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脳log[本: 2009-12-14~]



2009年12月14日 (月)

最終更新: 2009-12-27T19:28+0900

[] まだまだ 5章の途中 > [単行本(ソフトカバー)] ジョン・ラコス【新装版 大規模C++ソフトウェアデザイン (ADDISON-WESLEY PROFESSIONAL COMPUTI) (ADDISON‐WESLEY PROFESSIONAL COMPUTING SERIES)】 ピアソンエデュケーション

頭に残っていることの羅列でも……

自分が少し前に励んでいた「ヘッダの減量」はコンパイル時依存性を減らす行為。そのヘッダをインクルードする別のコンポーネント(定義は省略。実装単位。.hファイルと .cファイルのペアと思っていて大方は間違いではない)のコンパイルコストを減らすことにはなるが、リンクコストは減らない。

SakuraEditorの場合、リンクは sakuraW.exeを作成する一回だけしか行われないからリンクのコストは度外視できた。でもコンポーネントごとにテストを実行する場合、実行可能なテストを作成するにはコンポーネントのコンパイルに加えてリンクが必要で、そのコストがのしかかってくる。

CCD(Cumulative Component Dependency)という指標。コンポーネントごとのリンクコストの総和を示唆する値。N個のコンポーネントがあり、どの一つのコンポーネントも他のすべてに依存しているという最悪の場合 CCD(N) = Nの二乗。コンポーネントの依存関係が完全二分木*で表せるときは CCD(N) = N・lb(N)。依存がなくコンポーネントがフラットな階層を形成している場合 CCD(N) = N。規模を大きくした(コンポーネント数Nを増やした)ときに CCDが増加するオーダーの違いに注目。

著者の一貫した主張。巡回依存をなくせ。第2部 5.1 昇位(escalation)、5.2 降位(demotion)はその目的で使えるテクニック。

引用。「通常、初期のデザインは慎重に計画され、たいていレベル化可能である。次第にクライアントからの予期しなかった要求のため、検討が十分とはいえない、不要な巡回依存性を招くような機能強化が行われる。」(170ページ「5.1.1 機能強化」から) 言い訳に釘をさされた感じ。

話はとんで、DFT(design for testability)。「ICチップの DFTの一形態である SCANは、テスト目的のためだけに提供される余分なピンと追加の内部電子回路を使って実現される」「採用当初、DFTは品質改善に非常に役立ったが、ICデザイナーはこうした追加のデザイン用件を評価しなかった。これが余計な考慮事項となるのみならず、デザインが大きくなり製造コストを一層高いものにしたからだ。多くのデザイナーが欲求不満を抱いた、というのもこの規律の厳しいアプローチを創造性に対する侵害と考えたからだ。」「今日、DFTは IC業界では標準である。有能なハードウェアエンジニアでテスト容易性問題に直接取り組まずに複雑なチップをデザインしようと考えるものはいない。それに比べ、大規模ソフトウェアシステムの機能性は最大の集積回路の場合よりもはるかに規模が大きく複雑になりかねない。驚くべきことに、確実にソフトウェアのテストを容易にする計画が整っていないのがしばしばだ。ソフトウェアのテスト容易性を強要する試みは、10年前の IC業界と同じ欲求不満にたびたび見舞われている。技術的な問題の解決に向けて別の面で大きな障害となっているのは、往々にしてテクノロジそのものよりむしろ人である。」(すべて 135ページから。強調は自分) これは 1996年に書籍化された文章の翻訳だから 10年はもう過ぎている。はてさてソフトウェア業界の現状は?(知らない)

* 参考「[[二分木 - Wikipedia|http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E5%88%86%E6%9C%A8]]」

 参考「[[ISOに記されている対数関数の表記法 - あらきけいすけの雑記帳|http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20090724/p1]]」


2009年11月30日 (月) [BAD BOY] シフトワイヤーが切れた。シフトダウンは、ガッと 2、3段落としたりするからだろうなあ。ローノーマルだったらシフトダウン側がバネの力になるからワイヤーをちぎってしまうこともないかも。<<< そうすると今度は信号待ちからの発進で、チョンチョン、チョンチョン、ってなシフトアップ(4段)が問題になるんだよ。

最終更新: 2010-01-15T21:20+0900

[][][雑誌] 【Interface (インターフェース) 2010年 01月号 [雑誌]】 CQ出版

上前津伏見くんの写真の中に、トラ技を背景にする Interface誌を見つけた。その数日前に「ときどきの雑記帖 i戦士篇 2009年11月(上旬)」で同誌の連載について触れられているのを読んでいた。こういう巡り合わせには積極的に乗っかることにしている。

家の本棚にはトランジスタ技術があったけど、読んだのは C言語特集だけ。volatileというキーワードをそこで発見して、十年以上前の Cにはそんなキーワードがあったのかと思ったら、単なる自分の知識の穴であって、その後 volatileを付けないと期待通りに動作しないケースに自分で遭遇することもあったり。ともかく、ハードウェアはわからない。

あらら、今月は隔月連載の載ってない月だ。来月号も買って、それで一年はお腹いっぱい。


「ラプラス変換がラブプラス変換に見えて困る」(某所にて) に対して、ラプラス変換なんて見たことねーよ、と心中で突っ込んでいたら、モーターのところで出てきた。


2009年09月25日 (金) [SakuraEditor] PatchUnicodeに投稿するのに SourceForge.netのアカウントがいるんだろうなあと思っていたら「Add new」という控えめすぎるテキストリンクが存在していた。タイトルより上にコマンドを置くなよ。今のデザインは SourceForgeのナビゲーションとプロジェクトのナビゲーションの区別もつけづらい。というか慣れる暇も与えずころころ変えすぎ。

最終更新: 2009-09-25T21:30+0900

[][][大型本] Robert C. Seacord【C/C++セキュアコーディング (SEI SERIES・A CERT BOOK)】 アスキー、[単行本] デイビッド・A. パターソン, ジョン・L. ヘネシー【コンピュータの構成と設計~ハードウエアとソフトウエアのインタフェース 第3版 (上)】 日経BP社

けばけばしい色づかいのカバーと紙面を埋め尽くすスクリーンショットが満載のパソコン入門書(多分に想像混じり)を置くばかりでない書店が近所にできた(ゲーデルエッシャーバッハがあった!)。というのが、1年半以上ウィッシュリストに埋もれていた本 と、パタヘネとヘネパタの違いも分からないまま、カラー印刷、紙質の良さ、遺跡の写真、JVMや GCCといったリアルな単語、教科書チックな雰囲気*を持った本 を衝動買いした理由。昨日アマゾンで Boost本とかも 2冊買ったから、食費が、が、が。

* 帯に「世界最高の教科書が全面改定。……」って書いてある。正真正銘教科書だった。


2009年08月08日 (土) docs.tdiary.orgがルートから 403 Forbiddenで読めない。プラグインの説明が読めない。

最終更新: 2019-12-01T02:10+0900

[] > SFファン度調査 SF本の雑誌オールタイムベスト100版

既読は 8/100作品でした。しょぼっ。まあ、SFというラベルは読む理由にも読まない理由にもなってないからね。少ないからコピるのも余裕。

  • 1『万物理論』グレッグ・イーガン 山岸真訳/ 創元SF文庫
  • 29『戦闘妖精 雪風・改』神林長平/ /ハヤカワ文庫JA
  • 35『マルドゥック・スクランブル』冲方丁/ ハヤカワ文庫JA
  • 48『デカルトの密室』瀬名秀明/ 新潮文庫
  • 60『ソフトウェア』ルーディ・ラッカー 黒丸尚訳/ ハヤカワ文庫SF
  • 61『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン 池央耿訳/ 創元SF文庫
  • 66『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流/ 角川スニーカー文庫
  • 84〈猫の地球儀〉二部作 秋山瑞人/ 電撃文庫

マイクル クライトン『アンドロメダ・ストレイン』も 100冊の中にまぜてあげて欲しかった。

H.G.ウェルズ『タイム・マシン』*なんて古典をこれから楽しめるんだから、夢が広がるなあ。……。

* 中黒の存在に、PlayStationと PLAYSTATIONの間の時間みたいなものを感じた。

 薄く安くなって 9月に発売される PS3の英語表記が PLAYSTATION 3 から PlayStation 3 へ、ロゴは PS3 だって。なんじゃそりゃ。(2009-08-19)


2009年07月15日 (水)

最終更新: 2010-01-15T21:38+0900

[] 自炊というらしい

ここは自炊技術のためのウィキです。
「自炊」とは2ちゃんねるが由来の隠語で、
「自分で漫画や雑誌、書物などを電子化する」という意味です。
2ちゃんねるの関連スレッドを読みたい方はダウンロード板へどうぞ。
初めての方は、左のメニューバー「事前準備」から下へ読んでください。
一流の職人になれるよう頑張りましょう。

日本全国でどれだけの人手が浪費されているのか。あまりにあほらしいので絶対に自炊はしません。「本」としての価値がある本と、電子データだけを買いたい。


2009年03月17日 (火) XRegExp(シンプルな正規表現しか使えない JavaScriptにモダンな拡張機能を提供する JavaScriptライブラリ)の作者が『Regular Expressions Cookbook』を書いた(共著)って。気になるけどクックブックってどんなんなんだろう。「読める」本ではないような不安があるんだけど。

[][正規表現] [ペーパーバック] Jan Goyvaerts, Steven Levithan【Regular Expression Cookbook】 Oreilly & Associates Inc

Regular Expression Cookbook Regular Expression Cookbook
Jan Goyvaerts/Steven Levithan
Oreilly & Associates Inc
¥ 4,073

XRegExp: JavaScript regex library」は、「SyntaxHighlighter(Ver.2.0)」で使われていたので知った。XRegExpの作者が、本の著者の一人、Steven Levithan。

XRegExp(Ver.0.6.1)が、Firefox 2,3、Internet Explorer 5.5-8β1、Safari 3.1、Opera 9.27の JavaScriptに付け加えて利用可能にする正規表現の機能は

  •  名前付きキャプチャグループ

    後方参照も可。String.replace()での使用も可。

  •  s(singleline)フラグ

    「.」が改行にもマッチ。

  •  x(extended)フラグ

    ほとんどの空白を無意味なものにしたり(=パターンを自由にインデントできる)、行コメント(#から改行まで)を利用可能にする。

  •  インラインコメント

    (?#ここにコメント)

  •  Unicode Properties & Blocks サポート

    こんなの。\p{L}, \p{M}, \p{N}, \p{InHiragana}, \p{InKatakana}。否定は大文字のPで \P{}。

    文字集合の中で使えないという制限があるが、若干の工夫でなんとかなる。

使い所が限定されていそうだったり、使い方が難しそうな機能として

  •  XRegExp.matchRecursive(string, left, right, modifiers, options)

    (独り言) 名前付きキャプチャグループをサポートしたなら、そのキャプチャ結果をスタックして、そこにパターンを繰り返し適用する書き方を用意することで、matchRecursive()なんてスペシャルメソッドは不要にできるのでは? <何を言ってるのか自分でわかってないよ

    XRegExpのコンストラクタに「脳log[2008-01-11-p01] 鬼車すごい。正規表現で再帰ができる。」で書いたようなパターン文字列を渡して、再帰を認識するマッチングを行いたいです。

正規表現に関連するいくつかのメソッドを上書きし、ブラウザ間の差異を吸収するとともに、仕様通りの動作に統一したりもする。

  •  /pattern/g.lastIndex

    IEなどが、幅0の文字にマッチしたときに lastIndexを不当にインクリメントするのを修正。

  •  String.split(separator, limit)

    • 分割パターン中のキャプチャグループを戻り値の配列に挿入する。
    • マッチに参加しなかったキャプチャグループの位置に undefinedを挿入する。
    • 連続するセパレータの間などに存在する空文字列を省略せずに戻り値の配列に含める。

    (独り言) limitを指定したときに戻ってくる配列の要素数が limitと一致しない。XRegExpのバグ? もちろん separatorにキャプチャグループは使っていない。


 再帰パターン

例えば再帰の深さの上限を 10や 20と決めてしまって、XRegExpのコンストラクタでごにょごにょパターン文字列を展開してみればどうだろう。JavaScriptで正規表現を一から実装しようというプロジェクトではないから、自ずと制限が定まってしまうのだけど、上限付きでもそれが 20もあれば十分という気がする。


 追記@2009-06-25: XRegExp 1.0がリリースされている(2009-06-24)。

驚いた。大部分がライブラリの機能紹介という退屈な(<作者本人が一番よく知っているから)文章に紛れ込んだバグ報告(とも呼べそうにないもの)を不自由な Google翻訳から見つけ出すとは。

1.0のソースも眺めてみたいけれど巨大な変更履歴にちょっと後込み。そのうちね。

本日のツッコミ(全1件) ツッコミを入れる

Steven LevithanHi. I translated this page using Google Translate. The la..


2008年12月15日 (月) 常に左側を走行する理由は、右側では注意のやり場がわからず危険予測能力が働かないから。

[] > [新書] 疋田 智【自転車の安全鉄則 (朝日新書)】 朝日新聞出版

この本は私の本の中では、少々毛色の変わった本でありまして、何かというなら、これまでの「自転車って愉しいよ」「こんな発見があるよ」「こんなツーリングって面白いよ」「こんなテクニックもあるよ」というような趣味的な自転車話をまるっきり書いてない。全編通じて「自転車はこうあるべき」という、行政への、またインフラ整備の、さらに法整備に関しての注文だけに絞りました。

という本を書いた著者が

日本の自転車に関わる行政は、即刻「歩道、車道を問わず、左側通行の厳守」を実行するべきでしょう。

実は、私がこの本を書いた理由の半分程度は、この「左側通行」のメリットを提示することなのです。

とまでいう「左側通行」(注:歩道の左側部分という意味はありません)。俺は 99%の走行区間で実践している。( ̄^ ̄)エヘン。残り 1%は、目的地が国道1号線の対向車線側にあるので、直前の交差点で右側に渡って歩道を走っているから。 著者はそのような場合、右側を(歩行者として)押して歩くか、一旦行き過ぎてからUターンするか、目的地の位置によってどちらかを選べと回答を与えている(104-105ページ)。 俺の場合、200Mの徒歩か、600Mの自転車での大回りかの選択。 今の俺がやっている、右側の歩道を自転車で走行するようなショートカットが、許されないような、後ろめたく感じさせるような、人の目が生まれたらいいと思う。 そんな時には「無法な自転車がルールを守る。我が物顔の自動車が道を譲る。」なんて声高に主張するようなことではない当たり前のことになっているだろう。

本書の内容は、ヨーロッパの自転車先進国の事例、後進国(でも推進しようという意志のある国)の例、日本の自転車に関する法律、現状、理想、手始めにするべきこと、行政の成功例、失敗例といったところ。 外国の事例や日本各地の自転車行政については、日常、自転車に乗っているだけでは見えてこないことで大いに参考になった。


2008年07月06日 (日) LIBLIe終了。同時に Printer for LIBLIeなるものの存在を知る。LIBRIeをプリンタに見立てて「印刷」することが可能になるらしい。すごく、LIBRIeが欲しくなりました。

[]ラノベ作家140人ソート

1	秋山瑞人
2	桜庭一樹
2	高殿円
4	野村美月
5	葉山透
6	米澤穂信
7	清水マリコ
8	西尾維新
9	乙一
10	古橋秀之
10	佐々原史緒
10	友桐夏
13	竹宮ゆゆこ
13	森橋ビンゴ
15	今野緒雪
16	十文字青
16	中村九郎
16	海猫沢めろん
19	冲方丁
20	谷川流
21	長谷敏司
22	中村九郎
23	片山憲太郎
23	支倉凍砂
25	桜坂洋
25	一柳凪
27	田中ロミオ
28	山形石雄
29	海原零
29	おかゆまさき
31	加地尚武
32	貴子潤一郎
32	細音啓
34	紅玉いづき
35	アサウラ
36	壁井ユカコ
37	藤原祐
37	海羽超史郎
37	豪屋大介
40	瀬尾つかさ
40	木村航
42	小林めぐみ
43	ヤマグチノボル
43	桑島由一
45	平坂読
46	竹岡葉月
47	有川浩
47	甲田学人

読んだことがあるのがだいたいこの順位までの作者。(何人か下位にこぼれているし、蒼穹の女神を評価している すずきあきら はリストにも入っていない)

 ものもうす

桑島由一の順位が低いがこの人の名前は「桑島由一 <> ヤマグチノボル」の一回しか目にしていない。作家に明確な順位付けなんかしていないから、名前が出てくるたびに評価は上下するもの。一度しか名前が登場しないのでは、例えばこのばあい、桑島由一の評価は完全にヤマグチノボルに依存しているがそれは不正確。ましてこの二人の場合、引き分けを選ぶことしかできませんでしたよ。

<追記>そうだ。推移律。作家をソートするときに推移律が成り立つことを期待してはいけない。作家を評価する軸は作家の数だけあったっておかしくないし、それらの軸ごとに一定の重みを付けて評価をひとつの数値に落とし込むなんて不可能。なんて、今回の試みを真っ向から否定する発言。</追記>

ほんとうにソートしているだけだから選んでいる本人には結果に全く意外性がない。退屈。結果を見ると「高く評価している作品を」「何作も」出している人の評価が高いのがわかるが、そのように選んだのだから自分にとっては当然の結果。

2、3回ダブルクリックしてしまって選択を誤ったが、海羽超史郎という人の著作を読んだことはありません。


2008年03月04日 (火) 現在 9F。火トカゲを倒す必要がないことにしばらく気付かなかったよ。

最終更新: 2010-03-22T05:44+0900

[][][Ruby][単行本] arton【Rubyを256倍使うための本 邪道編】 アスキー

著者は ActiveScriptRubyの arton氏。

この本が出た当時、Mysterious SyndromeWindows Scripting Host Laboratoryの管理人むたぐち氏が、言語は Rubyであるが、COMや WSHの話題は VBScriptや JScriptと共通だし、他にこんなに突っ込んだ類書もないので、と(言葉と内容は全然違うが)自身の掲示板でおすすめされていたのをずっと覚えている。

タイミングを逸していただけなのだ。

Rubyの名前を初めて目にしたのもこの時だったかもしれない。(「何か」(当時)の名前を目にしたのもこの掲示板が……。美耳いいよね)

あくまで目にしていただけで、初めての CGIプログラムはサンプルの多い Perlで書いたし、すぐに嫌気がさして代わりの言語を探したときに Rubyを"再"発見している。そのときに、WSHに親しんでいたことと ActiveScriptRubyの存在が Ruby採用のきっかけになった、というのは多分にありそう。

思い出深い一冊ということ。この本を通して、気付かないまま Rubyとすれ違っていたのだから。


2007年07月23日 (月)

[Amazon][] Amazon.co.jpから新刊情報を取ろうとしたが

14日に「新刊のリストが手に入れば自分でフィルタリングするが」と書いたのを受けて、Amazon E-Commerce Serviceの 2007-06-13版のドキュメントを眺めてみた。

 案1: BrowseNodeLookupオペレーションで NewReleasesという Response Groupを使用する

特定の BrowseNodeに属するニューリリースを取得することが可能。Booksという BrowseNodeも存在するので、本のニューリリースを取得できる。但し US locale限定。JP localeで使用できるようになれば本命。

 案2: ItemSearchオペレーションで Sort=pubdateを指定して、発売日の新しいものを端から取得する

検索条件を一つ以上与えないといけないので、BrowseNode=465610 という条件を加える。465610は JP localeで Booksを表す BrowseNodeId。(但し BrowseNodeInfoで得られる、この BrowseNodeIdの Nameは「ジャンル別」となっている。HTML表示のためだろう)

これはまあまあ、Amazonがどれくらいの数のクエリを許してくれるかを度外視した上で、成功した。ドキュメントには ItemPageパラメータは 1-400だと書かれていて、1ページ目の 2009-01発売の本から始まって、400ページ目までいってもまだ 2007-07発売の本が続いてるから、直近の新刊は取得できないかと思ったが、実際には ItemPageパラメータに上限は設けられていないようで、400ページ目以降も問題なく取得できた。

追記 エラーメッセージによると有効な値は 1から3200までだって。実際に 3300ページ目は取得できなかった。

追記:2007-09-10 9月からエラーメッセージでも 1から400までが有効だと言われた。実際に 3200ページ目は取得できなくなっている。ドキュメント通りになってしまった。

但し、この方法で取得できない本があった。BrowseNodeが全ての本に設定されてるわけじゃないものね。この本は「ジャンル別」(BrowseNodeId=465610)ではなく「出版社別」の BrowseNodeにしか属していない。どの BrowseNodeにも属していない本だってあるだろう。

BrowseNodeに依存する案1と案2では漏れがでることがわかった。

 案3: ItemSearchオペレーションで SearchIndex=Booksの時にだけ使用できる Powerパラメータを使う

これは「author」「ISBN」「keyword」「language」「pubdate」「publisher」「subject」「title」というキーワードと「not」「and」「or」「:」「()」「""」「*」という構文要素からなる複雑な検索が行える。例えば、Power=author:"米澤 穂信" なら著者(Authorや Creator要素。Roleは関係なさそう)に「米澤 穂信」を含む本が取得できる。これで Power=pubdate:2007-07*を検索してやろうというわけだ。

結果は、先のリンクをクリックすればわかるけど「リクエストに該当する結果がありません。」とのつれないお答え。Power=pubdate:2007-07Power=pubdate:2007-07-23でもダメなところを見ると、ドキュメントでは気付かなかったけど、pubdateキーワードがサポートされてないんじゃなかろうか。(US localeではもちろんサポートされてるだろう)。ガックリ。

 現時点でも実行可能な案2についてもう少し

コミックは比較的早め(それでも 1〜2週間前)に登録されるが、文庫は前日から数日前が多い。単行本は知らない。 速報性は求められないので、毎日、当日発売の本をチェックするのが妥当。

【続きを読む前に予備知識】 発売日 2007-06-31〜2007-06-01〜2007-06の本が含まれるのは現時点で 5?0から 15?0ページ目までの約1000ページ。

ひと月約1000ページとして 2000ページ目までには今月の刊行物が全て収まってるとする。 特定の日付の始まりか終わりの含まれるページを見つけるのに約11回(log2(2000)≒10.9)のクエリ。 そこから一つずつインクリメント(デクリメント)すること 30回(1000÷31)もあれば次の日付が現れるだろう。

平均して一日あたり 40回程度のクエリで当日発売の本が取得できる。(前述の通り「ジャンル別」の BrowseNodeに属していない本は漏れるが)

発売年月の情報しか持たない本については、どのタイミングで追加されるかわからないので、漏れとクエリを最小にするには、月が変わってから取得する必要がある。月が変わってから……。

 (追記:25日) やってみた

Amazonを 25回呼び出して得られたのが以下の23日発売の本たち(といっても半分以上が雑誌だが)。25回の内訳は 2007-07-23が現れる最初のページを見つけるまでに 11回。データ取得に 14回。同じページを重複して取得するのを避けたら 1〜数回は呼び出しを減らせる。ラブやんがきちんと引っ掛かってるので自分的には成功。

これ、毎日起動してもいいのかな……かな?

  • JUNON (ジュノン) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ViVi (ヴィヴィ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • urecco gal (ウレッコギャル) 2007年 09月号 [雑誌]
  • office you (オフィス ユー) 2007年 09月号 [雑誌]
  • オトナの実名では話せない秘密の告白 2007年 09月号 [雑誌]
  • SPY GIRL Select (スパイガールセレクト) 関西版 2007年 09月号 [雑誌]
  • 関西 ゼクシィ 2007年 09月号 [雑誌]
  • Kindai (キンダイ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 技術教室 2007年 08月号 [雑誌]
  • CanCam (キャンキャン) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 建設物価 2007年 08月号 [雑誌]
  • 現代ギター 2007年 08月号 [雑誌]
  • どの子も伸びる 2007年 08月号 [雑誌]
  • KeLLy (ケリー) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 産科と婦人科 2007年 08月号 [雑誌]
  • That's DAN (ザッツダン) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Zipper (ジッパー) 2007年 09月号 [雑誌]
  • SPUR (シュプール) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 自由民主 2007年 08月号 [雑誌]
  • 純愛果実 2007年 09月号 [雑誌]
  • spring (スプリング) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Soup. (スープ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • JAPAN COMPANY HANDBOOK FIRST SECTION (英文会社四季報 1部版) 2007年 08月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 長野版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 富山・石川・福井版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 福島版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 茨城・栃木・群馬版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 青森・秋田・岩手版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 宮城・山形版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 四国版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 首都圏版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 東海版 2007年 09月号 [雑誌]
  • 地理 2007年 08月号 [雑誌]
  • ドンキホーテのパチンコ天国 2007年 09月号 [雑誌]
  • 日本臨牀 2007年 08月号 [雑誌]
  • NAIL VENUS (ネイルヴィーナス) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 農耕と園藝 2007年 08月号 [雑誌]
  • BITEKI (美的) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ふらんす 2007年 08月号 [雑誌]
  • JJ (ジェィジェィ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ポポロ 2007年 09月号 [雑誌]
  • MAQUIA (マキア) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 漫画 パチンコ大連勝 2007年 09月号 [雑誌]
  • Myojo (ミョウジョウ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • sweet spring (スウィートスプリング) My ベストヘア 2007年 09月号 [雑誌]
  • 油脂 2007年 08月号 [雑誌]
  • 溶接技術 2007年 08月号 [雑誌]
  • LaVie (ラビエ) 2007年 07月号 [雑誌]
  • 歴史学研究 2007年 08月号 [雑誌]
  • Ray (レイ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • あまから手帖 2007年 08月号 [雑誌]
  • AERA English (アエラ・イングリッシュ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • JK Fan (ジェイケイ・ファン) 空手道マガジン 2007年 09月号 [雑誌]
  • 漫画ガチンコ 2007年 09月号 [雑誌]
  • 季刊 SEXUALITY (セクシュアリティ) 2007年 07月号 [雑誌]
  • 月刊 日本 2007年 08月号 [雑誌]
  • GONKAKU (ゴンカク) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 小説 アクア 2007年 08月号 [雑誌]
  • 最高の主婦たち 2007年 09月号 [雑誌]
  • 生活教育 2007年 08月号 [雑誌]
  • コミック DVD 爆写 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 静岡版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 熊本版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 広島版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 山口版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 福岡・佐賀版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 宮崎・鹿児島版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 大分版 2007年 09月号 [雑誌]
  • ゼクシィ 岡山版 2007年 09月号 [雑誌]
  • Cheek (チーク) 2007年 09月号 [雑誌]
  • PINKY (ピンキー) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ビデオ α (アルファ) 2007年 08月号 [雑誌]
  • FYTTE (フィッテ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • FRUiTS (フルーツ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Forbes (フォーブス) 日本版 2007年 09月号 [雑誌]
  • Master Modelers (マスターモデラーズ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Brands Off (ブランズオフ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 月刊 フルコンタクト KARATE (カラテ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ブランド JOY (ジョイ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • VoCE (ヴォーチェ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Body+ (ボディプラス) 2007年 09月号 [雑誌]
  • 月刊 BOSS(ボス) 2007年 09月号 [雑誌]
  • ManMan (マンマン) 九州版 2007年 09月号 [雑誌]
  • マダム X (エックス) 2007年 09月号 [雑誌]
  • marie claire (マリ・クレール) 2007年 09月号 [雑誌]
  • Ranzuki (ランズキ) 2007年 09月号 [雑誌]
  • PRESIDENT (プレジデント) 2007年 8/13号 [雑誌]
  • クッキングパパ 93 (93) (モーニングKC)
  • ヒストリエ 4 (4) (アフタヌーンKC)
  • 宙のまにまに 3 (3) (アフタヌーンKC)
  • ナチュン 2 (2) (アフタヌーンKC)
  • ミミア姫 1 (1) (アフタヌーンKC)
  • ラブやん 8 (8) (アフタヌーンKC)
  • ウルトラマンSTORY0 5 (5) (マガジンZコミックス)
  • シュヴァリエ 5 (5) (マガジンZコミックス)
  • 極東綺譚 2 (2) (マガジンZコミックス)
  • 恋咲忍伝おもいっきりハヤテさま 2 (2) (マガジンZコミックス)
  • ヒロイック・エイジ 1 (1) (マガジンZコミックス)
  • 天地開闢 1 (1) (マガジンZコミックス)
  • ツレビト 1 (1) (マガジンZコミックス)
  • レッド 1 (1) (KCデラックス)
  • 湘南爆走族 7 完全版 (7) (KCデラックス)
  • 湘南爆走族 8 完全版 (8) (KCデラックス)
  • おとぎのまちのれな 1 (1) (KCデラックス)
  • ジパング 30 (30) (モーニングKC)
  • ドラゴン桜 20 (20) (モーニングKC)
  • 特上カバチ!!-カバチタレ2 9 (9) (モーニングKC)
  • 実録!関東昭和軍 3 (3) (モーニングKC)
  • 専務島耕作 2 (2) (モーニングKC)
  • GIANT KILLING 2 (2) (モーニングKC)
  • その男、淫乱につき~ONE LOVE 1st.~ (アクアノベルズ ONE LOVE 1st.)
  • 月下の華盗人 (プリズム文庫 hm- 1)
  • 不機嫌なピアニスト (アクアノベルズ)
  • 会社という砂漠がオアシスに変わる100滴
  • 阿波DANCE
  • 構造計算[図解雑学] (図解雑学)
  • 星座の事典
  • 双月巫女3 (MFコミックス)
  • ネフィリム 2 (2)
  • 陰からマモル! 3 (3)
  • 神ぷろ。 2
  • セカンドライフの儲け方 (セカンドライフ簡単登録講座CD-R付)
  • 一夜漬け 伝わる!プレゼン

 (追記:27日) タスクスケジューラに登録した

毎日 01:00前に自動更新。リストは Amazon.co.jp NewReleasesにアップ。


2007年07月14日 (土)

最終更新: 2014-12-05T17:24+0900

[]単行本の発売って著者サイトをチェックしてないと気付かないよね〜

と思うわけです。単行本を買うほどの作家の数は知れてるので、それでも破綻はしないけど、もうちょっとなんとかならんのか。

漫画の新刊はまんがの森太洋社漫画王倶楽部でチェックできるし、文庫は太洋社か漫画王倶楽部で、ノベルスは漫画王倶楽部で。文庫の中でもラノベならラノベの杜〜新刊案内〜でチェックできる。

新書と単行本(と CD)が穴だ。

新刊.nete-honの新刊パトロールが一つの答え。でも検索条件を登録するのが面倒で、頑張ってもマイベスト作家トップ10をチェックするぐらいが関の山だろう。

Plagger使って出版社のサイトを定期的にスクレイピング。出版社の数だけプラグイン用意して、HTMLや URLの変更に追随しつづけるぜ、なんてのは考えるだけでお腹いっぱいです。

ブックスケジューラーというソフトが既に存在していた。Amazonで検索できるのはもちろん、bk1、e-hon、角川、芳文社、太洋社プラグインなども備えている。vCalendarや iCalendarとして出力もできるようだ。検索キーワードを必ず指定する必要があるみたいだけど、100や 200のキーワードを登録しても Amazonは平気だろうか? (太洋社や出版社のサイトは問題ないと思うが)。設定はテキストファイルで、GUIを通さずに検索キーワードを大量に追加できるだろうか?

Flinker.jpは著者にフォーカスした Webサービス。「ブックマーク」した著者の新刊を取得できる。単なるキーワード検索ではなく、利用者の手を借りて著作リストやシリーズもののグループ化などを正確なものにしていく仕組みがある。問題は著者ページが存在しない場合は申請しないといけなくて、ページが追加されるのは翌日になること。この時間差のハードルは大きい。表記の揺れなどで同一著者について複数のページが立つのを避ける意味もあるだろうし、新着著者リストがspamリストになる危険性もあるだろうけど、面倒だよ。面倒だよ。検索で著者ページが見つからなかったときは、Wikiのように、新規作成画面を表示して即座にページを追加できるようになると良い。何百という著者をブックマークして新刊をチェックするような使い方はできそうにない。始まったばかりだからなのか、どちらかというと、サービスを利用したい人より、著作データベースを作るぞ、という気概を持った人の方を向いている気がする。

Amazonには「持っている」本を多数教えてあるので、一肌脱いでいただきたい。「新刊著者の既刊を持っている」なんて情報は売り込みの参考として有望そうに思えるが。どうですか? あるいは新刊のリストが手に入れば自分でフィルタリングするが。


2007年06月22日 (金)

[] 発売日と購入日と読了日の差

### 購入日と読了日の差 ###
データ数: 195
平均: 53
最小: 0
中央: 8
最大: 667
### 発売日と購入日の差 ###
データ数: 924
平均: 132
最小: -27
中央: 12.5
最大: 7464

( ´_ゝ`)フーン


2007年04月08日 (日)

[]涼宮ハルヒの分裂 - 『ゲーデル、エッシャー、バッハ』『永久帰還装置』

長門さんが『ゲーデル、エッシャー、バッハ—あるいは不思議の環』を読んでいる。これは結城さん*の愛読書だとか。

長門さんは多分『永久帰還装置』も作中で読んでいる。そのAmazonでのレビューに

手塚治虫のあのオセロの駒のような話、人生の岐路でもう片方に行っていたらどうなっていたか、という奇妙な話がありましたが、「どちらの世界が本当か」という問いを、問いを無効化することで解決するような話だと思いました。

とあるが、『涼宮ハルヒの分裂』自身がαとβの二つのルートを並行して書いていることと関係があるだろうか。分裂は『涼宮ハルヒの驚愕』に続くし、『永久帰還装置』も未読だし、今は何もわからんが。

* わかりやすいコンピュータ関連書籍を書かれる方です。イラスト付きのミルカさんに一票(独り言)。