の直線にだけ注目して答えにたどり着くことが、やっぱりまだできない。


2024年03月09日 (土) [AtCoder] 今日はトヨタ自動車プログラミングコンテスト2024#3(AtCoder Beginner Contest 344)があった。コンテスト成績証自分のすべての提出。早解き大成功で棚ぼた青パフォの回だった。F 問題が壁だったのか。では ABCDE のふりかえり。■A 問題「Spoiler」。split を使う解答と sub/gsub を使う解答が考えられる。Ruby の split はたぶん Perl 由来の仕様なのか、split した結果生じる末尾の空文字列の要素が取り除かれる罠がある。たとえば ",,,,,".split(',') は空になる。論理的な結果が欲しければ第二引数に -1 を渡せばいい。nil を足し算してランタイムエラーを出すのを避けるには .to_s する方法があるけど、自分の好みは文字列埋め込みかな。明示的な型変換はダサいと思ってる。他には文字列と配列の明示的な .dup も書きたくないものの例。なんでだろうね。文法的なキーワード(これも書きたくないもののひとつ)と同じく、形式的で冗長で、必要ではあるかもしれないけどノイズであり、自分が書いているロジックとは無関係だと思ってるからかな。もっとも、アプリケーションドメインとソリューションドメインの対比で考えると、形式的だろうが冗長だろうが足下の物理的側面を無視すべきでない状況があるのかもだけど。■B 問題「Delimiter」。Ruby が入力を改行区切りで与えてくれるので reverse して出力するだけ。■C 問題「A+B+C」。予め全組み合わせを試して作れる和を列挙しておける制約。判定は Hash で。Hash も二分探索も使わないのは横着なのよ。■D 問題「String Bags」。なんの工夫もなく試行して答えを出して許される制約。何回の操作で何文字目まで作れたかの DP。■E 問題「Insert or Erase」。効率的な insert/delete ということで、SortedSet がない Ruby の頼りになる味方 BIT の影がちらつくけども、次の要素/前の要素をポイントするリンクリストを構成すればいい。■F 問題「Earn to Advance」。制約が小さく見えるけど制限時間が4秒。パラメータが多くなりすぎるのをどうすれば良いのか。位置(i,j)、待機した回数、パス上の最大の P、所持金。所持金は必ず P 未満になるはずで、待機した回数が増えるほど所持金も多くないと割に合わないというあたりで候補を整理できそうに思ったが、それでは TLE×20 が TLE×14 になっただけだった。Array#bsearch_index と Array#insert でソート列を維持する仮実装でそれなのでまだ改善の余地はあるのだけど、それで TLE が完全に解消されるのかどうかがわからない。実装をがんばるより頭を使うべきところなのではないか。■■■@2024-03-13 F 問題。ルートを逆順に見ていきながら、待機数と残コストのペアを候補として記録していく DP をした。ゴールまでの残コストがわかっているので、各マスで即座に待機数を決めることができて、パラメータリストから経路上で最大の P というパラメータを消すことができる。提出 #51184903 (WA×9 / TLE×6) のち 提出 #51185273 (AC)。WA の原因は 22 行目と 25 行目にあって、十分に待機してみる候補が不足していた。TLE の原因は 26 行目にあって、配列を比較するソートが遅い。■十分に待機しない候補とは何かという補足。最初に候補として考えていたのは、まったく待機せずにコストを先送りする候補と、ゴールまでのコストを賄うのに1回だけ少なく待機する候補。これは何かというと、(1,1) から最大の P に到達するまでのパスで、待機して得た所持金と負担したコストの差分次第では、最大の P で待機する回数を1回だけ節約することができると思ったから。そういう例外的なケースに注目するあまり、最大の P で十分に待機するという当たり前のケースが抜けていた。■気になるのは、各マスにおける候補の数がどれだけ膨れ上がるかということ。22 行目と 25 行目を見て上か左に1マス移動するごとに3倍になると考えるなら破綻する。実際には待機数が増えたなら残コストは減らなければいけないという選択が働くので、待機数0の候補も残コスト0の候補もそれぞれ1つだけしか残らない。3つの候補のうち2つがそういうものだ。大体は効率的な待機と効率的なパスによって淘汰されると期待しているんだけど、待機数0、待機数1、待機数2、……と、ゾンビのように目のない候補が列をなして処理コストを引き上げる懸念がないではない。最悪の場合はどうなっているだろうか。ゴールまでのパスの数だけ候補があるという最悪のケースがありうるだろうか。その数は 2N から N を選ぶ組み合わせみたいな数になるんだけど。それよりは P や R、D の上限から待機数とコストの種類数が 10^9 に制限されている方が先に天井になるが、それでも解説と同じ O(N^4) にはならない。候補数の上限が N^2 で抑えられて初めてそう言えるが……抑えられるんですか?■さっき「待機数が増えたなら残コストは減らなければいけない」と書いたけど、現在のマスで待機して得られる所持金が p だとして、「待機数が ds 増えるなら残コストは p*ds 以上減らなければいけない」と主張しても良いのではないか。提出 #51204120 (AC / 1666 ms)。マイナーチェンジを無視すると実質的な変更は 26 行目のみ。条件式が2つ増えている。最初の AC が 2167 ms だったから、まあまあ早くなった。個別のケースを見ると4桁 ms かかっていたケースが1つを除いてほぼ 10 倍早い3桁 ms になっている。最後に残った4桁 ms が 1666 ms だということ。けっこう効いたね。そして、自分の解法はハックケースによって撃墜されうるものだったと、詰めの甘さが明らかになったような気がします。テスターさんの想定嘘解法に入っていなかったのでしょう。


2024年03月02日 (土) [AtCoder] 今日は ABC343 があった。では ABCDE のふりかえりを。■A 問題「Wrong Answer」。言われた通りにやる。だから答えを 0..9 の範囲で探したけど、2つの数字を選んだら必ずそのうちの1つ以上が答えになることには気がつかなかった。■B 問題「Adjacency Matrix」。B 問題からグラフかとびびったけど、グラフ問題を解くために隣接行列形式のグラフ表現に慣れておきましょうね、という問題だった。■C 問題「343」。N が 10**18 以下の制約。列挙はできないなと思ったけど、平方数なら列挙できるかな、いやできないなと思って、もう一度問題を読んだら立方数だった。立方数なら列挙できる。脊髄反射をやめて問題を読もう。読んで頭に入れよう。■D 問題「Diversity of Scores」。ハッシュ表で数えます。■E 問題「7x7x7」。制約の元になる数字は7と小さいけど、これが何乗にもなるので制約の厳しさが見積もりにくい。結果的にはがちがちに厳しくはないけどゆるゆるでもないという制約だった模様。自分の AC 提出はちょっとだけ工夫した脳死愚直解で 1892 ms だったけど、同じ Ruby で 81 ms の提出がある。AC が早い順に 81 ms、319 ms、1555 ms、1892 ms となっている。おかしくない? 時間をかけたほど出来が悪いっておかしくない? 自分の工夫は総当たりする範囲を限ったこと。1つめの立方体は C(0,0,0) で決まり。2つめの立方体の1つめの軸は 0..7 の範囲で網羅できる。2つめの軸は1つめの軸以下の範囲に限って良い。3つめの軸は同様に2つめの軸以下に限る。3つめの立方体の置き方をどうするか。最適な置き方がわかるなら全探索などしていない。V3 がゼロか正かで場合分けをして、ゼロなら1つめの立方体と重なったり重ならなかったりする範囲を列挙したが、2つめと重ならない範囲とアンドを取っても良かったか。V3 が正の場合は1つめと2つめの立方体の両方と重なる範囲を列挙した。あとは空間に1、2、3とマーキングしていってそれらの個数が V1、V2、V3 と一致しているかを確かめた。AtCoder Problems によるとこの E 問題が青 diff の一方、より配点が高い F 問題が水 diff だったらしい。報われないなあ。■F 問題「Second Largest Query」。AC がまだなので不確かだけど、セグメント木で2番目に大きい数が求められるのではないか。目当ての数がわかったら、範囲内にある個数を BIT もしくはセグメント木で数えられるなら数えたいけど、数の種類数×範囲の幅≦20万の2乗になるので工夫が必要。内部データを Hash で持つ BIT でクリアできるならお手軽だけど、ある程度運任せになるうえ定数倍も重い。SortedSet があればそれが最適だけどない。A,B-木でも良さそう? だけど以前の実装をこの問題に適合させるのが難しかった。もう内部構造を覚えていない。効率良く insert できるソート列を2本用意したら、delete 操作は実装しないで済ませられる。■F 問題。他の人の提出を覗いてみた。セグメント木だけで個数も数えられるっぽい。そうか、全部の数を数える必要はないのだ。トップ2の値と数だけ覚えておけばいいのだ。セグメント木の使いこなし術が足りていない。■F 問題。サンプル以外 TLE になった。提出 #50851673 (TLE)。完敗です。完全に何かがおかしい。■E 問題。立方体の共通部分を計算で求めると速いらしかった。3次元の重なりをイメージするのは難しいけど、やってみたら区間の共通部分を3回求めるだけだった。提出 #50880639 (AC / 948 Byte / 417 ms)。IX 関数で直方体の共通部分を求めて、V 関数で直方体の体積を求める。どちらもワンライナーで書ける程度の簡単な式。あとはテキトーに6重ループで列挙して簡単な3者の包除。だけどこれでもまだ 417 ms かかっている。81 ms は異次元じゃない? Yes になり得る入出力を全ケース埋め込んだと思しきこちらの提出 #50846546 が 108 ms……はジャッジ起動後の第一ケースの特異例だとして次点が 57 ms なんだけど、ほとんど遜色がないよ。■F 問題。トップ2の合成をするのに Hash を使った集計をやめてネストした if 式で3分岐×3分岐=9分岐の結果をベタ書きしたら間に合った。提出 #50881793 (AC / 1063 Byte / 1670 ms)。そんなにかわるんだ。他の人の TLE/AC 提出の差分を見ていると、セグメント木の初期化を 2N でやるか NlogN でやるかでも結果が分かれるみたい。シビアだ。


2024年02月25日 (日) [AtCoder] 昨日は HUAWEI Programming Contest 2024(AtCoder Beginner Contest 342)があった。結果は知らない。ABCD のふりかえりと EF の精進を書くよ。■A 問題「Yay!」。人間はひと目で見つけて数えて答えが出せるけど、コンピュータにやらせるのが同じ程度に簡単なわけではない。Ruby には便利メソッドがあるので Array#tally だとか Hash#invert を使って見た目だけは簡潔にできるけども、さもなければ手間を惜しまず堅実にステップを刻むのがいいと思う。■B 問題「Which is ahead?」。人から位置への逆引きインデックスを作っておく。A 問題より簡単では?■C 問題「Many Replacement」。昨日の不調はここから始まっていた。前から順番に置換表を更新していってもサンプルが合わない。それは、連鎖的な変換が考慮されていないから。連鎖的、再帰的ということで UnionFind で解けるだろうとは思ったけど、どうにも無駄に牛刀を持ち出しているように思える。結局置換表を逆順に更新していくことで答えが出せたけど、12 分かかってるんだよなあ。他所で読むまで気付いてなかったんだけど、想定解は置換表(サイズ26)を毎回スキャンして置換する 26×Q≦520万ステップの愚直解法だったんだろうか。そうか、フルスキャンをしても 26 か。■D 問題「Square Pair」。いかにも D 問題らしく、シンプルに効率を求められる問題。苦手な部類。平方数を列挙しようと思ったけど、上限が A.max**2 になるのでためらってしまった。A.max は 20 万。そのループの中で A の各要素について対になって平方数を作るものの存在を確かめるとなると、A.max×N≦20万×20万 になる。次は素数を列挙しようと思った。A の素因数になり得る素数は2万個以下。A を素因数分解して奇数個の素因数の積として分類し直すと、掛けて平方数を作る組み合わせは同じグループからの組み合わせに限られる。このように答えの出し方はわかっているが、果たして2万×N で間に合うだろうか。比較的遅いことはわかってるけどとりあえず Integer#prime_division を使った解答を提出してみて、それで間に合っていた。約1秒。他の人の提出を見ていたら require 'faster_prime' しているものを見つけた。なにそれ知らない。■E 問題「Last Train」。これは精進。パラメータが多くて頭が壊れてしまった。解法はすんなり出てくる。ゴールの N に到着する最も遅い電車を始点にしてプライオリティキューでダイクストラ法をする。しかしパラメータが多いのと、最短ではなく最遅を求めるというので、普段と勝手が違って無限にバグを生み出し続けて時間切れになってしまった。キューに入れるのは時刻と街のペア。たくさんあるパラメータはキューに入れる次の時刻を計算するために使う。あとはがんばって頭の中を整理すれば答えは合う。だけど昨日は、列車の運行を逆向きにたどっていることが合わさって、出発時刻と到着時刻の前後関係がどうあるべきなのかとか、判断をするその時刻に k 項ある等差数列の先頭末尾どちらの数字を使うのかとか、およそすべてのポイントで間違えた。■F 問題「Black Jack」。これも精進。昨日も今日も WA を出したがやっと AC が出た。まず、ディーラーの値 y が L≦y の範囲でどういう確率で分布しているかを知るために 0 から N まで DP をする。E 問題もそうだったけど、この問題も考えることが多くてこんがらかる。y<L の範囲ではサイコロを振るけど、L≦y の範囲では振らない。今 DP で求めようとしているある場所にいる確率というのは、同時に、サイコロを振って次の場所にいる確率を求めるために使う値にもなるのだけど、L を境界として両者が異なる値を取るということ。そこをきっちり区別しなければいけない。ところで、サイコロは D 面あり、DP のためには D 個の値の合計が知りたくなるが、愚直に合計するには D の数が大きすぎることがある。こういうことを1つのループの中で全部考えながら整理するのは非常につらい。今回も evall のとき(20240128)と同じように class を使った別解(#50640033)を書いた。解答の後半は前半とは逆に N から 0 に戻る逆順の DP をした。N にいるときがスタート。サイコロを振れば必ず負け、サイコロを振らないときは y=N の場合を除いて勝つ。y=N の場合の確率は前半の DP ですでに求めている。後半の DP でもサイコロを振った場合の勝率を求めるために D 個の値の合計が必要になるので、前半と同じ class を使って楽ができる。そのクラス(LastNSum)を読み直していたら、@first が完全に無意味なことに気がついてしまった。pop 操作があるなら意味があっただろうけど、ないのでいらない。■自分のすべての提出。レート遷移は知らない。どれだけ減ったかなんて知りたくない。


2024年02月17日 (土) [AtCoder] 今日はトヨタ自動車プログラミングコンテスト2024#2(ABC341)があった。C 問題難しすぎ。では ABDEF のふりかえりを。■A 問題「Print 341」。問題文が意図的に不親切だけど、曖昧ではないので、指示された通りに出力する。■B 問題「Foreign Exchange」。0 から N-1 まで順番に処理する DP。■C 問題「Takahashi Gets Lost」。500 の3乗を計算してみて不穏な気配はあった。制限時間が長めの3秒だけど足りない。しかし Ruby で通すのが不可能というわけではないらしく、1秒、2秒、3秒程度で通している3つの提出がある。だったらしかたないね。想定解が愚直シミュレーションだとしても、それがだめなときに選ぶプランBを持っていないのが悪い。F を通したあとに 15 分残っていたら慣れない C++ で書き直したけども。Crystal を使わないのはね、処理系がインストールできないからなんだよね。Windows Vista にどうやったらインストールできるんだろう。Rust もできなかった。■D 問題「Only one of two」。二分探索。最初なぜか二分探索を2段階に分けて実行しようとしていたんだけど、2段階目を書いているときにそれがそのまま1ステップで答えを出せることに気がついた。無駄に時間を使ったね。■E 問題「Alternating String」。反転する区間の内部では操作1の前後で状態は変わらない。BIT などで境界部分の状態を記録すると、ある範囲の境界状態の累積が対数時間で取得できる。添字でバグらせてペナルティ 10 分。■F 問題「Breakdown」。残り 10 分ぐらいで一応の解答が完成したんだけど答えが合わない。条件の2つめ「x に隣接するいくつかの頂点からなる(空でも良い)集合 S であって、∑y∈S​Wy​<Wx​ であるものを選び、S に含まれる頂点それぞれに 1 個ずつコマを置く」のシグマを見落としていて、Wy<Wx なるすべての y∈S にコマを配置できるものだと思っていた。残り 10 分でこの思い違いは厳しいが、幸いにもある頂点を選ぶ選ばないの愚直2乗 DP が許されていたので間に合った。うれしい。何番目まででいくつ選んだときの最大がいくつという DP が求められていたら無理だった。解法は、W が小さい頂点から順番に答えを計上する。それは配置されているコマ数×倍率。倍率を決めるために W が小さい頂点から順番に DP をしているし、ある頂点の倍率を決めるためにも W 未満の範囲でまた DP をしている。■自分のすべての提出。C 問題が解けていないことを除けば上出来。コンテスト成績証。1400 に復帰しました。1500 にもう一度のせて青を窺いたいところ。■C 問題。提出 #50395575 (C++ / AC / 637 Byte / 93 ms)。提出 #50396690 (Ruby / AC / 259 Byte / 66 ms)。Ruby が速すぎる! コンテスト中にこれが通せないのはお前が抜けてるからだってはっきりわかんだね。■C 問題。Ruby で最初の AC であるこちらの提出 #50356929 を見ると、18 行目の uniq! がポイントかなと思った。自分の TLE 提出である #50356164 が3行目でやってる文字列置換も目的は同じだけど、やり方が拙くて不十分。自分は経路の冗長性を取り除こうとしているが、経路をたどった結果の到着点の重複を取り除くことで冗長性を除くべきだった。だけどそのときは方法が思いつかなかったんだよ。理由もわかる。重複を取り除くためにはいったん配列などに溜めて並べて比較する必要がある。だけど自分の解答の構成はループを回して逐次的に移動先を更新していた。同時には1つの到着点しか存在していないのだから、それらを比較して重複を取り除くという発想が自然には出てこない。全体を俯瞰して最適な構成を考えることができなかったのは、問題の理解が浅かったからにほかならない。残念だね。


2024年02月15日 (木) 「Windows 11 バージョン 24H2」はPOPCNT命令を備えたCPUが必須? 化石レベルでは起動せず - やじうまの杜 - 窓の杜」■今使ってるのは PhenomⅡ X3 だから 2010 年より前だけど SSE4a には対応してるみたいなので大丈夫だな。化石じゃないってお墨付きをもらっちゃった。


2024年02月10日 (土) [AtCoder] 今日は鹿島建設プログラミングコンテスト2024(AtCoder Beginner Contest 340)があった。では ABCDE のふりかえりと G の精進を。■A 問題「Arithmetic Progression」。やるだけなんだけど、step メソッドでうまくやりたかったね。ループを回してしまった。■B 問題「Append」。配列が扱えますかという問題。■C 問題「Divide and Divide」。C 問題らしからぬ制約にびびるけども、対数時間で底にたどりつく。1ステップ当たり2分岐あるのが不安だけど、メモ化再帰でダメなら泣いちゃう。Ruby で最短の提出 #50173926 はループなしの計算で解いている。式の中にビット長が2回出てきているのが目を引くが、意味はわかりません。■D 問題「Super Takahashi Bros.」。最初はステージ1から N-1 まで順番に処理する DP だと思った。しかしワープ土管は先へ進むだけでなく前に戻るパターンもある。D 問題でひっぱり出したくはなかったけど頭を使いたくもなかったのでプライオリティキューを貼り付けた。■E 問題「Mancala 2」。最初は前々回の D 問題 Island Tour のように、変化量をため込んでおいて最後に累積和を答えにするのかと思った。そうではない。操作のたびに箱にあるボールを数えて空っぽにしなければいけない。では愚直に操作しよう。BIT で効率良く処理しよう。自分にはめずらしくコメントが書いてある>#50168931。そうしないとややこしくて間違えると思った。1ループ当たり BIT の操作が最大8回あり、入力と出力のそれぞれで N 回の操作がある。N と M の最大が 20 万のときに、(2N+8M)logN のステップは Ruby では非常に不安。わかりやすさのために処理を刻んだけど、TLE になったらいくつかの BIT 操作をまとめるせこくて間違いやすい節約術が求められていた。幸いにも出してみたら 572 ms で余裕のセーフ。■G 問題「Leaf Color」。まず頂点数1の誘導部分グラフは必ず OK。頂点数2のパスグラフも同色の2頂点を組み合わせて問題なく作れる。3頂点から様子が異なる。2頂点を結ぶパスに3頂点目が含まれている場合、この誘導部分グラフは2頂点の組み合わせとしてもう数えてしまっている。余りの数で答えなさいという出題形式から予想できることだけど、頂点同士の個別の組み合わせ、個別のパスをひとつひとつ考慮して数を数えることは許されない。どういう特徴量によれば計算で数が数えられるのか。ある部分木について、色ごとに端点の選び方の通り数を記録した。あとは DP。ある頂点を根とする部分木について、子と子の組み合わせを数え、根と子の組み合わせを数える。提出 #50189012 (AC / 591 Byte / 1023 ms)。木 DP はコードが長くなりがちだけど、9割方は定型の処理であって、この問題に固有の部分は 20 行目と 25 行目ぐらいのもの。その式が見えるまでは何度も何度も合わないサンプルに苦しむんだけど。やっと見えても最初は TLE (#50187841) だったりした。マージテクが使えるように数える数を工夫して、別口で行っていた集計もすでにある数を流用するようにしたら AC だった。こういう解ける G 問題を得点にしたいなあ。正直、木の問題はボーナス問題だと思っている。自分のレート帯を基準にしてだけど、知っているべきことは全て知っているし、解けない問題はないと思っている。こういう強気の姿勢大事。気持ちが負けていると解けない理由を探してしまって解けるものも解けなくなる。そしてあえて水をさすことを書くと、気持ちだけでは解けない問題は解けないのもまた事実。■F 問題「S = 1」はさっぱりです。これが水 diff ってまじなのですか。青じゃないということは、目の付けどころ次第であっさり解けるタイプの問題なのかな。あっさりとさっぱりは似ているけど通じていないよね。私はさっぱりの方でした。三角形の面積の公式を検索して |XB-AY| = 2 の式までは出ていた。しかし探索ができる制約ではなく、そこから何も手が出なかった。高校数学の演習課題でよくあったパターン。手段は授業で教わっているので、ヒントをもらえば最後まで書ける。だけど最初のとっかかりが何もなくて途方に暮れる。それはつまり、知識はあれども理解するには至っていないということなんだろう。そういうようなことが『技術の創造と設計』(畑村 洋太郎) などに書いてある。