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脳log[本: 2005-11-07~]



2005年11月07日 (月)

[][][文庫] ジャック ケッチャム【隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)】 扶桑社

初ケッチャム。名前を知ったのは 第14回 ちょっと黒すぎる夏——原作:佐木飛朗斗 漫画:桑原真也『R−16』(ニュースな本棚・水曜日・マンガばかり読んでるとバカになる/スズキトモユ)。

期待通りの痛さ。それでもデイヴィッド少年の存在によってグロさだけを売りにした話に終わってない。それにアマゾンのカスタマーレビューによればこれは実話を下敷きにしているらしい。実際にあった事件なのだ。そしてケッチャムは小説の最後で手心を加えている、とも。(ノンフィクションだったら単なるグロ話に終始し、最後のちょっとした救いも読者には与えられなかったわけだ)

ケッチャム作品と実話(HIGH TOONED SON OF A BITCH!)


2005年11月05日 (土)

[][][文庫] 有川 浩【塩の街―wish on my precious (電撃文庫)】 メディアワークス

一章、二章を読んで オムニバス・いい話 なのかと思ったら三章から主役二人のストーリーが動き始めた。曖昧だった世界が急に具体的になり、自衛隊、戦闘機、「大人」などが出てくる話に変わる。二章で投げなくてよかった。


2005年11月04日 (金)

[][][文庫] 葉山 透【9S(ナインエス)〈5〉 (電撃文庫)】 メディアワークス

[][][文庫] 葉山 透【9S(ナインエス)〈6〉 (電撃文庫)】 メディアワークス


2005年11月03日 (木)

[][][文庫] 葉山 透【9S(ナインエス) (電撃文庫)】 アスキー・メディアワークス

こいつは熱い。序盤からぐんぐん読ませてくる。天才の遺したオーバーテクノロジーを使ったバトルに、監禁された戦闘美少女。平凡に見えて秘めた実力を持つ主人公。萌えも忘れていない。

  • 弱点は自分に向けられた好意・思いやりが分からないこと。超人的な頭脳と洞察力で戦闘では他者の動きや思考を読んで先んじるのに、そっち方面は経験がないため極端に鈍くなる。
  • ツンツンした喋りはいつデレに変わるのか。
  • ぱんつはいてない属性装備。(注: イラストがあるわけではない)

エンターテイメントとして完成された出来栄え。


2005年11月01日 (火)

[][][文庫] 桜庭 一樹【荒野の恋〈第1部〉catch the tail (ファミ通文庫)】 エンターブレイン

発売されてすぐに一冊買ってるんだけど。105円だったし。つい。

[][][文庫] 御影 瑛路【僕らはどこにも開かない (電撃文庫)】 メディアワークス


2005年10月30日 (日)

[][][文庫] 有川 浩【塩の街―wish on my precious (電撃文庫)】 メディアワークス

[][][文庫] 飛田甲【夏祭りに妖狐は踊れ (ファミ通文庫)】 エンターブレイン


2005年10月27日 (木)

[][][文庫] 清水 マリコ【あなたに胸いっぱい―メガネっ娘☆初恋 (美少女文庫)】 フランス書院


2005年10月25日 (火)

[][][文庫] 清水 マリコ【嘘つきは妹にしておく (MF文庫J)】 メディアファクトリー

「嘘」シリーズ1作目。"すこしふしぎ"なお話。2作目の『君の嘘、伝説の君』の○○○落ちはちょっとがっくり来たので、ふしぎをふしぎのままにしておいてくれたこっちの方がおすすめ。


2005年10月21日 (金)

[][][文庫] 米澤 穂信【氷菓 (角川スニーカー文庫)】 角川書店

昨日の愚者のエンドロールがシリーズ2作目で、今日読んだ氷菓が古典部シリーズ1作目。どちらも面白かった。大がかりな謎も殺人事件もないけどミステリの体裁は整ってる(と思う)し、高校生を描いたものとしても読める。一粒で二度おいしいってやつ。古典部部員の 4人はキャラが立ってるし、語り部でもある折木奉太郎の立ち位置には共感して憧れる。


2005年10月20日 (木)

[][][文庫] 米澤 穂信【愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)】 角川書店

学園祭の出し物にミステリもののビデオ映画を作ることになった。けれど解決編に当たる部分の脚本ができあがっていなくて、トリックや犯人など脚本の続きを、途中までの映像と関係者の話から推理することに。

ミステリ読みには常識の範疇かもしれないけど、推理小説というものに関して作中で語られることがちょっと勉強になる。ノックスの十戒とか物理・心理・叙述トリックとか、聞きかじった単語が出てくると嬉しい。

いま見たばかりの映像を、そして昨日までの三日間のやり取りを、ゆっくりと思い出しながら……。それらを結び付けていく。俺ならば、きっと……。

-

……そして俺は、自分が結論に辿り着いたことに気がついた。

198ページの内容(↑)。

ミステリを作者と読者の対決だとは思ってないので、探偵さんに先んじて自分で推理をしたことはないんだけど、たった一行の行間で結論を出されたのに慌てて思いつきで犯人をでっちあげてみた (毛利小五郎風に)。そしたらそれが(とりあえずの)正解だった。

まあ、それが嬉しくてコレを書いてるんだけど、それだけじゃ探偵でなく推理作家止まりらしくて、黒幕に踊らされる道化に過ぎなかった。結局にわか探偵は毛利小五郎よろしく本物の探偵(コナンくん折木奉太郎)に席を譲るのでした。


2005年10月18日 (火)

[][][単行本] 米澤 穂信【さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)】 東京創元社

[][][文庫] 米澤 穂信【氷菓 (角川スニーカー文庫)】 角川書店


2005年10月17日 (月)

[][][文庫] 米澤 穂信【愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)】 角川書店


2005年10月16日 (日)

[][][文庫] 米澤 穂信【春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)】 東京創元社

諦念と儀礼的無関心を自分の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を。(p243)

高校生になったのを機に小賢しい知恵を隠して小市民として生きることを目指す小鳩くんと、同じく過去を捨て小市民を目指す小左内さん。ふたりは恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある。

とはいえ日常の中にもちょっとした謎や腹の立つことには事欠かないわけで、小鳩くんと小左内さんは小市民の皮を被り続けることができるのか。小市民シリーズ、続刊期待です。