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脳log[2023-07-11~]



2023年07月11日 (火) [AtCoder][Ruby] 言語アップデートにより次の Ruby は 3.2.2 になる見込み。Ruby は定数倍の違いで AC になったり TLE になったりすることがままあるので、ぎりぎりの問題がどうなるのか興味がある。20230619 で解いた Good Vertices は書き方の違いで TLE と AC が分かれた問題なのでちょうどいいだろう。1995 ms でぎりぎり AC だった提出 #42753403 をコードテストで実行してみた。1998ms@271.png1058ms@322.png。わお、倍早い。他にも Ruby-2.7 で遅くて Ruby-3.1 では(ということは当然 3.2 でも)改善しているものに素数判定があって、ruby27 -rprime -e "p (2**61-1).prime?" は全然返ってこないが 3.1 では数瞬で true が返る。


2023年07月09日 (日) [AtCoder] 今日は ARC164 があった。くやちい。C 問題が AC だったのがくやしい。コンテスト成績表自分のすべての提出。以下 ABC のふりかえり。■A 問題「Ternary Decomposition」。とりあえず3進数を考えます。純粋な3進数と違うところは、各桁の上限が2に限られないということ。どういうことか。n=9 のとき、3^0 ×9個が k の上限で、3^2 ×1個が k の下限。もうちょっと書くと下限は3進数で表したときの各桁の和。その範囲外なら No。範囲内であれば、ある桁を崩して1つ下の桁を3個増やすことができる。つまり2個ずつなら調整が可能。奇数個の調整は不可能。■B 問題「Switching Travel」。白黒白黒……とパスを辿っていったとき、白白もしくは黒黒の辺によって閉路が生じるなら答えは Yes だと思った。それを BFS で実装したら WA だったので UnionFind で実装し直して AC になった。何が悪かったのかはわからない。嘘ですわかります。白黒の辺だけを考えるときグラフが連結だとは限らないので一応すべての頂点を始点にして BFS をしたのだけど、訪問済みフラグを流用していた。だから白白もしくは黒黒の辺で訪問済みの頂点にぶつかったとき、それが異なる連結成分を結んでいるのか閉路なのか区別できなかった。N 回 N 要素の配列を確保することが許されないので流用したのだけど、訪問済みフラグの値を工夫しないといけなかったらしい、BFS/DFS でやるならね。ほら WAAC■C 問題「Reversible Card Game」。B 問題の AC から1時間弱の時間が残っていたのだけど、ほぼほぼ途方に暮れていた。何が最適な戦略なのかさっぱりだった。終了 10 分前くらいから書き始めたのはこういうの。まずカードを裏が大きい(A≦B)と表が大きい(A>B)で分ける。裏が大きい(A≦B)カードについては何もすることがない。だってね、全部のカードが A≦B だったとしよう。Bob は Alice が引っ繰り返したそばからカードを得点に変えていくのが最善。だから他にカードがあるときに Alice はひっくり返さないし、Bob もまだ取らない。では A>B のカードについてはどうか。これは A-B が大きい順に Alice が A を隠す(裏が大きいカードに混ぜる)、Bob がカードを得点にするということを繰り返す。表が大きいカードが1枚だけ余ったらうまいこと考える。それがサンプルの1。なんで終了6分半後に AC だったんだよー。■C 問題はもっと単純だったらしい。「B の大きいペア数が奇数のときは、1 枚だけ低い値をとらされるようだ。低い値は何を取らされる? Alice がどうがんばっても、Bob は最もリスクの低いカードを選ぶことができるようだ。abs(B-A) が最も小さいカードを選べばいい。」 言われればそう。Alice が裏返して隠した表が大きいカードも、後半戦で裏返すそばから Bob に得点に変えられてしまうのだから。


2023年07月08日 (土) [AtCoder] 今日はデンソークリエイトプログラミングコンテスト2023(AtCoder Beginner Contest 309)があった。AC までの所要時間が A=3分(+1ペナ)、B=14分(+1ペナ)、C=5分、D=9分、E=8分、F=49分(+6ペナ)。CDE にくらべて AB の難しさが際立っているね(大嘘)。以下 A-F の振り返り。■A 問題「Nine」。横着をしようとすると案外間違えるグリッドの隣接判定。グリッドで BFS/DFS をするときの有効な移動先に相当する……とか考えたのがペナルティの原因か。「左右に隣接しているか判定してください」という問題だったのに「左右に」を読み落として上下に隣接している場合も Yes と答えてしまった。■B 問題「Rotate」。ABC305-C「Snuke the Cookie Picker」もそうだけど、図形的な操作を人間はひと目で認識できるけど、それをコードに落とし込むのは案外難しいという問題。がんばってやる。ペナルティの原因は1行目と最終行では移動の向きが左右逆だということがコードに反映されていなかった。自分の解答は Array#rotate とか Array#transpose を使うものになってるけど、i とか j とか i-1 とか i+1 とかが入り乱れると絶対に3か所は間違えるので、できるだけ添字を操作しない書き方をするようにしている。DP なんかでも添字を操作しないでいいように Enumerator#with_index とか Array#zip を使う。提出前に修正できたけど今日だって四隅付近で参照する要素を何度も間違えたし。■C 問題「Medicine」。答えは a+1 日目のどれかもしくは1日目。以上。■D 問題「Add One Edge」。入力されるグラフはちょうど2つの連結成分に分かれている。以上。■E 問題「Family and Insurance」。入力は木。この形式の入力を初めて見たのはこのとき>「制約の 1≤pv<v の解釈に一瞬詰まったけど、pv の上限が v であることで、逆向きにスキャンするだけで子から親へ順序よく処理できる親切設計だとわかった」。最近では ABC295-G「Minimum Reachable City」。有効な保険を親から子に伝播させていくか、子が親から引き継ぐかでちょっと迷ったけど、入力の形式から子が親を参照する方が素直に実装できる。その際に番号の昇順に処理することで親の処理が先で子の処理が後になることを保証できる。1代先まで有効な保険は2代に渡って有効な保険だという数字のずれに注意。もうひとつ。サンプルの1が親切だったのだけど、同じ人が複数の保険に加入していることがある。期間の短い保険で上書きしないように注意。■F 問題「Box in Box」。6ペナとバグり散らかした。方針はわりとすぐに決まって、まず入力される3つ組はソートする。縦横高さに3つ組以上の意味はないし、対角線を縦横高さにする問題でもない。3数を A≦B≦C として A の昇順に処理を進めるならあとは B1<B2、C1<C2 となる (B1,C1)、(B2,C2) を見つける問題になる。B を添字とするセグメント木に C の最小値を記録していけば見つけられる。複数の実装ミスを順番に潰していくことで WA×20→WA×11→WA×6→WA×5→WA×2 という経過をたどった。まずそんなにバグらせるなと、そしてバグ修正は律儀に1つずつやらなくてもいいんだと、言いたい。提出のたびに気持ちは G 問題へ移っていたのだけど、WA が出るたびに泣く泣くバグ修正のため F 問題に引き戻された。最初の提出にかけたのは 19 分でそのときに全体の形はできあがっていたのに、その後デバッグに 30 分かけている。G 問題を考えるどころではなく5完と6完の瀬戸際だった。■今日は冴えない日だったな。コンテスト成績表自分のすべての提出(※要ログイン)。


2023年07月05日 (水) 頼まれて家の Wi-Fi の事前共有鍵を入力したとき、「Amazon に保存する」という不穏なオプションのチェックマークはぬかりなく外したのだけど、その後にアマゾンから送られてきた別のデバイスが最初からネットワークへの接続方法を知っていた。不正アクセスでは?■「Wi-Fi設定のAmazonへの保存に関するよくある質問 - Amazonカスタマーサービス」 便利ではなく選ばれにくく選んでもらいたいとも思われていないであろう選択が機能していない疑い。■「Amazonで買うとWi-Fi設定が不要に。スマートホーム規格「Matter」への取り組み - AV Watch」 もちろんロッカーに鍵を預けてはいない。


2023年07月04日 (火) [AtCoder] 精進。ABC009-D「漸化式」(黄 diff)。ABC を古い方から埋めていく取り組みでつまずいてつまずいたままになっている最初の問題。ベルトコンベア式に入力を出力へ変換していく装置がある。10^9 回の処理を繰り返すわけにはいかないのでどうやってプロセスを加速するか。どこかのツイートで行列累乗だと読んだんだよね。たしかに、それ以外にない見た目をしている(しかし気がつかない)。その人は FPS で解くシリーズをやっていたらしいけど。■提出 #43246893 (AC / 351 Byte / 1730 ms)。2回連続で行列の掛け算が書けなかったのがつい2週間前のこと(20230619)なので、今日は3度目の正直。■Ruby での提出一覧を見ると3桁 ms の提出がいくつもある。K^3logM を K^2logM にする Kitamasa 法というものがあるらしい。高速 Kitamasa 法というのは聞いたことがある気がするなあ。


2023年07月01日 (土) [AtCoder] 今日は CodeQUEEN 2023 予選 (AtCoder Beginner Contest 308)があった。コンテスト成績証。今日は F 問題までこれというところのない、つまりは典型的な問題ばかりだった。G 問題は TLE 解しか書けなかった。コンテストの途中から終了後しばらくの現在まで AtCoder にアクセスすると必ず 403 Forbidden が返ってきて、即座にリロードすると正常に表示されるという状態が続いている。とても面倒。以下 A-F のふりかえり。■A 問題「New Scheme」。PAST のはじめの方にでも出てきそうな問題。書かれていることを愚直に実装する。■B 問題「Default Price」。これも愚直に実装する。まだ効率を考えなければいけないような制約ではない。これに5分の時間をかけてしまった理由は入力の受け取りに失敗していたことに気がつくまでの時間。だって AtCoder で色っていったら数字で与えられるのが常なんだもん。■C 問題「Standings」。たぶん分数を浮動小数点数で扱っても AC になるのかなあ、C 問題だし(追記:ツイッターを眺めてるとダメっぽい)。一応 sort メソッドに比較関数を渡して通分してから分子を比較するようにした。浮動小数点数って特殊で使用場所を選ぶものっていう認識で、整数で間に合うところで使うものではないと思ってる。なお JavaScript……。■D 問題「Snuke Maze」。素直にグリッドを探索する。同じマスを二度処理しないようにするなら BFS でも DFS でもいいだろう。再帰関数を使わないで書くなら違いはキューから shift で出すか pop で出すかの違いしかない。■E 問題「MEX」。いいかげん MEX という概念を認知するくらいには MEX を問題で見る機会が増えてきたけど、やっぱり「いずれとも一致しない最小の非負整数」みたいに否定で定義されるのは脳に負荷がかかる。この解法を DP と呼ぶのかな。M の字が出現した状態はその値が 0,1,2 である場合の3通りがある。ME の2字が出現した状態は(0,1,2)×(0,1,2)の9通りが考えられるけど、MEX への影響という観点では M(0)E(1) と M(1)E(0) を区別する意味がない。3桁のビットフラグで8通り持てば十分(ただし、0b000 と 0b111 は0通りに決まってるので意味があるのは6要素)。ところでこの問題の典型要素に「3つのうち真ん中に注目する」があったらしいが気がつかなかった。そういえば ARC160-B「Triple Pair」もそうだったけど真ん中を固定できなかったな>20230514。次からは典型として注目できるといい。■F 問題「Voucher」。ソートすれば貪欲に無駄なくクーポンが利用できそう。何をソートしようか。必ずこうでなければいけないという必然の選択はなんだろう。高額商品は使えるクーポンの幅が広いので低額商品から優先的にクーポンを割り当てたい。あるいは最低価格の設定が高いクーポンは利用機会が限られるのでできるだけ優先的に使用したい。でもクーポンが余るような時に最低価格設定が高いからといって値引きの渋いクーポンを使いたくはない。どうしましょ。低額商品から順番にクーポンを割り当てる。プライオリティキューで使えるクーポンを管理しておいて値引き額が最高のクーポンから順に使用していく。一度使用可能になったクーポンはその後ずっと使用可能だからできる。kotatsugame さんの動画を見ていて言及されていたので思い出したけど、クーポンの値引き額が商品価格を超えないことを制約で確認している。もし値引き額が商品価格によってキャップされてしまうなら常に最大の値引きクーポンを利用するのが最適ではなくなってくるので。もしそんなことがあれば DP でもしてすべての可能性を考えないと答えが出せないと思う。■G 問題「Minimum Xor Pair Query」。解けてないよ。黒板に書かれている数字をプリフィックスで分類しておきたいなと思った。数字は 30 ビット幅の範囲なんだけど、たとえば 29 ビット分のプリフィックスが共通する数字が2つ以上あったら、30 ビット分のプリフィックスが共通するものがないとしたら、答えは1に決まっている。できるだけ長い共通プリフィックスを見つけることが答えを出す最初の一歩だと思った。たぶん TLE なのは次の一歩が愚直組み合わせだからなのだろう。見つかった共通プリフィックスが短いほど組み合わせがやばい。プリフィックスを取り除いて MSB を無視して再帰的にプリフィックスで分類していくのだろうか。難しい、っていうかややこしいよ。プログラムの概形が見えない。今の TLE 提出の段階でもややこしくて配列に逃げたんだけど、配列の非効率的な操作が TLE の(唯一の)原因だったら嬉しいなあ。3要素以上の組み合わせを考えることってなくない? 3要素あるならより長い共通プリフィックスが見つかると思う。じゃあ最長の共通プリフィックスを効率良く見つけるのに失敗してるな。最長の共通プリフィックスを見つける算段は立ったと思うけど、それが b ビットの長さだとすると最大で 2^b 組の XOR から最小値を見つけるのはどうすれば? SortedMultiSet があれば考えることもないけど(ないんだな)。■■■G 問題。間接的に解説を読みました。「整数集合から2つ選んだXORの最小は整列させた隣り合う数のXORのどれか」 うん、そうだね。できるだけ長い共通プリフィックスを持つ2数は隣り合う数字だね。バイナリ表現と数としての評価が繋がらなかったんだよ。あと条件を緩和する発想もなかなか出て来にくいと思う。隣接する2数の中には最長の共通プリフィックスを持つものもあるけど、そうでないものも当然ある。だけど区別する必要がないし、区別しない方が処理しやすい。■■■G 問題結果報告。■1.平衡二分探索木がない言語の頼れる味方 BIT を使ったもの>提出 #43153261 (TLE×23)。XOR した値が 30 ビット整数の範囲でどういう値をとるかわからないから BIT の実装に Hash を使っている。これはお時間やばめ。■2.XOR した値に対しては Hash 実装の BIT のままだけどクエリ先読みができる x については Array 実装の BIT を使った。あと必ず効果があるものではないけどクエリ1と2の処理をクエリ3が来るまで遅延させて同一の x に対する処理がまとまるようにした。提出 #43229129 (TLE×14)。■3.XOR した値に関して Hash BIT の代わりに削除可能なプライオリティキューを使うようにした。提出 #43229096 (AC / 2342 ms)。削除可能なヒープの実装が『アルゴリズムとデータ構造』(メールホルン, サンダース)の課題にあったと思うんだけどどう実装するのか知らなかった。だけどこの前比較可能なキーだけを突っ込めるプライオリティキューにひと皮かぶせてキーに値を関連付ける方法を hmmnrst さんの提出 #42277952 で知ったので、キーに個数を関連付けて削除とするのは簡単だった。ヒープへの出し入れは定数倍が重いので節約術(2個目以降の同一キーはヒープに入れない)としても個数の管理を役立てていきたいと思う。もうひとつ。初めて見る prepend メソッドの使用例でもあった。これは継承を操作するメソッドで、自分が持つ言葉のイメージとは裏腹に prepend されたモジュールは継承階層の末端側に配置される。反対のメソッドは append ではなくて include らしい。そちらはよく知っているが目から鱗の発見でもあった。include↔prepend なのか。prepend は Ruby が 1.9 の頃にはなくて 2.3 の時にはもうあったメソッドらしい。ところで自分の提出では prepend も継承も使っていない。オーバーライドされた親クラスのメソッドを呼び出す方法が見つからなかったからだ。具体的には PQ2#head メソッドの中で、オーバーライドしている PQ2#deq メソッドではなく PQ#deq メソッドを呼び出したかった。同名のメソッドなら super で呼び出せるけど。C++ には明示する文法があるんだけど。図らずも「(可能ならいつでも)継承よりコンポジション」を別の理由から確認する結果になった。たぶん Ruby での方法は alias だけど、あまりにも姑息なやり方だと思う。■4.これは解説を読む前に作っていた「最長の共通プリフィックスを見つける算段は立ったと思うけど、それが b ビットの長さだとすると最大で 2^b 組の XOR から最小値を見つけるのはどうすれば? SortedMultiSet があれば考えることもないけど(ないんだな)。」と書いていた頃のもの。2^b 組について愚直に全件調べているが意外に健闘した>提出 #43229224 (TLE×14)。


2023年06月30日 (金) [AtCoder] 精進。ABC146-E「Rem of Sum is Num」(青 diff)。累積和(要素1、要素1+2、要素1+2+3、……)を K で割った余りを数えておく。このとき添字を使って補正することで、要素数1の部分列がとるべき値、要素数2の部分列がとるべき値……が同一の値になるので、ある要素を始点とする部分列のうち条件を満たすものが定数時間で数えられるようになる。注意を要するのは、要素数が K 以上の部分列が条件を満たすことはないので、うっかり K 個以上の累積和を集計してはいけない。■提出 #43073937 (AC / 352 Byte / 224 ms)。全然サンプルが合わなくて、あっちを修正しこっちを修正し、一休みして考え違いを修正して、やっとすべてがあるべき形に納まったときにサンプルが合った。実装ミスが2つ以上あって根本的な考え違いまであったのでは数合わせはほぼ不可能。つらかった。


2023年06月29日 (木) 馬主。アニメ【推しの子】8話でバヌシと発音されていた。自分もそう読んでいたけど少し前にウマヌシと発音し直される機会があって、音読み訓読みを揃えるならバヌシは異端だったかもしれないなと納得していた。バヌシと読むのが自分だけではないと知って辞書を引いてみたらウマヌシとバヌシに加えてバシュまで載っていた。ただ、微妙な違いもあるらしく、明鏡国語辞典ではバシュとバヌシは相互参照の関係にあるがウマヌシはそうではない。バシュ、バヌシには「馬の持ち主」という意味しかないがウマヌシには2つの意味があって、1番目が「馬の持ち主」でありバシュ、バヌシへの参照がある。2番目がウマヌシ固有の意味で「競走馬の持ち主」とある。広辞苑にもこれら3つの見出しがあるが、やや混乱が見られる。ウマヌシからバシュ、バヌシへの参照があり、バシュ、バヌシが相互参照の関係にあるのは同じだが、バヌシからウマヌシへの参照があるところが異なっている。ウマヌシはバヌシを包含するらしいからバヌシ⇒ウマヌシは(明鏡と異なっていても)不自然ではない。バシュからウマヌシへの参照がないのが不自然。意味はウマヌシが「馬の持主。競走馬の持主」、バシュとバヌシが「(競馬で)馬の持主」とある。「(競馬で)」はまったく余計だと思う。そのせいでウマヌシとの区別が曖昧になるし、競馬ではない馬の持ち主を指す別の言葉があるとも思われないので。あ、普通に持ち主とか飼い主か。


2023年06月27日 (火) [AtCoder] 精進。ARC060-E「高橋君とホテル」(黄 diff)。ダブリングだという予備知識ありで取り組んだ。「サーバル「ARC060E『高橋君とホテル』がよく似た問題だから考えてみて!」 https://t.co/3rxVISM6ZZ」。提出 #43010235 (AC / 346 Byte / 824 ms)。うん、ただのダブリングだった。移動に向きはないし、進めるだけ進むだけだし。D 関数で reverse_each を忘れてバグらせたのは内緒。出てくる答えがやけに2べきに揃うと思ったんだ。


2023年06月24日 (土) [AtCoder] 今日は東京海上日動プログラミングコンテスト2023(AtCoder Beginner Contest 307)があった。コンテスト成績証。C 問題が大変厳しかった。diff を見ても D、E に勝る水 diff になっている。C を飛ばしてさっさと D、E を解いた人も多かったみたい(終了後に提出一覧を見て知った)。以下 B-E の振り返りと F の精進について。■B 問題「racecar」。異なる文字列を組み合わせて回文が作れるかを判定する問題。permutation(2) を使うべきところで combination(2) を使って WA を出した。たぶん「Si​ と Sj​ をこの順に連結した文字列が回文となるようなものが存在するか判定してください。」という問題文の「Si​ と Sj をこの順に連結」という文面から勝手に i<j であるかのような雰囲気を感じ取って勘違いしたのだろう。提出 #42900133 (AC)■C 問題「Ideal Sheet」。制約は大きくないから愚直に実装するだけ。その実装がたいへんだった。ビット列でやるとちょっとは楽になるんだけど、本当にちょっとだけ。これもペナルティをくらった。最初は動かせる範囲を総当たりする4重ループを書いていたのだけど、たとえばシート A がシート X の1行目をカバーしないとき、シート B は必ずシート X の1行目をカバーしないといけない。ということはカバーする範囲を1ずつ動かす総当たりではなく、シート X の四隅をカバーする総当たりでいいのではないかというケチな考えが忍び込んできた。これの罠はシート A と B の一方がシート X を完全にカバーするときで、そこまで想定していながら問題があると気付かずに提出して WA を出してしまった。原因に心当たりがあったのですぐに修正できたのが救い。AC まで 36 分(+ペナ5分)。■D 問題「Mismatched Parentheses」。対の括弧に囲まれた部分を省いて出力すればいい。括弧の中の文字列をスタックで管理するとして、括弧の外の文字列を特別扱いしなければいけない。同じようにスタックで扱えるかと考えてみたけどどうも良くなさそう。AC まで6分半。■E 問題「Distinct Adjacent」。前回の ABC306-D ほどあからさまではないけどこれも2値を記録する DP。人1が選んだ数字とそれ以外の数字をそれぞれ選ぶ場合の数を記録していく。人 N の時点で人1が選ばなかった数字を選ぶ場合の数が答え。AC まで9分。■ところで、E 問題に関して Ruby で一番最初の提出であり AC であるこちらの提出 #42909715 には(目に見える)ループがない。N が数えられないくらい大きな数だった場合は自分の DP 解ではダメでこちらをまねしなければいけない。よく見ると mod(=998244353) の他に mod-1(=998244352) が計算に使われている。mod-1 乗ならともかく mod-1 の累乗にどんな使い道があるのか自分は知らない。■F 問題「Virus 2」(黄 diff) は時間内に解けなかったので精進。長めの時間制限4秒が不安をあおる。ダイクストラ法で感染者からの距離を管理して新規感染者を見つけていきたい。どんな下手を打つと TLE になるだろうか。新規感染者が発生した部屋は次の日には感染者からの距離が0になるわけで、最短距離の更新が広範囲に何度も起こる場合に TLE になりそう。できるだけキューを膨らませないようにケチりはしたけど特別なことはせずに 2863 ms で AC になった。01BFS のように一日一日ステップを刻みながらダイクストラ法を進めるのが頭の中がこんがらかって難しかった。つまり、ダイクストラ法を基本にしつつ日を刻み、1日を2つのステップに分けるのだけど、各ステップでやるべきことすべきでないことを見極めるのが難しかった。無駄を許すと TLE になりそうだったのもあるし、迂闊なことをすると2つのステップが連携できなくて機能しなくなるので。■■■C 問題。ケチな考えを追い出して多少の無駄があっても見通しがいいことを第一に書き直してみた>提出 #42960011 (AC / 515 Byte / 78 ms)。515 バイトはタイプするのに長すぎるということはないね。■■■E 問題の mod-1 について。「グラフ彩色 (ja.wikipedia.org)」のページに (M-1)^N+(M-1)(-1)^N という式が書いてある。mod-1 は単にマイナス1のことだった(それはそう)。


2023年06月22日 (木) 今日初めて気がついたこと。キウンには2つの漢字があってそれぞれ意味が違う。機運(ちょうどいいタイミング)。気運(時勢のなりゆき)。実は3つ目もあった。黄檗希運(あるお坊さん)。以前の精通と同じで、別々には知っていても並べる機会がなかったので。


2023年06月21日 (水) 気になってるゲームに体験版があったからプレイしてみたら UI がとても目障りでつらい。何か。リストを表示したときフォーカスアイテムの直下にツールチップを出すから実質的にリストの行数が1行しかない。一行一行に注目しながら装備品を選んだり戦闘中の行動を選んだりしないといけない。つねに視界の8割を目隠しされているような不自由なプレイ体験。なぜこうなってしまうのか。リストから選ぶとき、まずは全体の輪郭(各行の長さ)や黒さ(文字の画数)や何個あるうちの何番目かといった属性であたりをつけるでしょう?(そうじゃないんだろうなあ) 何も見えない。何もというか、下を押して選んでみるまで下にある次の項目が見えない。なぜなのか。■四角ボタンで消せた! でもこれ正解はオンオフではなくて固定領域に詳細を表示することなんだよね。


2023年06月20日 (火) [AtCoder] 先週の ARC162-C「Mex Game on Tree」(ぎりぎり青 diff)。当日は 40 分くらい時間が残っていたけど解けなかった。MEX が K 未満でも K より大きくてもダメなんだよなー、部分木での攻防がより大きな部分木での勝敗に影響したりするかなーとか考えていた。■提出 #42772931 (AC / 345 Byte / 196 ms)。ネタバレをね、読みました。「CはAliceが高々1手操作して勝てないならBobが勝つ。Aliceが操作した場所に応じてBobが適切な頂点にKを置くと、せっかく操作した分が台無しになって、1手操作しても勝てない状態が延々続くからだ。」 これがすべて「Bob が…… K を置くと」。でもそれが見えなかったのだし、実装も 13 行目の k-sk<=v を最初は k-sk==v と間違えていたので何も言えない。難しい問題だった。