/ 最近 .rdf 追記 設定 本棚

脳log[読: 2005-11-03~]



2005年11月03日 (木)

[][][文庫] 葉山 透【9S(ナインエス) (電撃文庫)】 アスキー・メディアワークス

こいつは熱い。序盤からぐんぐん読ませてくる。天才の遺したオーバーテクノロジーを使ったバトルに、監禁された戦闘美少女。平凡に見えて秘めた実力を持つ主人公。萌えも忘れていない。

  • 弱点は自分に向けられた好意・思いやりが分からないこと。超人的な頭脳と洞察力で戦闘では他者の動きや思考を読んで先んじるのに、そっち方面は経験がないため極端に鈍くなる。
  • ツンツンした喋りはいつデレに変わるのか。
  • ぱんつはいてない属性装備。(注: イラストがあるわけではない)

エンターテイメントとして完成された出来栄え。


2005年10月25日 (火)

[][][文庫] 清水 マリコ【嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)】 メディアファクトリー

「嘘」シリーズ1作目。"すこしふしぎ"なお話。2作目の『君の嘘、伝説の君』の○○○落ちはちょっとがっくり来たので、ふしぎをふしぎのままにしておいてくれたこっちの方がおすすめ。

[][][マンガ][コミック] 真船 一雄【K2 3 (3) (イブニングKC)】 講談社

スーパードクターKの続編も早3巻目。小学2、3年生の頃(多分)に少ない小遣いでドラえもんとどちらを買うか悩んだ身としては買わずにいられない。

始まったばかりなのでキャラクターの魅力は前シリーズに及ばないけど、それ以外は満足。先代の Kが 6年前に死んでるという設定を生かして、当時の Kが治療できなかった患者を、現在の Kが進歩した技術で治療する、という一連の話が現在の柱。3巻では心房細動の治療に使われた機械が印象に残った。リアルタイムに心臓の電気的興奮状態を視覚化して異常興奮してる部位を特定するって部分。


2005年10月21日 (金)

[][][文庫] 米澤 穂信【氷菓 (角川スニーカー文庫)】 角川書店

昨日の愚者のエンドロールがシリーズ2作目で、今日読んだ氷菓が古典部シリーズ1作目。どちらも面白かった。大がかりな謎も殺人事件もないけどミステリの体裁は整ってる(と思う)し、高校生を描いたものとしても読める。一粒で二度おいしいってやつ。古典部部員の 4人はキャラが立ってるし、語り部でもある折木奉太郎の立ち位置には共感して憧れる。


2005年10月20日 (木)

[][][文庫] 米澤 穂信【愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)】 角川書店

学園祭の出し物にミステリもののビデオ映画を作ることになった。けれど解決編に当たる部分の脚本ができあがっていなくて、トリックや犯人など脚本の続きを、途中までの映像と関係者の話から推理することに。

ミステリ読みには常識の範疇かもしれないけど、推理小説というものに関して作中で語られることがちょっと勉強になる。ノックスの十戒とか物理・心理・叙述トリックとか、聞きかじった単語が出てくると嬉しい。

いま見たばかりの映像を、そして昨日までの三日間のやり取りを、ゆっくりと思い出しながら……。それらを結び付けていく。俺ならば、きっと……。

-

……そして俺は、自分が結論に辿り着いたことに気がついた。

198ページの内容(↑)。

ミステリを作者と読者の対決だとは思ってないので、探偵さんに先んじて自分で推理をしたことはないんだけど、たった一行の行間で結論を出されたのに慌てて思いつきで犯人をでっちあげてみた (毛利小五郎風に)。そしたらそれが(とりあえずの)正解だった。

まあ、それが嬉しくてコレを書いてるんだけど、それだけじゃ探偵でなく推理作家止まりらしくて、黒幕に踊らされる道化に過ぎなかった。結局にわか探偵は毛利小五郎よろしく本物の探偵(コナンくん折木奉太郎)に席を譲るのでした。


2005年10月17日 (月)

[][][マンガ][コミック] CLAMP【×××HOLiC(7)(KCDX)】 講談社

[][][マンガ][コミック] 赤松 健【魔法先生ネギま! (12) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3587巻))】 講談社

最後に収録されてた回が特に良かった。エヴァにはもっと語ってもらいたい。


2005年10月16日 (日)

[][][文庫] 米澤 穂信【春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)】 東京創元社

諦念と儀礼的無関心を自分の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を。(p243)

高校生になったのを機に小賢しい知恵を隠して小市民として生きることを目指す小鳩くんと、同じく過去を捨て小市民を目指す小左内さん。ふたりは恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある。

とはいえ日常の中にもちょっとした謎や腹の立つことには事欠かないわけで、小鳩くんと小左内さんは小市民の皮を被り続けることができるのか。小市民シリーズ、続刊期待です。


2005年10月13日 (木)

[][][文庫] 桜庭 一樹【ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)】 早川書房

  • 「少女」と「青年」に関する記述が面白かった。
  • 第一部の中世と第二部の少し未来のシンガポール。意味ありげな相似、でも肩透かし。
  • 「箱庭」?

分かり易い解説→ http://www.13maid.com/badtrip/weblog/archives/000027.html (BAD_TRIP 新装版)


2005年10月05日 (水)

[][][文庫] 藤原 祐【レジンキャストミルク (電撃文庫)】 メディアワークス

頭が良い(風な)主人公が気に入らない。あれこれ思考を巡らせて、夜の街を巡回……したりはしないけど、不測の事態が生じれば自分の失策を恥じて。そういうお利口なところは「戯言だけどね」で流してくれないと。

とはいえ、主人公がいけ好かないってだけで読まないのはもったいないので次も読む。

コレ(↑)、chapter 3まで読んだ感想。chapter 4は俄然面白かった。何といっても舞鶴 蜜。こんなツンデレさんをクライマックスまで温存しておくなんて憎すぎる。藤原 祐が憎い。こんな秘密兵器が出てきたらテンションも上がりますって。とっとと二冊目出してください。

chapter 4では主人公の実力が他の登場人物に認められてるので、主人公に対して「なんなんだよお前は」みたいな感想を持つこともなくなりそう。


2005年10月03日 (月)

[][][単行本(ソフトカバー)] 桜庭 一樹【少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)】 東京創元社

見下げはてな (20050923p2)


2005年10月02日 (日)

[][][文庫] 海原 零【銀盤カレイドスコープ〈vol.5〉ルーキー・プログラム:Candy candy all my rules (集英社スーパーダッシュ文庫)】 集英社

久々に桜野タズサのダークサイドをみた。4巻ではなんだかんだとお姉ちゃんしてたけど、キャンディには容赦なかった。傍観者の自分までハラハラさせて、「そこでフォロー入れるんだろ」とか仏心を見せてくれるのを期待するんだけど、桜野タズサにそんな持ち合わせはなかった。打たれても自分で立ち上がれる強さとか実力を持ってる人に対してはそれでいいんだけどね、凡人には付き合い難い。ちょっと遠く感じてしまった。


2005年09月28日 (水)

[][][文庫] 坂入 慎一【F エフ (電撃文庫)】 メディアワークス

普通でない精神と特異な能力を持った人間と人外の出てくるお話。個性的すぎる周囲の人間の中で、主人公サヤの見せる優しさがこの本唯一の普通っぽい部分。どうしてこの部分を突いてサヤを萌えキャラ化しないのかと。

次も一応チェックするけど先を読ませる力がちょっと弱い。


2005年09月23日 (金)

[][][文庫] 高殿 円【銃姫〈5〉The Soldier’s Sabbath (MF文庫J)】 メディアファクトリー

第一部の締めになるはずの巻だったのだけど

前巻のラストがあまりにアレだったので、担当さんが「ここは一発みんなが幸せになれるラブな短編集でも…」ともみ手しながら提案してきた

ので

メガネとか軍服とか天下一武闘会とか執事

になったらしい。

だもんでシリアスな話や本筋の進展は無し。(人は死ぬけど…)。息抜きというか次への溜めというかそんな巻。本編も良かったけどあとがきと(カバー折り返しの)著者紹介文が相変わらずの調子で、こんなに続くと次は期待しちゃうよ。


2005年09月21日 (水)

[][][文庫] 中村 九郎【ロクメンダイス、 (富士見ミステリー文庫)】 富士見書房

約300ページ中115ページまで読んだけど読み続けるのが辛い。置いてけぼり。

  • 恋をしないと一年で死んでしまうと告げる医者。何その病気?
  • 恋をしないと死ぬっていうわりに普通。本当に病気?
  • 体にカードを挿入?
  • 主人公の考えを見透かして次々情報を与えてくる妹。超能力者?

どういう世界なのか掴めないまま話が進んで行くのでストレスがたまる。主人公の妹にしてから実在するのか幻覚なのか曖昧。主人公の知らない情報を持ってるので幻覚ではないだろうが、超越しすぎで現実感がない。

これまでのところハンディキャップもちょっと違う世界も必要ない。もっとチェリーを。